最近国産のTwitterクライアントアプリの人気が高いようですので、愛用しているTweetbot 4、公式アプリと比べてみました。
概要
以前はTwittie という名前で公開されていたアプリで、わたしもユーザーでした。
Twitter社に買収されて公式アプリとなりました。当時はクライアントを製作しているサードパーティからは「サードパーティのクライアントの締め出しか?」なんてかなり非難が出ました。
その後も公式アプリとして発展してきていますが、わたし自身もう今は全く使っていません。以下の評価も1時間程度使ってみての印象です。
ユーザーインターフェイス
ごくごく一般的です。
ポストが画面上部のツールバー右側あるので、6 Plusだと左手だけの操作では困難です。
タブバーは、「ホーム」(多分タイムライン)と「プロフィール」、「メッセージ」(ダイレクトメッセージ)など想像がつくものと、「通知」(実質的にはメンションかな)、「ニュース」など表記が一般的でないので分かりづらいものがあります。
また、リストへのアクセス方法がわかりませんでした。
タイムラインのカスタマイズ性
カスタマイズ機能自体がなくほとんど何も変更できません。
ポスト機能
ポストは位置情報、画像を添付することができます。またアニメーションGIFを添付する機能がありますが、正直日本人の感覚に合うようなものがなく無駄な機能です。
アンケートのポストはこの正式アプリしかできない機能のようです。
連携機能
クライアントとしての連携機能はほとんどありません。
既読位置を同期するサービスには対応していません。
ツイートを連携する機能もなく、ツイートの「共有する」を選ぶと、iOSのシェアシートが出てくるので他のアプリと連携できるくらいです。
複数アカウント
複数アカウントを扱うことはできますか、プロフィールボタンの長押しで切り替わるだけです。
通知機能
公式アプリだけあり、通知には対応しています。
ただし、通知するイベントを変更できないので、場合によっては通知が多すぎて面倒と感じる人も多いでしょう。
まとめ
無難な印象ですが、癖がありわかりやすいと言えないと思いました。
概要
インターフェイスのセンスが良く、最近ユーザーが増えてる印象の国産アプリです。
ユーザーインターフェイス
特徴的なのは、タブバーが左右にスクロールすることで、たくさんのタブをタブバーに並べることができるようになっていることです。
デフォルトでは、タイムライン、トレンド、DM、リスト、検索が並びますが、タブバーを編集して、メンションをタイムラインの隣に置いたり、不要なタブは削除したりできます。この機能によりTwitterのほとんどの機能に簡単にアクセスすることが可能です。
また、Twitterの機能を割り付けるだけでなく、特定のリストや特定のユーザーのタイムラインをタブに登録することも可能です。例えば、好きな芸能人のツイートは読みたいがミーハーだと思われたくないのでフォローしたくない……なんて時に芸能人のアカウントをタブに登録しておけば簡単にいつでもツイートを読むことができます。
ツイートのスワイプも右スワイプと左スワイプで別々の機能が割り付けられています。右スワイプには、コピーやメールのほかにミュート機能が割り付けられています。左スワイプはリプライやリツイートや共有が割り付けられています。
共有はこのアプリ独自の共有メニューが開きます。
ミュート機能は、時間や日にちを決めて特定のユーザーの発言を表示させなくする機能です。イベントに熱狂して大量のツイートをしてくる相手などをミュートして一定期間発言を読まずに済ますことが可能です。
タイムラインのカスタマイズ性
カラーテーマはもちろん選択できます。みんなが大好きなダークやハッカーなテーマもあります。
レイアウトも文字サイズ、アイコンサイズ、クライアント名の表示、サムネイルの方式、鍵マークの有無などを変更することが可能です。
Twitterのクライアントの中でも、Featherのカスタマイズ機能はかなり柔軟です。
ポスト機能
投稿機能はかなり強力です。
デフォルトでは、カメラや画像のほかに、今再生中の音楽や定型文などを使うことができます。日本独自の機能として入力文字を半角カナに変換して投稿する機能もあります。
これらの機能は投稿画面のカスタマイズで削除したり、並べ替えたりできます。全部並べるととても画面サイズに収まらないのですが、このツールバーも横スクロールできるので機能を並べてもアクセス可能です。
また、ポストを呼び出すボタンも配置が自由に変更できたり、ポスト画面のポストボタンも左側に配置できたりと、一般のクライアントだとボタンに指が届かないplusユーザーには嬉しい配慮もあります。
連携機能
既読位置を同期するサービスには対応していません。
外部サービスではPocketと連携できます。残念がらPocketユーザーではないのですが。
またリンクを開くとデフォルトでは内部のブラウザで表示されますが、外部ブラウザで開くようカスタマイズも可能で、その際はSafariだけでなく主だったブラウザに対応しています。
複数アカウント
もちろん複数アカウントに対応しています。
秀逸なのは、そのアクセス方法です。
ほとんどのクライアントはアカウントを選択すると、すべての機能について関連するアカウントも切り替わってしまいます。Featherではタブバーに各アカウントの機能を割り付けることが可能です。
例えば、タブバーの最初ページではメインアカウントのタイムライン、メンション、DMなどが表示され、タブバーを横スクロールすると別アカウントのタイムライン、メンション、DMを並べることもできます。
これはアカウント切り替えでなく、タブで開いているアカウントのあるリソースを見ているという感覚なので非常にわかりやすいです。
通知機能
実装されているのは簡易通知機能と呼ばれるもので、Featherがバックグランドでも動作していれば通知されるというものです。
このあたりの事情はどこも同じかもしれませんが、Twitter社の制約もありビジネス的に見合うかどうか難しいところかもしれません。
まとめ
強力なタブバーで非常に使いやすく、タイムラインやリストなどの読みやすさもよく考えられていて、ポスト機能も強力です。
個人的には連携機能が弱いことと、通知に対応していないことが気になってしまいます。
Alpos
概要
日本の会社が作成しているアプリです。
細かなバージョンアップをしているようで、最近日本では人気が出ているクライアントです。
ユーザーインターフェイス
モダンなインターフェイスを取り入れたデザインとなっています。
画面上部のツールバーをタップするか、タブバーを上に引き上げるとリストの一覧や設定が出てきます。面白いデザインですが、最初はリストや設定がどこにあるかわからず戸惑います。
ツイートをスワイプすると、返信やリツイートボタンが出くるモダンな仕様になっています。ツイートのタイプではリプライ履歴があればスレッドで表示されますが、なければただ単体のツイートが表示されるだけで、返信やリツイートはここでもスワイプしないと出てきません。
素晴らしいのは、ツイートのリンクをタップした時です。
多くのTwitterクライアントは内部のブラウザを開くかSafariに飛びます。Alposでは、タップしてもブラウザマークがひょっこり出てくるだけでリンク先は表示されません。このブラウザマークはタップするごとにスタックされていきます。
Twitter社自体Twitterをニュースアプリと位置付けていますから、タイムラインに流れてきた興味を引くリンクを後でまとめ読みしようという設計思想は秀逸です。ちょっと興味がある情報をあさっている時、テンポよく興味ある内容を収集して確認することできるAlposのユニークな機能です。
タイムラインのカスタマイズ性
カラーテーマはもちろん選択できます。みんなが大好きなダークやハッカーなテーマもあります。
レイアウトも画像の大きさや位置、発言者のサムネイル、文字サイズなど幾つかの設定をまとめたプリセットから選択できます。
細かにこれらを個別に設定することも可能で、発言者アカウント、本文、サムネイル、ロケーション、クライアントなどツイートのほとんどの部品について、その表示位置や大きさ、表示方法をカスタマイズすることが可能です。
私が知る限りここまで細かに表示方法設定できるクライアントは他にありません。
ポスト機能
ポスト機能はデフォルトではタイムライン下部にいつも表示されています。
定型文を登録して利用する機能はありますが、機能的には特に目を引くような機能ありません。
連携機能
既読位置を同期するサービスには対応していません。
ツイートを連携するサービスにはほとんど対応しておらず、シェアシートにはsafariしか表示されません。リンクなどを開いてブラウザビューを表示するとSafariのシェアシートが表示されます。
複数アカウント
複数アカウントを登録して扱うことができます。
タブバーでプロファイルを選択してタブバーを上に引き上げると、アカウント一覧が表されるので表示させたいアカウントを選択するとタイムラインが切り替わります。
アカウント一覧の中にはすべてのアカウントを重ねたようなアイコンが表示されます。これを選択するとすべてのアカウントのタイムラインが混在したタイムラインを表示することが可能です。これは他のクライアントにないアカウントの扱い方でユニークな機能です。
返信の際などどのアカウントからのポストになるか最初はちょっと心配でしたが、きちんと対象の発言をフォローしているアカウントとしてポストされます。慣れてくるとこの混合されたタイムラインは非常に使いやすいです。
通知機能
現在通知機能はなく、将来的に実装を予定されておりTwitter社に申請中という状況です。
まとめ
タイムラインのカスタマイズ性の高さと、リンク先のまとめ読み機能など閲覧性に関しては数あるクライアントの中でも随一でしょう。
個人的には連携機能が弱いこと、通知に未対応なことが気になります。
概要
長らく愛用しているTapbot社のTwitterクライアントです。
おそらく、公式アプリ以外であれば一番メジャーなクライアントではないでしょうか。
ユーザーインターフェイス
非常に多機能なクライアントですが、インターフェイスがよく考えられていてあまり迷うこともなく機能が自然に割り付けられています。
タブバーはFeatherのようにスクロールさせる代わりに、ボタンの長押して割り付け可能なボタンが表示されタップすることで呼び出しが可能です。
リストもタブバーのボタンで用意されています。
ツイートをタップすると、ツイートの下にボタンがニュルッと出てきます。そこにはリプライやリツイート、お気に入りなどのボタンが配置されています。iOSのシェアシートも呼び出せますし、アプリ独自の機能呼び出しも可能です。
スワイプにも対応しており、右スワイプでリプライ、左スワイプで詳細が表示されます。
タイムラインのカスタマイズ性
カラーテーマはもちろん選択できます。特徴的なのは、テーマの自動切り替えが可能で、時間と連動して夜になるとナイトテーマ、朝になるとデフォルトテーマへと切り替えることが可能です。
タイムラインのカスタマイズは一般的なものです。
フォントの種類、大きさ、サムネイルの大きさ、アイコンの丸め、バッチ表示などの表示を変更できます。
ポスト機能
ポスト機能はごく一般的なものです。
アカウントの設定により、使用するURL短縮サービス、イメージやビデオのアップロード先をカスタマイズすることは可能です。
連携機能
Tweetbotの連携機能は多彩です。
既読位置を同期するサービスにはiCloudとTweet Markerに対応しています。iCloudの場合、デスクトップ版のTweetbotが対応可能でしょう。他のアプリも使う可能性があるのであれば、Tweet Markerで対応できます。
「あとで読む」系のサービスでは、bitty、instapaper、Inboard、Pocket、Readabilityに対応しています。個人的にはInstapaperを利用しているので、ありがたいです。これらのサービス連携はアカウントごとに設定を行うことが可能です。
複数アカウント
複数アカウントには対応しています。アカウントを切り替えて使うタイプなので、複数アカウントを積極的に併用しているユーザーには物足りないかもしれません。
通知機能
定番のアプリなので、通知機能には完全に対応しています。アカウントごとに通知するイベントカスタマイズすることも可能です。
まとめ
昔から愛用している定番アプリで、死角がないです。今となってはとんがった機能はありませんが、一様に全ての機能を網羅しつつ致命的に「これができない」ということがないのはさすがです。
結局のところ
Feather や Aplosは、それぞれキラリと光る機能を持っているのですが、いずれも連携機能が弱く、通知機能がありません。少なくとも、Tweet Marker対応と通知対応はわたしには必要です。
そのため消去法的にTweetbot4に結局戻ってしまいます。