AquaSKKを使う

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得にこれといった切っ掛けがあった訳ではありませんが、久しぶりにAquaSKKを導入してみました。

SKKとは

SKKとは Simple Kana to Kanji conversion program の略で、1980年代後半に開発された日本語入力システムです。

現代ではかな漢字変換を行ない日本語入力を可能にするIMEやIMはオペレーティングシステムのレベルで サポートされていますが、当時のUNIXは日本語自体扱う環境が整備されておらず日本語の入力を行う仕組みも 統一されていませんでした。SKKも当時開発された日本語入力を行う仕組みの一つです。

オリジナルのSKKは、他の日本語入力システムと異なりUnix上のエディタ Emacs上で稼動するシステムでした。 その後、Vimなど他のエディタやOSレベルのインプットメソッドとして多くのプラットフォームに移植されています。

SKKの特徴は、形態素解析を行なわないことです。

形態素解析とは「分かち書き」とも呼ばれますが、文章を解析して品詞に分解していく処理です。かな漢字変換を 行うには、文章を単語に分解し品詞によっては語尾の変化を考慮して単語ごとに変換していくことが必要です。 他の多くの日本語入力システムでは、かな入力された文章を形態素解析を行なっています。

ところが、SKKではシステムでは一切品詞分解を行いません。

その代わりにユーザーが自身で漢字とかなの境目を指示して変換させます。つまりシステムでなくユーザーが形態素解析を 行うという思想で作られています。 具体的には、漢字とかなの境ではシフトキーを押しながらローマ字変換を行ないます。そうすると、SKKはその位置から 漢字に変換すべき単語が始まっていると識別し変換を行います。 一見面倒そうですが、ユーザーが変換すべき単語を明示的に指定することにより、自動解析ミスによる誤った変換は発生 しないというメリットがあります。品詞を無視して単純にユーザーの指定の読みでかな漢字変換されるだけなので、意外に思い通りの変換となります。変換の精度はユーザーに依存するので、変換作業の負荷は高そうに見えますが「誤変換」というストレスはなくなります。

AquaSKKとは

macOSのインプットメソッドとして開発されたSKKです。macOSのインプットメソッドとして動作しますので、 macOSのどのアプリ上でも入力に使用できます。

はるか昔に使用していましたが、一時期 macOSの互換性の問題で動作しない時期があり使用を止めていました。 最近はまた安定しているようなので、使い始めてみました。

AquaSKKを使う工夫

SKKを使用していると、いくつか問題にぶつかります。

多くの人はmacOS上で「ターミナル」でなく、iTerm2を使用していると思います。

iTerm2で SKKで多用する、Ctrl-Jの組合せのキーにより本来「かな入力」に切り替わるはずが改行が入力されてしまいます。

以下の2つの設定により回避できるようです。

  • Karabina-ElementsでルールにAcuaSKK対応用のルールを導入する

  • iTerm2のAdvacned Optionで「AquaSKK」をオンにする

上記でほとんど回避はできますが、かな入力→(l)→半角英数入力→ Ctrl-J としたときにうまく切り替わらないことがあります。 わたしは、英数⇔かな の切り替えは 英数、かなキーで切り替えるようにして、 l は使用しないようにしています。

しばらく仕事でも使用していますが、思ったより困らないのでATOKを止めてAquaSKKに切り替えようかと思います。

可読性の高い「みんなの文字」を採用

カテゴリー:  Tech  タグ:  font

このサイトのフォントに「みんなの文字」を採用しました。

追記 (2020-04-26)

サイトをPelicanから Nikolaに移行したため、現在「みんなの文字」フォントの 設定は外しています。

追記 ( 2020-05-14 )

指定のJavascriptでエラーが出るため外し、TypeSquareに移行しました。

「みんなの文字」とは

みんなの文字 」とは、 UCDイワタ電通 が共同開発したフォントです。

「みんなの文字」についての説明を引用すると、以下のようなものです。

国民の高齢化が加速する中で、企業・団体・自治体などが発信するコミュニケーションが、誰にでもきちんと伝わることはますます重要な課題であり、情報伝達の「わかりやすさ」は、社会に不可欠な要素になっています。 そのような背景の中、UCDA とイワタ、電通が共同で開発した「みんなの文字」は、ただ美しいだけではなく、様々な方に読みやすいことを科学的に検証し、完成させた書体です。

みんな文字とは 」より引用

可読性、視認性、判読性を、文字のかすれにくさ、潰れにくさを東京電機大学「矢口式評価法」 により定量化して評価したとのことです。

低解像度でも読みやすく、英数字の判別も容易で老眼や白内障などの高齢者の方にも 読みやすいという特徴があるようです。

確かに変な装飾がなくシンプルな等幅の線で構成されており、ふところも広く大らかな 印象の文字となっています。

「みんなの文字」WEBフォントの利用

「みんなの文字」自体は、製品としてOpenTypeのフォントが販売されています。

しかし、うれしいことに「みんなの文字」はWEBフォントが無料で利用できるので、自分の サイトで無料で利用することができます。

このサイトでは、最近はNoto Sans JPと漢字以外は FLOPDESIGNさん の「フロップデザイン」というフォントを利用していました。組み合わせての 利用なのでボールドにした際の漢字とかなの印象が違っていたのでフォントを 変えようかと思っていたので、このサイトでも「みんなの文字」フォントを採用しました。

利用条件としては、サイトに「認定シール」と呼ばれるアイコンを掲載する必要があります。

WEBフォント登録フォーム より申請することで、すぐに利用を開始できます。

読みやすいフォントだと思いますし、印象も柔らかいので是非お試しください。

アニメ 『鬼滅の刃』使用フォントを購入

カテゴリー:  Tech  タグ:  font

アニメ『鬼滅の刃』で使用されていたフォントを購入しました。特に目的があった訳では ありませんが、 昭和書体さん で期限限定で23,960円のところを3,000円だったので。

「闘龍書体」と「陽炎書体」に2書体のセットです。「闘龍書体」は柱が登場するシーン などで使われ、「陽炎書体」は血鬼術を使うシーンなどで使われています。

手書きに近いです毛筆体なのでデザインでしか使えないと思いますが、この書体を 使って来年おどろおどろしい年賀状を作ろうかな。

フォントサンプル

フォントサンプル

人を駄目にするグラス ON℃ZONE

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これは人を駄目にするグラスです。

グラス自体が、保冷剤層と真空冷却3層構造となっています。 このグラスを冷凍庫(冷蔵庫ではありません)で キンキンに冷すと、中の保冷剤が冷えて呑む時にはそれが真空層で断熱されるので長く 内部の飲み物を冷すことができます。例えば、冷えていないビールを注ぐと2分ほどで シャリシャリの半シャーベット状になるほど冷えます。

お気に入りは、今までオン・ザ・ロックで飲んでいた焼酎を、そのまま注ぐと キンキンに冷えた状態で頂くことができます。更に時間が経っても、保冷されているので どんどん冷えていきます。

これまでだと、氷がほどんど溶けた状態になると、「もういいか」となっていたのですが、 ずっと、冷えた焼酎を永遠に呑めそうな勢いです。

ちょっと駄目人間になりそうな予感がします。

『100日後に死ぬワニ』の失敗

カテゴリー:  Trivialities  タグ:  current affairs
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『100日後に死ぬワニ』炎上

ネットで話題なっていた『100日後に死ぬワニ』ですが、折角100日かけて描いた物語が最終回を迎えて皆感動していたはずが、炎上していますね。

私自身は以前から話題になっていたのは知っていたのですが、ざっと見て興味が無かったので読むのを止めてしまいました。最後は暗示的な最終回でしたが、まぁワニが亡くなったんでしょうね。

その最終回が公開された直後から、「いきものがかり」とのコラボムービーやら、映画化、グッズ販売、 ポップアップストアなどが矢継ぎ早に発表されていました。

これに対して、ネットの反応は「最初からメディアミックスなどを前提に仕組まれていたのではないか」という批判でした。 特に電通の名前があったことから、ネットでの人気自体がステマ的に電通に作り出さたモノでないかという疑念を生んだようです。

発狂したネットの民の中には、作者のTwitterを漁って連載前に電通と打合せした証拠を探し出す人まで出てきました(電通の施設がある 駅に立ち寄った写真があるだけで、根拠は薄いと思いますが)

直後にYoutubeに批判に対する動画を上げ批判や疑惑に対して一つ一つ丁寧に作者が回答されていたので、 一旦収まったように見えましたが、作品に因んだカフェが発表されるなどでまた炎上しているようですね。

『100日後に死ぬワニ』、炎上するわな

100日後に死ぬワニカフェ の内容を見たのですが、「そりゃ炎上するわな」って納得できる感じに最悪ですね。

カフェなのに80分刻みの時間枠があり、事前予約制です。一体どこの世界にカフェに行くのに予約する人がいるでしょう?

メニューも、インスタントっぽいラーメンが1,490円、気色悪い色したカレーが1,590円、生クリームとコーンフレークの上に適当に缶ミカンを 適当にあしらったようにしか見えないパフェが1,180円、メロンソーダに至っては800円。

メイドカフェでもきっとこんなに高くないんじゃないでしょうか。こりゃ、ぼったくりです。

作品には関係ないけれど、こんな展開してたら炎上しますわね。

『100日後に死ぬワニ』はなぜ炎上したか

映画館に行くと、作品が始まる前に延々と近々に上映されるだろう映画のトレイラーが流れます。 私はアレも楽しみですが、ああいうのはうざったいと思う人も多いでしょう。

映画の作品終わりにはスタッフロールが流れます。エンディングの音楽を聴きながらアレを眺めるのも好きです。 そして、スタッフロールが終わると明かりがついて退場です。このタイミングで別の映画のトレイラーが流れることは決してありません。 少なくとも、作品の余韻に浸っている観客に向けて、別の映画の予告編を見せようという非常識な商習慣は幸いにして映画にはないようです。

Youtubeでの作者の動画から、作者自身はあまり関与しておらず代理店の問題のようですが、『100日後に死ぬワニ』の完結した直後から あれこれメディアミックスを展開し、コラボ商品が発表されるのを作品と同じネットという媒体を通じて今までの読者は見せられたのです。 映画の終わりに別の映画の予告編を見せられるようなものです。余韻もクソもありませんね。

作品のマネタイズをするというのは当然のことで、これだけ話題を集めた作品ですからアニメ化やキャラクターグッズが出来るのは 必然だと思います。ただ、100日かけて描いてきた作品の完結直後にこれをやるというのはバックについている代理店のセンスのなさですね。

読んでいなかったので読もうかとAmazonで予約しましたが、私もなんとなく嫌悪感を感じてキャンセルしてしまいました。

エンジニア向けメモアプリ Inkdropに恋できるか?

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Inkdropを試している理由

Inkdrop を使い始めたきっかけは、日誌でも付けるかと以前使っていたDayOneを試してみたら驚くほど改悪されていて代替アプリを検討しはじめたことです。

当初はDayOneの代替として日誌が書ければよいかなと思っていたのですが、どうせならばメモアプリとして使っているVimのマクロ QFix Howm の代替にもなればよいなと思い始めました。

私が求める機能は、以下のようなものです。

  • ブレーンテキストで可能ならMarkdownが使える。

  • ファイルなどの概念を意識することなく勝手にメモをオーガナイズしてくれる。

  • どこでも使える

  • オーガナイズは自由である

最後の機能は私の使い方に起因します。

私の使い方は、仕事のメモ、ToDo、技術Tips、個人的な日誌、アイデア、ブログ記事のネタなど様々です。用途により、メモの寿命も違いますし、オーガナイズの方法も違います。従って、様々な方法で自由なオーガナイズが可能である事か必要です。

機能としてはHowmか理想です。唯一、Vim上で稼働するのでどこでも使うことは出来ません。以前は仕事用Macと自宅のMacでGitやDropboxなどで同期させていたのですが、セキュリティ上もよいとは言えません。

で、クラウドベースでよいものがないかと探してみました。

メモアプリ探訪

以下のような候補を検討しました。

  • DayOne : Markdownも使えるけれど、リッチテキストになってしまった。Androidアプリが不完全。

  • Notion : Wikiのようにゴテゴテしていて好きになれそうに無い。

  • Evernote : 今更でしょ。

  • Bear : シンプルで良さそうだが、Apple プラットフォームに依存。

  • Agenda : Date-focused ってとこには惹かれるものの、Apple プラットフォーム依存。

  • Boost Note : オープンソース。一番イメージに近い。今年になってクラウド対応。

結局残ったのは Inkdrop とBoost Noteでした。どちらも似たようなコンセプトです。Boost Noteのほうはクラウドベースにリニューアルしたのが昨年末で、それまではローカルで使うか、Dropboxで同期するかだったようです。 どちらも日本色を出さないようにしている雰囲気がありますが、どちらも日本人の方が運営されているようです。

Inkdrop のほうが若干割高なのですが使っていこうかと思っています。 理由は、作者の方のスタンスに共感したから。

## Inkdropの主な機能

Inkdrop

Inkdrop

Inkdrop はメモは Notebook という単位で管理しています。これはそのままノートブックのイメージで、作成したメモはいずれかのNotebookに配置されます。 予めメモをグルーピングできるのであれば、グループごとに作成しておけばよいのだと思います。私は、プロジェクトごとに作成しようかと思っています。

もっとも、複数のNotebookのメモも "All Notes" というビューで一括して扱えますし、メモを書き起こした後にNotebook間で移動もできます。あまり最初から 悩んで細かく分けるよりも、最初は少ないNotebookで初めて必要に応じて分割するなど柔軟に運用できそうです。

メモ自体は、 GitHub Flavored Markdown (GFM) で記述することができます。

各メモには StatusTag を付けることが出来ます。

Status は、以下の4つが定義されており、これを変更することはできないようです。

  • Active (アクティブ)

  • On Hold (保留)

  • Completed (完了)

  • Dropped (削除)

このうち、Completed と Dropped はメモの一覧表からは除外されます。検索などでは対象となります。

Tagはメモごとに自由に設定できます。

アプリの左のペインには Notebooks, Status, Tags が一覧され、それぞれをクリックすると、関連づけられたメモの一覧が表示されます。ただ、 このインターフェイスですと、例えば、Notebookのいずれか選択しつつ、その中のStatusがActiveなものという選択ができません。Notebookを 選択した後にStatusをクリックすると、Notebookの選択が解除されてしまいます。

ただし、Notebooksだけはフォーカスを当て続けると「detail」というリンクが浮き出てくるので、これをクリックすると該当のNotebookのメモ だけが一覧され、Status と Tagで対象を切り替えることができるようになります。

実はもっと便利な方法があります。例えば 「Notebook Weblogの中でActiveかつTagにSoftwareと付いている記事の中で Inkdropという文字を含むメモ」 という検索が以下のように検索バーにタイプすると一発で絞ることが可能です。

Inkdrop book:Weblog Status:Active Tag:software

このように予め定義されている Statusなどの管理項目と、この柔軟な検索機能がInkdropのよいところかと思います。 この機能があるので、書き捨てのメモからコードスニペット的な情報まで一緒くたに保存しても破綻しないんです。

## Inkdropのカスタマイズ

Inkdrop 自体の Preferenceからフォントなど項目の変更ももちろん可能ですが、プラグイン機能があり機能拡張や 画面のテーマのカスタマイズにプラグインを利用することができます。

どのようなプラグインがあるかは、 公式サイト にて後悔されています。 個人的には Vimのキーバインドを可能にするプラグインが一番ありがたいです。

プラグインのインストールが、ターミナルからコマンドベースというのもオタク心を擽ります。

また、フローチャートやシーケンス図を描画するプラグインも公開されているので、技術系の方のメモとして更に「これだけで開発」みたいなことも可能かもしれません。

## まとめ

メモアプリに月に$5の価値があるかは悩ましいところです。

私の場合、これまでHowmで無料で出来ていたことが、少しだけ便利になって複数の環境で出来るようになります。それによりメモ書きだけで無く、少し用途を広げることができそうです。

個人的には十分それだけで、 Inkdrop には価値はあるかなと考えています。

Inkdrop は良心的なことに使用期間も60日と長いので、使い込んでよく検討してみたいと思います。

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キャップレス万年筆

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キャップレス万年筆とは

パイロットが販売しているキャップが不要の万年筆です。日本では「 キャップレス 」という商品名ですが、海外では「Vanishing Point」と いう商品名のようです。ペン先はノック式ボールペンのように本体内に収容されペン先の 部分はシャッターが降りて密閉され乾燥しない仕組みとなっており、正に「キャップレス」 というのが特徴でです。

1963年から販売されており、本体の形状やペン出し入れの方式によりかなりのバリエーショ ンがあります。方式にはノック式の他に回転式、自重式などがあります。

なぜ今頃になってキャップレスを購入しようと思ったかというと、今月プラチナ万年筆か ら同じようなキャップがない「キュリダス」という万年筆が発売が諸般の事情(コロナウィ ルスか?)で延期というニュースを目にしたからです。

比較してみると、プラチナのキュリダスのペン先がステンレスであるのに対してキャップ レスは18Kです。となるとやっぱり書き味はキャップレスの方が期待できます。それに、 ペン先の収容機構ですキュリダスはエストラマーで密閉するのに対し、キャップレスは シャッター機構です。キュリダスは放置して6ヶ月間はペン先の乾燥を防いでくれますが、 キャップレスは1年間大丈夫です。

結果、キャップレスを選びました。(いや、万年筆を買おうと思っていた訳ではないので、 選ぶ必要もないのですが・・・)

書き味について

今回購入したのは本体がマットブラックしよう不と軸のものなので、持ちやすく滑りにく いので書いているときも安定します。ちょうどクリップ部分を上に持つとペン先が下向き になるのでよく考えられています。

本体から出てくるペン先は非常に小さく露出する長さもないので、とても固い書き味を想 像していました。実際書いてみると、思ったより「しなり」もあり柔らかな書き味です。 今回ペン先はfを選んだのですが、これくらいの太さであればちょうど良い柔らかさです。

とはいえ、「想定よりは書きやすい」ということで、一般の18Kの万年筆と比較すると固 い書き味でし、ペン自体の重量バランスもおそらくペン先収容の機構のため一般的なペン と少し違い違和感があります。

画期的な商品も関わらず万年筆が一般的だった時代にも人気爆発とならなかったのも、に も関わらず45年以上の歴史ある商品として継続しているのもこの辺の微妙さに所以があり そうです。

『鬼滅の刃』 全巻大人買い

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『鬼滅の刃』を 全巻大人買い しました。

『鬼滅の刃』アニメについて

私個人は昨年 Huluで配信していたアニメで『鬼滅の刃』を知りました。

興味を引いたのは、第一話オープニングです。

雪が深々と降る中を主人公が息を切らしながら血だらけの妹を背負って歩くシーンです。

ufotable がCGを担当したらしいけれど、それだけでなく 実際に雪山でスタッフがロケハンをやり演技までして映像資料としたそうです。このシーン だけでシリーズを見ようと思いました。

ちょっと、コメディタッチの部分が幼稚すぎて個人的には鼻につきましたが、 シリアス、というか割と流血や残虐なシーンもきれいに描かれており大人の鑑賞にも 十分耐えるクオリティです。

何より鬼がテーマで吸血鬼っぽく描かれており、吸血マニアとしては心を擽られます。

アニメの方はシーズン1を終えていて、漫画でいうと7巻あたりまでが描かれています。 家族を皆殺しにされ何も無くなった主人公が一人前の手前まで成長する戦いが描かれています。 『明日のジョー』で言うと「野獣編」ってところでしょうか。

一番面白いところですね。

『鬼滅の刃』社会現象とも言えるブーム

昨年アニメ放映が終わった頃から、ちょっと異常な人気だなと気づきました。

オンラインゲームをやると、『鬼滅の刃』にちなんだハンドル名がわんさかいるのです。 ヘタをするとスプラトゥーン2で敵味方8人の内「ねずこ」や「たんじろう」が4人とか いたりする状況です。

これが段々を酷くなってきて、今も続いています。

集英社の発表だと、2018年6月のテレビアニメ化発表時の累計発行部数は11巻までで250万部強、 アニメ放送終了後(昨年9月)で累計発行部数(16巻まで)1200万部、 年末には2500万部を突破と恐ろしい勢いです。

これまでの少年ジャンプの漫画だと、少なくとも超人気の漫画は アニメ化の時点で少なくとも子供達の間ではもっと人気のある作品になっていて、 アニメ化で各世代にって感じでした。『鬼滅の刃』の場合は人気が無かった訳では無いでしょうが 割とニッチな部分で人気だったのが、アニメ放映で一気に爆発した印象です。

少年ジャンプといえど、紙面というメディアだけではそこまでの影響力がなくなっている とも読み取れますね。

『鬼滅の刃』19巻を一気読みして

あまりにブームなので全巻読んでみるかと 全巻大人買い しました。

まず、最後まで面白かったです。

ただ、アニメは丁度いいところで終わったなという印象もあります。

8巻以降は敵のラスボスに迫り盛り上がっていくのですが、まぁいつものジャンプですね。 だらだらとクライマックスが何巻も続く感じでダレてきます。しかも、まぁ主だった キャラクターも次々と無残な最後を遂げていくのですが、途中からマンネリ化している 印象もあります。

もっと自由にストーリーを付けて適度な期間で連載を終えた方が良い作品になった気がします。 少なくとも『進撃の巨人』のような大きなストーリーの膨らみはなさそうです。

面白くない訳でないので、ココまで買ったら最終巻まで惰性で買うとは思いますが。

Mac用高機能&お手軽ファイヤーウォール Scudo

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Macでもセキュリティ対策を

Macでもマルウェアが流行っているそうです。というか今やMacがターゲットになっているとも。 ESET Cyber Security Proをインストールしてあるので、ファイヤウォール機能もついているのですが、 やっぱりココは評判のよいものをインストールしておこうかと思います。

以前は Little Snitch というアプリを使っていましたが、一昨年くらいに MurusVallum という評判のよいファイヤウォールに 乗り換えました。 macOSXをCatalinaに移行したときにインストールするのを忘れていたので、 今回インストールすることにしました。(ESETのファイヤウォール機能は無効にしています)

この2つのアプリはいずれも開発元は同じ Murusfirewall です。

インストールしようと、開発元サイトを覗いてみると、 Scude という新しいファイヤウォールが公開されていました。早速人柱的に移行することにしました。

Scudoとは

Scudoは、以下のように紹介されています。

Scudo is a hybrid firewall that combines the most basic features of both Murus and Vallum, everything in one single window.

つまり、インバウンドを保護するPFファイヤウォール機能を持つ Murus と、アウトバウンドを保護するアプリケーション・ファイヤウォールである Vallum 両方の機能を提供しているということです。これらのソフトウェアはMac上では非常に 評価の高いファイヤウォールです。

しかも、MurusとVallumを両方を含んだ Murus 2 Pro Bundle は$35ですが、 Scudeは $10 とコストパフォーマンスも高くなっています。

インストールするとデフォルトでどのような通信をデフォルトで許可するかの設定を行います。 私は折角こういったセキュリティソフトを導入するので、macOSの機能やAppleのアプリ以外は 全てアラートを上げて確認するように設定しました。最初は面倒ですが、一度設定したものを ルール化されて馳駆されていくのでアラートはどんどん減っていきます。

設定画面は以下のような画面です。

Scude

Scudo

左側がインバウンドでMurusの設定に対応するルール、右側がアウトバウンドで Vallumの設定に対応するルールです。

基本的は何か新たな通信が発生するたびにダイヤログが出るので、許可するか 拒否するかを答えていけばルールが追加されていきます。 これだけです

他のファイヤウォールの場合、同じように設定できるのですが、細かく設定しようとすると、 どのポートだったら許可するとか、接続先のIPアドレスのレンジで設定すると出来てしまう のです。そして、設定できるならばやってしまうのです。

ところが、Scudoの場合はそんな設定はありません。内部でどういう設定になっているか気になりますが、そんな設定を確認するすべもありません。

従って、超簡単です。

これは、よい割り切りですね。細かい設定や効率的な設定が必要であれば、Vallumなどを 使えばよいのですが、結局は最初だけで安定したルールが出来てしまえば設定なんて 見直したりなかなかしませんから。

MurusやVallumもこの種のアプリとしては高機能な割りに設定が簡単であるということで 評価が高いのですが、更に使いやすくなっています。

今の世の中、アンチウィルスだけでは足りませんよ。Macユーザーの方は是非お試しください。

Origami Payの破綻

カテゴリー:  Trivialities  タグ:  cashless current affairs

Origami Payは何が失敗したのか?

1月末にOrigamiがメルカリに統合されることが発表されました。日本初のQRコード決済を立ち上げたOrigamiの失敗はなんだったんでしょうか?

昨年5月に書いた記事 では、当時一気に立ち上がったQRコード決済の中から、Origami Payを選択しました。 日本で初ということと、他のサービスとは異なりポイントでユーザーを囲い込むのではなく、 その場で割引を行う点、セキュリティが他のサービスよりしっかりしている印象など サービスとしてはダークホース的に来るのでは無いかと思っていただけに、 こんな結果になって非常に残念です。

実際、昨年11月の日経の「 未上場スタートアップ上位20社、企業価値計1兆円超え 」にあるよう2019年の「NEXTユニコーン調査」では創業20年内の未上場企業の中の 企業価値ランキングでは、Origamiは6位で推定企業価値は416億円とされています。

実際には「オリガミは借入先が見つからず、最終的にメルカリに1株1円、合計259万円、つまり“タダ同然”で身売りすることに合意した( Diamond Online ))」と報じられています。

2013年にOrigami Payがこのキャッシュレス決済を立ち上げてから、昨年2019年は一気に 新興サービスの参入が相次ぎました。特にソフトバンクやLine、楽天など大手企業が参入し、 ソフトバンク傘下PayPayの鬼のような消費者還元キャンペーンで他のサービス入り乱れての キャンペーン合戦となり、LINE Payですら疲弊してソフトバンクに経営統合してしまう激しさの 中でOrigami Pay自体その存在感をどんどん落としていった感はありました。これだけの競争を 支えるスポンサーも付かなかったのでしょう。

残念です。

次はどうする?

Origami が使えないとなると次はどうしましょう。

正直、別にQRコード決済を使わなくてもSUICAとかで全然困らないんです。 一応考えてみましょう。

実際にはあれだけ立ち上がったサービスも段々と収斂してきて、選択肢としては PayPayか楽天Payでしょうか。昨年では次点として楽天Payを上げていました。 PayPayの問題はセキュリティですが、まぁさすがに間然しているでしょうし 銀行口座と紐付けられるというメリットもあります。

一旦PayPayを選んでみようかなと思います。