モードラインを使おう(Vim)

カテゴリー:  Tech  タグ:  software vim

テキストファイルを編集する際に、モードラインを含めておくと Vimでの編集で幸せになれます。

モードラインとは

Vimはファイルタイプ別にエディタの設定を変更したりできますが、 ファイル上にVimの設定を書いておくと、ファイル個別に特有の設定を持つことができます。

例えば、最近文書作成にSphinxを使うことが多いのですが、 通常ファイルの拡張子には.rstを使用していますが、これだと一部で不都合があり .txtを使用してる場合もあります。しかし、Vimでの編集時はrstファイルとして扱いたい という意図があり、モードラインに以下のように指定しています。

# vim: filetype='rst' :

上記はSphinxのソースファイルの指定ですが、#の部分はコメントの指定なので言語によって変わってきます。例えば、Javaであれば、以下のようになるでしょう。

/* vim: filetype='java', fileencoding='utf-8' */

確実にモードラインを動作させるためには、Vimの設定ファイルに以下を記述しておきます。

set modeline

デフォルトでは行頭から5行についてモードラインか検索します。5行以上検索させたい場合は、これを変更することもできます。

set modelines=10

何が設定できるか

以下のような設定を変更することができます。

オプション 説明
tabstop タブの画面での表示幅
shiftwidth インデント時に使用されるスペース幅
softtabstop インデントの際に使用されるスペースの数
textwidth 0でないなら、このオプションで設定された幅で行を改行する。
expandtab タブを半角スペースに変換数するか
wrap 画面の橋で折り返して表示
filetype ファイルタイプ
fileencoding ファイルのエンコーディング指定

山亀家でラーメンを食す

カテゴリー:  Dining  タグ:  foods and drink

西千葉駅を散策したついでに、山亀家でラーメンをランチとしていただきました。

山亀屋とは

4月7日にオープンしたばかりのラーメン店です。 外食産業コンコースグループの展開する店舗で、「清六家」として茨城を中心に展開するラーメン屋さんの系列みたいです。茨城発なのに横浜家系らーめんとは!?

サイトを見ても「ブレーンの声」とか「【成果で証せ】をモットーに!」などという社長モットーなどはなんかある種の集団の主張を感じさせるノリはあるのですが、一体どういうらーめんを目指している一切主張がないところが不安です。

西千葉店

千葉では最初の出店だそうです。西千葉駅南口を降りてロータリー手前、線路沿いを千葉方面に少し入ったところです。駅からの距離は2分もかからないのですが、奥まっている場所で今ひとつ場所は見つけづらいところです。

大きな金色文字の看板が掲げられているので、行けばすぐにわかります。

こちらもらーめんを見ると「家系」ですが、西千葉駅前は南口に人気店「武蔵家」があり、北口にも「吟家」があります。どちらも家系だけに大丈夫なのかなと思います。場所だけでもかなりハンディがある感じです。

ラーメンは

ラーメンの方は、家系の豚骨醤油が推しのようですが、そのほかに極み鶏、中華そばがあります。

私は今回は極み鶏と100円のチャーシューが乗ったプチ丼をいただきました。 極み鶏も家系に多いですね。鶏白湯に中太麺で王道です。レモンがついているので後半で絞ります。

うーん、まぁまぁ普通に美味しいです。FC店だと思うので、スープはどこかで生産した感じかな。

特選豚骨醤油を一緒に行った人が食べていましたが、まぁ同じような印象です。 可もなく不可もなくで、他の家系ラーメンがひしめく西千葉で大丈夫でしょうか?

白米は無料でおかわり自由でした。

いずれも1,000円近い価格でした。これ、東京とかだと普通だと思いますが、西千葉辺りだとかなりのハードルの上げ方です。学生の街なので、この値段で勝負しようとすると学生受けは悪いですね。

まだ、新店舗なのでこれからだと思います。 スタッフの応対は丁寧で感じが良いです。何より二人のバイトさん(と思います)は、応対も的確で丁寧でした。何より可愛かったです。

店舗情報

山亀家 西千葉店
千葉市中央区春日2-23-11
11:00〜翌1:00(LO24:30)
無休
JR線「西千葉」駅より徒歩1分

Vim設定ファイルの見直し

カテゴリー:  Tech  タグ:  editor vim

Vimの設定ファイルの見直しを行いました。

1. init.vimの整理

いくつかのオプションの見直しを行いましたが、一番大きいのはプラグインの設定をdein.tomldein_lazy.tomlに追い出しました。

以下のような感じで、deinのプラグインの読み出しの後に、hook_addで今までinit.vimで行なっていた設定をこちら側に移してきています。

# --------------------------------------------
#  Setting for NERDTree
#  ファイラー
# --------------------------------------------
[[plugins]]
repo = 'scrooloose/nerdtree'
hook_add = '''
    nnoremap <silent><C-n> :NERDTreeToggle<CR>
    let g:NERDTreeShowBookmarks=1
'''

このため、init.vimの行数がぐんと減りました。

2. プラグインの遅延読み込み

deinの遅延読み込みをより活用するため、読み込み条件を見直しました。

deinの読み込み条件にはいくつか指定できますが、私が使っているのは以下の2つのパターンです。

バッファに読み込んだファイルタイプで読み込みたいプラグインは以下のような設定をしています。

# --------------------------------------------
# PythonのインデントをPEP8の定義に
# --------------------------------------------
[[plugins]]
repo = 'Vimjas/vim-python-pep8-indent'
on_ft = 'python'

Vimのイベントで読み込みを行いたいプラグインには以下のような指定をしています。

# --------------------------------------------
#  Setting for Autodate
#   更新日を追加してくれるプラグイン
# --------------------------------------------
[[plugins]]
repo = 'vim-scripts/autodate.vim'
on_event = ['BufWritePre']
hook_add = '''
    let g:autodate_format = '%Y-%m-%d %H:%M:%S'
'''

イベントについてはautocmd のイベント定義を見ると、どのようなものがイベントとして使えるかわかります。

3. Gitでの管理

これまで設定ファイルは特にバージョン管理をしていませんでしが、仕事用のMacでも共有したいのでGitで管理することにしました。

BitBucketを使うことにしました。

手順は以下の通りです。

まず、.configの下にあるのは色々面倒なので別のフォルダに必要なファイルを移動させてシンボリックリンクを張ることにしました。

$ cd ~
$ mkdir vimfiles
$ mv .config/nvim/init.vim vimfiles/
$ mv .config/nvim/dein.toml vimfiles/
$ mv .config/nvim/dein_lazy.toml vimfiles/
$ ln -s vimfiles/init.vim .config/nvim/init.vim
$ ln -s vimfiles/dein.toml .config/nvim/dein.toml
$ ln -s vimfiles/dein_lazy.toml .config/nvim/dein_lazy.toml 

次にgitへの登録です。

$ git init
$ git add .
$ git commit -m 'Initial commit'
$ git remote add origin https://USERNAME@bitbucket.org/USERNAME/vimfiles.git
$ git push -u origin master

git push-uオプションをつけると、次回からのpushではオプションを指定しなくても、勝手に origin master で push してくれます。

USERNAMEの部分はBitBucketのユーザー名です。

以降は、設定ファイルの編集を行うたびに、

$ git add .
$ git commit -m "変更理由"
$ git push

椿森コムナに行ってきた

カテゴリー:  Dining  タグ:  cafe chiba

千葉公園の近くになる椿森コムナに行ってきました。

椿森コムナとは

拓匠開発がプロデュースするコミュニティシェアスペースです。

JR千葉駅徒歩9分、美しい千葉公園の目の前の住宅街に残された小さな森。その小さな森にツリーハウス、タイニーハウス(小屋)、エアストリーム(キッチンカー)を集め、コミュニティシェアスペースをオープンしました。

ちなみに「コムナ」とはエスペラント語で「common(共有)」という意味らしいです。

中の様子は

まずツリーハウスが目につきます。

まぁ、3つのハウスが重なっていて、多けりゃいいってもんじゃない気もします。

常設のカフェはバンビです。 銀色のトレーナーで営業しています。

この日は他にカレー屋さんとクレープ屋さん、ヘナ染め、炭火焼が店舗を構えていました。

炭火焼はこんな感じです。

二度と行きません

さて、入って2分で気分が悪くなって出てきてしまいました。

入った途端、炭火焼の煙がもうもうとあたりに漂っています。見るとアルコールも出しています。一方でツリーハウスもあるので子供もたくさんいます。そして、どの店が鳴らしていたのかわかりませんが、祭囃子が大音量でずっとなっています。

子供に危険はないのか? アルコール出しているけどいいの? ツリーハウスとか大丈夫なのか? うるせーな、ガキも祭囃子も! 高い! チャイで400円とか

などいろんなことが頭を過って、駅前のカフェでお茶した方が絶対に無難です。だいたい座るところも満足にない。

はい、二度と行きませんよ。

関連リンク

飯沼本家 - 甲子 純米吟醸

カテゴリー:  Dining  タグ:  foods and drink

昨日鹿島神宮の帰りに酒々井の方を通ったのは関係なく、たまたま近所のイオンのお酒売り場で見つけたので酒々井の飯沼本家の「甲子 純米吟醸酒」を見つけたので買ってきました。

千葉駅のIMADEYAさんでいただいて、とても美味しかったのです。

「甲子」と書いて「きのえね」と読みます。由来は「干支」だと思います。

「十二支」は我々にも馴染みがありますが、これとは別に「十干」というのがあり、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」で表されます。古くからこの「十干」と「十二支」の組み合わせで60の周期の暦や時間が表されてきました。

「甲子」はその最初の数字となります。「甲子園」はオープンした1924年が甲子の年だったことがその由来となっています。古来より甲子の年には革命など世の中が変わると言われています。

直近では1984年がそうです。 AT&T分割、AppleのMacintosh発表、トヨタMR2発売、スペースシャトルディスカバリーの初打ち上げ、イギリスと香港返還合意文書調印……微妙です。

さて、お酒の方は、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013~2015 3年連続で金賞に選ばれているのがなるほどという感じです。

香りは吟醸香とフルーティな甘い香りです。

甘い香りですが、クドさが一切なくさらっとした喉ごしです。淡麗とも言えますが、とげとげしさはなくまろやかです。上品で甘い香りとまろやかな口あたりが織りなす時間は「日本人でよかった」としみじみと思わせてくれます。

麺酒場 まがり

カテゴリー:  Dining  タグ:  foods and drink

「麺酒場ってなんだ?」という興味で最初は入りました。

ラーメンを中心にお酒も飲めるのですが、最初にいただいたラーメンがとても美味しくて通うようになりました。

夜にしか行ったことがないのですが、固定メニューではなくてオーダーできるラーメンは1〜2種類のみで時々入れ替えているようです。今までいただいたラーメンはどれもとても美味しかったです。

また、ラーメンの具材をおつまみや料理として出しているので、お酒を飲みにきて「いきなりラーメンは無理」という方でも大丈夫です。チャーシューやメンマ、味玉などはそのままいただいても美味しいですし、ちょっとアレンジしたメニューも絶品です。個人的には「ラーメン屋のホットサンド」がお気に入りです。

日本酒も充実して、全国のカップ酒がありカップ酒を注文すると自分で好きな銘柄を選んで飲むことが可能です。珍しい銘柄もありますよ。

カップ酒ではありませんが、お店にいつも置いてある日本酒でいちばんのお気に入りは「モヒカン娘」です。 青森の三浦酒造さんのお酒ですが、これはうまいです。

甘い旨味が口に広がり、鼻の方へはフルーティな香りがスっと抜けていきます。口に広がった甘旨味は、酸味と共にキレてくれます。

間違いないラーメンの具材をつまみにしながら、うまい酒はやめられません。

鹿島神宮に行ってきた

カテゴリー:  Trivialities  タグ:  shrine travel

連休なので鹿島神宮に本日行ってきました。

千葉から東関道を終点まで走って、1時間ほどでつきました。

大きな鳥居を潜ると、神木である杉を筆頭に茂った巨木に囲まれた神社です。

本殿

連休なので本殿は参拝客でいっぱいです。

さざれ石 そして、あの「君が代」に出てくる「さざれ石の巌」と同じく小石のかけらの隙間に石灰岩が溶けた乳状液が入って固まった岩です。

もっとも、「君が代」のモデルになったのは岐阜県のさざれ石です。石が成長して岩になるというので、昔からある石信仰で各地で信仰の対象になっていたようです。

奥殿

奥殿も立派です。

御手洗池

最後に御手洗池を見て、そこの湧き水で入れたコーヒーをいただきました。

ちなみに創建は神武元年と言われるくらい古い神社です。常陸国風土記や、古事記、万葉集などの文献にも多く記述があります。

御祭神は、春日大社と同じく御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのみこと)です。相撲の起源とも言われる神様です。

武甕槌命のところへ天照大御神の命令を伝えに来られたのが鹿の神霊となっていて武甕槌命と鹿は非常に強い関係があるようです。

昔「香島」と書いていたようですが、それが「鹿島」となったのもそれが理由でしょうか。

春日大社の鹿は有名ですが、この鹿島神社にも鹿が飼われていました。武甕槌命が鹿とともに奈良へ向かったとされていて、春日大社の鹿はこの鹿島の鹿かもしれません。

また、この地域は昔地震を起こすという大ナマズが横たわってましたが、それを武甕槌命が要石を釘として貫き止めたとされています。その説話により、茨城県は大地震による被害が少ないと言われているそうです。

その要石がこちらです。

要石 地中で香取神宮の要石とつながっているという伝説がある鹿島神宮の要石。ちっちゃ! 香取神社にも同様の要石がありますが、あちらも小さな石にしか見えないものでした。なんでこんな石に注目したんでしょうね

香取神宮の祭神である経津主神と武甕槌命は対で扱われることが多く、鹿島神宮も香取神宮とペアで語られることが多いようです。

そもそも春日大社には武甕槌命とともにいくつかの神が祀られていますが、その一つが経津主神です。

この常総地方が中臣氏(藤原氏)の本拠地であり、その一族の繁栄と共にこれらの神様や信仰も中央に広がって行ったのかもしれません。

この後、香取神宮にも行ってきました。

Vimでアウトラインを操る VOom

カテゴリー:  Tech  タグ:  editor outliner vim

ここしばらく Vimで愛用しているアウトラインプロセッサがvim-scripts/VOoMです。

VOom とは

現在以下のような言語のアウトライン表示に対応しています。

  • fmr, fmr1, fmr2
  • wiki
  • vimwiki
  • dokuwiki
  • viki
  • org
  • rest
  • markdown
  • pandoc
  • hashes
  • txt2tags
  • asciidoc
  • latex
  • html
  • thevimoutliner
  • vimoutliner
  • taskpaper
  • python
  • various other

起動方法

使い方は、以下のコマンドで起動できます。

:Voom [言語指定]

起動すると指定した言語に合わせてアウトラインが生成されます。終了するにはqキーです。

言語を指定しないとfmrモードになります。この聞きなれない形式は、VOomの標準のようです。

以下のような形式になります

Level 1 Item1 {{{1
    これが最初の項目です。

Level 1 Item2 {{{1
Level 2 Item1 {{{2
Level 2 Item2 {{{2
Level 3 Item1 {{{3

このテキストでVOomを起動すると、このようなノードツリーを生成してくれます。

個人的には、Markdown, HTML, Latex くらいしか使わないと思います。

操作方法

基本的な操作は以下の2つキーで行います。

キー 説明
Return アウトラインに該当する本文を開く
Tab 本文とアウトラインの行き来

アウトラインにカーソルがある時にアウトライン行に対して操作を行うと、その操作はそのノードに対して実行されることになります。例えば、ノード上でddとするとノード全体が本文から削除されます。

ノードをSpaceキーをノード上でタイプすると、折りたたんだり開いたりできます。 もちろん、zo,zc,zR,zM などのVimのキーアサインでも可能です。

その他の主なキーマッピングです。

キー 説明
i アウトラインと対応する本文ノードの先頭に
I アウトラインと対応する本文ノードの末尾に
aa 本文ノードを追加
AA 本文に子ノードを追加
^^ ノードを上に移動
__ ノードを下に移動
<< ノードのレベルを上げる
>> ノードのレベルを下げる
yy ノードのコピー
dd ノードの削除
pp ノードの貼り付け

どんな時に使うか

アウトライン・プロセッサはOmniOutlinerも使っていますが、決定的な違いはOmniOutlinerは全ての行は等価で親ノードにも子ノードにもなれますがVOomの方はノードのタイトル行と他の行は明確に区別されます。

まとまっていないアイディアを整理する際はOmniOutlinerを使っています。書いている時点でこれはノードの要素なのかタイトルなのかわからないからです。書きながらレベルを上げたり下げたり統合したり分割したりしながら考えをまとめていく作業では、何が本文になるのかタイトルになるのかわからないのです。

一方、VOomの方は明確にマークアップをしてノードのタイトルとレベルを拾う必要があります。従って、文章の構成が見えてる短い文章を形にするときはVOomを使います。ブログ程度であればVOomで十分かもしれません。また、他人が書いた長文を読む時もノードツリーを作ってくれるの便利です。

Vim使いはぜひ導入しましょう。

ますます競争力を高めたOmniOutliner 5

カテゴリー:  Tech  タグ:  outliner

OmniOutlinerが気がついたらバージョンアップしていました。

1. 価格の改定

今回のバージョンアップでもっとも大きな変更はその価格体系でしょう。

Version 4までは、通常版で $50前後、Pro版だと $100を超えていたように思います。App Store経由で購入すると通常版が6,000円、Pro版が11,800円でした。

私は以前から使用していたのでUpgradeしましたが、なかなか手が出ない価格です。(ちなみにApp Storeではアップグレードできないので、私はOmniGroupから直接購入しています。)

Version 5からは通常版は "Essetials" と呼称がついて、価格が $9.99 USDとなりました。Pro版でも $59.99 USD です。Upgrade版はそれぞれ$4.00 USDと$29.99 USDです。

この価格なら一般のユーザーの方でも検討できる価格ではないでしょうか。

2. ユーザーインターフェイスの強化

今回はVersion 5での変更を見ると、ユーザーインターフェイス周りの強化が目立ちます。

2.1. より完璧なフルスクリーン・モード

一般的なMacのアプリとしてこれまでもフルスクリーン・モードはサポートされていましたが、 "Distraction-Free Mode"(「気が散らされない、集中できる」)と呼ばれツールバーまで消え去って全面がアウトラインで使えるようになりました。

余計なインターフェイスを消すことで、ユーザーが執筆したりアウトラインを練ったりすることに集中できるようになります。

2.2. タイプライターモード

タイプライター・モードが搭載されたのも、執筆時にユーザーがより集中できるための配慮です。

タイプライター・モードとは、ユーザーがタイプしている行が常に画面の中央に来るように画面が自動的にスクロールするモードです。 私はWriteRoomというエディタで初めて体験しましたが、長文を集中してタイプする時には 視線を動かす必要がないので大変便利です。

2.3. ダークモードのサポート

またダークモードがサポートされました。

アウトライン自体の背景を暗くするようなことはテーマの設定でこれまでもできたように思いますが、 Version 5では、ダークなテーマを選択するとそれに合わせてツールバーやウィンドウ自体もダークになります。

個人的にはVimのカラーテーマもダークなものを使っているので、 ダークの方が作業時しっくりきます。

2.4. ドキュメントステータス

OmniOutlinerを論文などの長文執筆に使ってる方が、「アウトラインが練れたらMicrosoft Wordなどにコピーして文章を書き出す」というのを時々耳にします。

他の理由もあるでしょうが、その理由の一つとして「自分が書いている文章量がわからないから」というのがありました。

プロの方ほど「原稿用紙で何枚」とか「二千字以内で」なのの文章量に制約がつくことが多いため、これらが表示されないことが意外に ストレスになるそうです。

Version 5からはステータスラインに開いている文書の行数、単語数、文字数が表示されるようになりました。フォーカス機能を使って特定のアウトラインにフォーカスしていると、これらの情報もフォーカスしている範囲のものになります。

これで他のアプリを使わず、これ一本で文章を仕上げるという方も増えて来るかもしれません。

2.5. Smarter Paste(Pro)

これはProの機能ですが、何気に嬉しい機能です。

Webなどからネタを引いてきてコピペする場合も多いのですが、OmniOutlinerのテキストはリッチテキストなのでこれまではスタイルをそのままコピーされてしまうため、毎回形式を選択して貼り付けねばなりませんでした。

Version 5からは、デフォルトではコピー元のスタイルは削除され貼り付け先のアウトラインのスタイルに合わせてくれるので作業が非常に楽になりました。

3. ファイル形式の変更

今回ファイル形式にいくつか変更がありました。

3.1. 新ファイルフォーマット ooutline形式

ファイルフォーマットが変更され、拡張子がooutlineという新しい形式となりました。

これまでは oo3という拡張子のファイルフォーマットが使用されていました。 Finderで右クリックするとわかりますが、oo3形式では「パッケージの内容を表示」というメニューが現れます。

これはoo3形式がMacのアプリケーションなどと同じ「パッケージ形式」であるということです。 MacのGUI上では一つのファイルに見えていますが、この実態は物理的にはフォルダ構造に収められた複数のファイルから構成されています。

OmniGroupはOmniPresenceという同期サービスを提供していますが、ユーザーによってはDropboxやiCloudなどの他のクラウドのストレージサービスを利用している場合もあります。これらのサービスではMac特有のoo3のような形式のファイルはあまり考慮されておらず物理的なファイルやフォルダごとに同期が行われる可能性があります。

例えば、iOS版のOmniOutlinerとMac版のOmniOutlinerで同時に同じアウトラインを編集してしまった場合、パッケージ内のファイルごとにMacとiOSの更新がバラバラに反映されてしまう危険があります。

Version 5ではこれを防ぐため、ooutlineという新しいフォーマットを採用しました。ooutline形式のファイルはFinderで右クリックしても「パッケージの内容を表示」というメニューは現れません。物理的に一つのファイルなのです。 実態はoo3をzipしたもののようですが。

iOS版のOmniOutlinerでもooutline形式は普通に開くことが可能です。

3.2. パスワード暗号化(Pro)

これもPro版の機能です。

ファイルにパスワードをかけて暗号化することができるようになりました。

私はメンバーの面談や人事ごとなどの履歴をメンバーごとのアウトラインにした一つのファイルで管理しています。さすがに外部に漏れるとマズい情報も入っているので、扱いに困っていました。

これで安心です。

4. 強力なフィルター機能

カラムの値などを指定して表示する行にフィルターをかけることができるようになりました。 さらにPro版ではその指定に名前をつけて保存できます。

例えば、私は愛車のメンテナンス履歴をOmniOutlinerを使用して管理しています。

以下のような指定をすれば「12ヶ月点検」だけを抜き出して参照することも可能です。

結果は以下のようになります。

アウトライン構造だけにとらわれない高度なフォーカス機能だと思えば、色々と使い道がありそうです。

5. まとめ

もともと完成度が高いアプリだけに、今回のバージョンアップは大きな機能追加でなく最新のMacに合わせたインターフェイスの改善やクラウド時代に適合したファイル形式の採用 など「熟成」とも言える一見地味な機能改善が中心です。

ユーザーから見ると一番大きな変更は価格体系の変更です。

おそらくOmniOutlinerを検討されている方は、クラウドで提供されるWorkFlowyも検討されているケースが多いと思います。 WorkFlowyが年額 $49ですから、OmniOutlinerが毎年バージョンアップがあったとしても十分に比較できる価格帯になってきたと言えるでしょう。

ちなみに、これまでの実績でいうとOmnitOutliner 3を私が最初に購入したは2005年、OmnitOutliner 4を購入したのは2014年です。 OmniGroupは大きなバージョンアップをして数年はユーザーに提供するモデルをこれまでは通してきました。

価格の変更からバージョンアップのサイクルが大きく変わる可能性もありますが、 完成度の高く長く愛用できるアウトライナーがますます競争力が高くなりました。

私は新規ユーザーにもOmniOutlinerを推奨します。

もうイヤン! ペヤング酸辣MAX!

カテゴリー:  Dining  タグ:  foods and drink peyoung

千葉モノレールの売店で、売れ残り感漂う「ペヤング酸辣MAX」を発見したので早速購入しました。

調理!

普通のペヤングの同じです。カヤクをぶちまけてお湯を入れて3分。

パッケージをよく見ると、「極限的酸味」とかいかにも日本人が考えた中華風の煽りがヤバいです。

ちょっと赤みがかったソースはなんだか危険な香りがしますが、湯切りをしてソースをかけます。最初はごま油っぽい香りがして「うん? これで酸辣?」と思っていたのもつかの間、麺の熱で温まったソースからむせるような酸味の効いた香りが……

むせるようなじゃなくて、むせました。

食す!

最初の一口は酸味が強くとマジむせました。

気を取り直して、慎重に口に運ぶと、確かに酸味が非常に強く酢の味が強いです。でも、最初に感じたゴマ油のいい香りもしていて、しっかり旨味があります。

酸味→旨味、その後には辛さです。結構辛いです。

おー、確かに「酸辣」じゃん!これ!!

何かをトッピングに入れれば結構いける気がします。

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