読了『一発屋芸人列伝』

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意外に深い

本書は、髭男爵の山田ルイ53世が「一発屋芸人」と呼ばれる芸人にインタービューし 『新潮45』に連載していたものを単行本としてまとめたノンフィクションです。

一発屋芸人が一発屋芸人をインタービューするとどういう目線で対象に迫るのだろう? なおかつ、それを総括する記事を書くと一体何を語った文章になるのだろうと言う興味 が沸きました。

また、一発屋芸人の中には「マジ、あの人何しているだろう?」という芸人さんも いて、多少の興味はあったので購入してみました。

読んでみて驚いたのは、山田氏という人は意外に的確な観察力と、論 理的な論旨の展開ができる人なんだなということです。更に、それを平易な文章で 表現できる能力もあるようです。 意外に作家として向いているのかもしれません。

もう一冊も購入したくなりました。うんこ漏らした話なので躊躇しますが。

登場する芸人は、一斉を風靡した人から「一発も打ち上げてないだろ」って人もいます。

本当は一発屋芸人なんてどうでもいいことなのですが 、山田氏の鋭い観察眼で捉えられ自身も一発屋と呼ばれる経験からくる 若干イジケた論理から導き出される芸人たちの本質は、ときにはっとさせられたり 納得させられたりして、なかなか関心させられました。

一発屋の悲劇

「一発屋」とはすごい言葉です。

本来は、一発ブームを起こした人という意味でしょうが、そもそもそういう芸人さん は芸自体が「一発もの」なのだと言う気がします。

話術やネタの巧妙さならば、それらのスキルを元にまた同じようなヒットとなる別 の「お笑い」を作ることができるかもしれません。

しかし、一発屋と呼ばれる芸人さんたちのお笑いは、まさに一発の爆発力なのではな いでしょうか? それを生むためにいろいろと試行錯誤して計算して練り込まれたもの であったとしても、その芸はそこで芸として完成し一発の破壊力のある笑いを生んで、 しかし発展はしない。

だから、「面白い! だけどこの人たちは一発屋芸人である」と私たちは認知してしまう のでしょうか。

一発屋芸人から復活し二発屋と呼ばれる人がいます。

有吉弘行さんです。

ただ、彼はどこか違いますね。

一発目はアイドル としてブレークで芸人として一発打ち上がって凋落した訳じゃないから、芸人として 時間はかかったけどチャレンジできたとどこかで語っていたように思います。

とすると、やっぱり一発屋は一発屋なのでしょうか。

そういえば、本書の最終章の「髭男爵」自身のエピソードが収録されています 読み終わったとき思ったことは、以下のようなことです。

まったくもって自分自身は棚上げにして 一発屋芸人を一発屋芸品が批評するというおもしろい構図になったのに。

そういうところが一発屋たる所以なのか。

居木神社をブラブラ

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大崎の居木神社

6月から新しいプロジェクトで大崎に行くことが多くなりました。

大崎駅付近は昔はもっと閑散とした印象だったのですが、今では山手線をはじめ、 埼京線、湘南新宿ライン、りんかい線、高崎線が乗り入れて、大きなオフィス ビルが建ち並び、周りにはタワーマンションです。ビジネス街として活気のある 町になっていました。

そこでちょっと困っているのが、ランチです。

ビジネスマン相手のレストランも多いのですが、何せ就業時間帯の人口が多いので どのお店もすぐに一杯で列ができています。

先月末のある日、ランチを求めて少し歩いてみようとふらふらしていたときに 見つけたのが 居木神社 です。

オフィスビルからそれほど外れていないのに、急に町並みが昭和な感じになって 来たなと思ったら細く続く参道を見つけました。民家の間を参道に沿って歩いていると 神社に続く石段が見えてきました。

居木神社参道

居木神社参道

登っていくと、豊かな緑に囲まれ鮮やかな赤で彩られた神社が目に飛び込んできます。

手と口を清めて境内に入ると、そこはオフィスビルが立ち並ぶ駅から5分と離れて いないことが信じられないくらい、落ち着いた空気で気持ちも静まります。初夏の 暑さも、この場所では少し和らぎ空気も澄んでいる気がします。

居木神社

居木神社

丁度この日は「夏越大祓」という神事の日だったらしくて、大きな芽の輪が設置されて いました。この輪を8の字にくぐると穢れを払うことができるらしいです。

縄文遺跡と富士塚

のんびりと境内を巡って正面鳥居に戻ると、鳥居の手前にある居木橋貝塚の碑 があるのに気付きます。

縄文時代の遺跡がみつかったそうで、その説明が書いてありました。こんな 近代的なオフィス街に数千年前にも人々が生活していた地であることに 人の営みの強さを思いました。

正面鳥居へと続く石段の横の斜面には、富士塚もあります。「しながわ百景」に 指定されているものだそうです。斜面なので、もし見てみようと思ったときは 歩きやすい靴で行くのが無難です。

鳥居前に戻ってくると、大きなトノサマガエルがいました。

鳥居前のカエル

鳥居前のカエル

結局ランチは駅前の ニュー大崎ビルの 1Fに入っている「里のうどん 大崎店」で バラ丼とうどんのセットをいただきました。

バラ丼

里のうどんのバラ丼

居木神社のその他の写真は以下のギャラリーでお楽しみください。

Path Finder 8 - モジュール化されたファイラー

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必須ではないかなと思いつつ、やっぱり便利なのでいつも新バージョンが出るごとに 更新してしまう Path Finderのバージョン8が出ていました。

Path Finder 7の購入が 2014年なので、なんだかんだで4年ぶりのメジャーバージョン アップです。

柔軟なモジュール化!

Path Finder 8の目玉は機能の「モジュール化」だと言っても過言ではありません。

以前のバージョンでもサイドバーやウィンドウ下部などに、機能を選択して配置する ことは可能だったので似たようなコンセプトは以前からありました。ただ、Path Finder 7では、それぞれの機能の配置は固定的でした。

Path Finder 8ではこれらの機能をまったくコードを書き換える手間までかけて 、「モジュール」という形で再現しています。結果として、非常に柔軟にこれらの 機能を利用できるようになりました。

Module of Path Finder 8

Path Finder8のモジュール

たとえば、モジュールは一つのウィンドウにたくさん配置させることができます。 ドラッグして任意に並べ変えたり、不要になったら閉じるのも自由です。ウィンドウ 間でドラッグや移動、コピーさえ可能です。

どのモジュールもウィンドウ上の右、左、上部、 下部どのペインのどこでも配置可能です。シェルフに配置することも可能です。

Finder Path 8は買いか?

「モジュール」はPath Finderの持つ多くの機能を非常に洗練された形で 柔軟に自身のPath Finderに適用しカスタマイズできる幅を広げてくれます。

しかし、多くのユーザーはそこまでのカスタマイズを行うでしょうか? わたしの これまでの経験からしても、気に入った2〜3個の機能をウィンドウに配置する 程度で、それ以降ほとんどPath Finderの設定を変更することはありません。

では、「モジュール化」は単なるギミックで、ユーザーにとっては無駄な機能なのでしょ うか?

個人的には将来のPath Finderの新機能をより洗練された形で提供してく基盤を 提供したバージョンなのだと考えています。

Path Finderは Finderの代替ツールという位置づけですから、少なくともFinderの 持つ機能は完全に網羅する必要があります。その上で、より高度な機能を多数提供 することにツールとしてのバリューがあるのだと思います。

一方でこれは2つの問題を生みます。

  1. 機能の多さにより、ユーザーの機能へのアクセスに混乱を生じさせている。これまで のペインごとの固定的な機能の配置で多少は改善されていたが、完全には解決していな かった。

  2. 独自機能までも本体に埋め込まれたモノシックなアーキテクチャーでは、 保守の効率が非常に悪い。宿命的にAppleのFinderへの機能追加に追従しつつ、 独自機能を維持し更に新機能もリリース していかねばならないという開発への負担が大きいためです。

前者については今回のモジュールにより、 ユーザーは好きな機能を好きな場所に配置して自分にあった Path Finderを作り上げることができます。モジュールを開けばすべての独自機能 はリストされており、ドラッグすることで好きな場所に配置し利用できます。これまで のように「あの機能はどこのペインにあったっけ?」と悩む必要はなくなります。

後者については、「モジュール」という形で本体機能と追加する独自機 を分離することが可能になりました。これはメンテナンスの効率をあげることに貢献す るでしょう。また追加機能については、今後新機能を容易に追加していける プラットフォームが整備されたと考えることができます。

たしかに「モジュール」で提供される機能自体は以前のバージョンと代わり映えしません。 しかし上記のように考えると、今後新しい機能がモジュールという形でどんどんリリース されていく 未来を感じさせてくれるものになっています。

Path Finderをリリースしている Cocoatech社は、メジャーバージョンアップしか アップデート費用を請求しません。マイナーなバージョンアップは無償です。 そして、この4年間、無償の細かいPath Finder 7の 改善や機能追加を行いながら、このPath Finder8を開発してきたのです。

わたしは、このバージョンアップ価格は払う価値があると思います。

Google Apps から徐々に脱却 その2 Fastmailへの移行

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Google Appsを削除

先日Google Appsから脱却するためにDomainを移管したという話を 書きました が、その後結局、Google Apps自体を削除しています。

その際、一番問題になるのは過去のメールの移行ですが、今回は Fastmail に移行しました。 IMAPだと2つアカウント作ってドラッグでコピーしていくだけなので 簡単ですね。

Fastmailとは

Fastmail とはもともとは1999年にオーストラリアで設立された会社で、早くからIMAPを サポートした安定した高速なメールサービスでした。 2010年にOperaに買収されました が、その後 現在はまた独立した会社に戻っている ようです。 Opera傘下なら赤い国の会社 の傘下ということなので、個人のメールをあずけるのはためらっていたところです。

Fastmailの使用歴は、かれこれ10年以上です。今はなくなってしまったプランで ずっと年10ドル程度のプランを利用しつづけていました。容量はすくなかったのですが、 サブのメールとしての利用だったのであまり活用していませんでした。

今回は独自ドメインも使いたいので、 Standard プランにアップグレードし 家族のアカウントも作成しました。年払いで一人50ドルなので、G Suiteより 少し安い程度でしょうか。

メール、アドレス帳、カレンダー、ノート、ストレージのサービスがついています。

メールの容量はどーんと25GBです。これと別に10GBのストレージが付いています。

IMAPでもアクセスできますが、ブラウザでアクセスできるインターフェイスも持って おりシンプルで個人的には GMailより気に入っています 。Android や iOSアプリも リリースしているので、モバイルからのアクセスもばっちりです。 つまり、ほとんど の環境で、自分の気に入ったメールアプリ、Webインターフェイス、専用アプリを 選択して使う自由があるということです。

送受信も非常に柔軟です。 たとえば、Aliasの機能で別名を設定することができます。 この別名はアカウント名だけなく、ドメイン部分も変更することができます。 使用できるドメインは 100以上あり、独自ドメインが使えないBASICプランでも これらのドメインを使うことが出来ます。たとえば、 普段は hogehoge@fastmail.com を使い、通販のには hogehoge@sent.as を使うことも可能です。

今回実はこのAlias機能に助けられています。

今回はStandardプランにアップグレードして 独自ドメインをFastmailで使うよう設定したのですが、それ以前は安いプランだったので 出来合いのドメインを使用していました。ユーザー名を変更しようとしたところ、 現在その機能にバグがありユーザー名の変更ができない状態なっています。「うぁ、 やっちまったぜ」と思ったのですが、ドメイン設定を行い、Google Appsで使っていた メールアドレスを別名として登録して問題なく現在は送受信できる環境はできています。

ユーザー名の変更についてはサポートから今週中にテストして対応するとの返答が ありました。素晴らしい!

メール以外の機能について

Fastmailはメール以外に、アドレス帳、カレンダー、ノート、ストレージの機能 を持っています。

アドレス帳についてです。

アドレス帳がいろんなサービスに分散しているのも嫌なので、 Fastmailをマスターとすることにしました。

自宅のMacでは CardDAVで Macの連絡帳でFastmailのアドレス帳を参照しています。メールは古い GyazMailを引っ張り出してきて使っているので、メール送信時 Macのアドレス帳の参照が可能です。

Androidは、有償ですが CardDAV-Sync を使って、Android上の連絡帳でFastmailのアドレス帳を同期させています。

カレンダーについては、CalDAVを使ってMacのカレンダーと連携可能です。 Androidでは、これまた有償ですが CalDAV-Sync を使って連携可能です。

ノートとストレージに関しては、Webか専用アプリでしかアクセスできないようです。 が、個人的にはあまりニーズはないので気にしていません。

さて、これでMacやAndroid上ほとんどインターフェイスは以前のままで裏にあるサービス だけGoogle AppsからFastmailに移行できました。

無料ですがいつなくなるかと不安をかかえてGoogle Appsを使い続けるより、 ちゃんと有償のサービスであるというのは気分的には健全です。

Fastmailは世界でも安心して使える一級のメールサービスです。無料のGmailから 脱却してみては?

Fastmail

Instapaperが独立!

カテゴリー:  Tech  タグ:  instapaper
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Instapaperが親会社から独立するようです。ずっと愛用していたサービスなので、 気になります。

Instapaperとは

Instapaperとは、Pocketなどと同じような「後で読む」系のサービスです。

サイトやWebニュース読んでいて気になった記事をブックマークレットなどを使用して、 保存しておくことができます。

Pocketがリンクの保存を主としてタグなどで柔軟にリンクを管理でき保存したリンクを 「i 後で 」活用することがフォーカスしているように思います。

これに対してInstapaperは「 読む 」のほうに力点があるように思います。 Instapaper上で保存したリンクを見ると、リンク先からテキストを取り込んでスタイルを 取り除いて、読みやすい綺麗なテキストにしてくれます。

このあたりの使い方が個人的にPocketより合っていたので、ずっと愛用しています。

これまでの経緯

InstapaperはMarco Arment氏がほぼ独力で開発したサービスです。

2008年創業ですが、 2013年にDiggなどのサービスを持つBetaWorks社に買収されています。これはMacro氏一人 のオペレーションが不可能になっており、しっかりと会社として運営できる体制 取るためだったようです。

その後、2016年にPinterestに買収されています。おそらく、この頃に有料プランが廃止 されすべての機能無料で使えるようになったと思います。資金的にかなりサポートがあっ たのでしょうね。

2回の買収を経ていますが、「身売り」でなく Marco氏が「6ヶ月でサービスで廃止する ような大企業には売らん」と言っていたようにサービスの継続の観点から運営している メンバーがよく考えて経営を選んでいるようです。

今回の買収は

今回理由はよく分かりませんが、Instat Paper社に売却されるようです。

Instapaper is going independent

とはいえ、 Instant Paper社は2013年以来Instapaperでオペレーションしていたメンバーが所有し運 営も変わらないようです。

ですから、買収ではなく「独立」という言葉が使われているようです。自身で会社の 運営をできる資金と体制が整ったということでしょうか。

一方で、 Pinterestの元は離れて、すべて無料というサービスの継続が疑問視されているようです。

個人的には以前からずっと有償プランを使用していたので、たとえ有償になっても継続す ると思います。が、ビジネスの継続という観点からは少し心配ですね。

Google Apps から徐々に脱却 その1 ドメイン移管

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Google Appsからの脱却

あまりちゃんとした理由はないのですが、ずっと使ってきたGoogle Appsから 脱却していこうと思います。 あえて理由を挙げるとすると、以下のようなもの です。

  1. いつか有償のG Suiteに移行するしかないと思うため

  2. 機能の実装が遅れたり放置されたりするGoogle Apps のアカウントはなんだか使いたくなくなってきた

  3. Androidを使うようになって、やめるかもしれないGoogle Appsでなく通常のGmail アカウントに寄せておきたい

  4. 全部をGoogleで固めたくない

どれも論理的なものではありませんが、仕方ありません。

手始めにGoogle Appsのドメイン管理を移管する

手始めに、Google Appsを申し込んだドメインの管理を移管しようと思います。

私が申し込んだときは、GoDaddyに誘導されてそこでドメインを取得し管理する ことになりました。ドメインの設定を変更することはあまりないのですが、更新時 などに毎回混乱していました。

ドメインの管理はGmailアカウントに紐付いているのですが、管理者はGoogle Appsの 管理者だったり、どっちで何をやるのか非常に混乱します。

ゆくゆく、Google Appsをやめる際に、このあまりに密に関連しているように見える GoDaddyを継続するのいやでした。

Google Domainsにドメイン移管

Google Domainsのサービスを日本でも使えるようになっていたので、 まだベータとされていますがこちらを移管先として利用することにしました。

Google Domainsがどうかわかりませんが、WHOISでプライバシー設定されていると 移管がうまくいかないという事例を多く見ました。最初に GoDaddy側でプライバシー 設定を外します。一瞬自分の情報が晒されることになりますが、移管後にちゃんと 保護されます。

WHOISのプライバシー設定

WHOISのプライバシー設定

プライバシー設定を外したら、同じくGoDaddy側で 認証コード を取得します。

Google Domains 側では、 Transfer in を選択して、移管するドメインを検索します。 ドメインが見つかったら移管の処理を進めて行きましょう。 途中でAuthorization Codeの入力を求められます。GoDaddy側で取得した 認証コード を入力しましょう。

基本的には以上で設定をすべて引き継いで移管が完了します。

Google Domainsに移管するメリットは?

GoDaddyと比較すると若干割高な気がします。 しかし、使用しているドメインにもよりますが金額的には大した差ではなく、 総合的に考えるとGoDaddyや「お名前.com」などより良い気がします。

個別には以下のようなメリットがありそうです。

  • WHOIS代行までついているので、追加費用などはかかりません

  • 数年の間に何百ものトップレベルドメイン が利用可能になる

  • 最大100ものサブドメインをカスタマイズできる

  • 高速で安全で信頼性の高いGoogleのインフラでサービスされている

  • シンプルなドメイン管理ツールをGoogleのアカウントで管理できる

  • G Suiteを使わず、メールの転送も可能

まぁ、安心はできますね。

ヘッドマウント・ディスプレイ iWear で大画面作業

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VUZIXのヘッドマウント・ディスプレイ iWear

1万円にちょっと足すくらいの価格がついていたので、VUZIXのヘッドマウント ・ディスプレイを購入しました。

最近よくスマホをディスプレイ代りに組み込んで使う安価なVRゴーグルを見かけます。 が、私が欲しかったのは、いわゆるHMD、ヘッドマウント・ディスプレイです。VRが やりたいわけではなく、またMacに接続できねば意味がありません。

このiWearはVRゴーグルとしても使えるようですが、評判はあまり良くないようです。 私はディスプレイとして使いたいだけなので、VRは試してもいません。専用アプリ も使わず、接続するとドライバーなど無しで普通にディスプレイとして認識されます。

そして普通に2Dのディスプレイとして使用可能です。

私が期待した使い方は、以下の2つです。

  • Huluなどの動画を大画面で鑑賞できれば良い

  • コーディングなどの作業没頭用の環境ができれば欲しい

動画観賞用としてのiWear

動画観賞用として見た場合、iWearは視覚的には約3m先に125インチ相当のスクリーン を見てるのと同じような画角らしいです。

確かに結構な迫力があり、Huluなどの動画を楽しむ分には全く問題ありません。

  • 小さな映写機で見ているような大画面に見えるので大変迫力ある映像が楽しめます。

  • ヘッドフォンが安価なスマホVRゴーグルとは比べ物にならないくらいしっかりしているので、 迫力ある音声も満足できます。

  • バッテリー駆動も可能なので、持ち出してiWearとスマホがあればどこでも動画を 大画面で楽しめます。(場所を考えないと変人扱いされることは確実ですが)

ただし、問題点もあります。

  • 普通に装着すると画面の上部が遮られて見えない状態になります。見ようとすると、 上目遣いを強いられることになります。ただ、これは、装着の際に角度をつけて 装着すればなんとか解決できます。

  • コントラスト以外の調整機能がないため、視力矯正が必要な方は注意が必要です。 普通に見えている方は問題ありませんが、私のように近眼かつ老眼がシビアになってきます。 眼鏡のままでも装着できそうですが、ヘッドフォンで耳の部分が押されて私は眼鏡では 短時間で痛みで我慢できなくなりました。

そのほか、少し画面周辺部の解像感が落ちている点と、カラーの再現性が今ひとつな点 は気になりますが、まぁ、これも価格から考えると十分だと思います。

作業没頭用環境としてのiWear

HMDを装着してPC操作とか、昔夢見た未来ではあります。実際、 今このブログはiWearで表示しながら執筆しています。

実際やってみると、

  • 動画では十分だった解像感は、テキスト作業としてはちょっと甘すぎて 字のぼやけなどが気になります。

  • 視界がHMDだけで閉められてしまうと、キーボードはともかくマウスが見えない ので作業上効率的とは言えません。iWearの場合、幸か不幸かiWearでは角度を つけて装着するので遮光パットを使用できず、下部の視界が確保できるので なんとか操作可能です。

  • 大画面とは言え、1画面しか使えないので不便です(普段2画面使用しています)

  • 当たり前ですが、頭を動かすと画面も動きます。頭の動きに伴って眼も動くので 相対的に画面が動かず追従する感じかと思いきや、やってみるとぐらぐらします。

ということで、作業没頭用の環境としてはいまひとつでした。 これは製品としての問題というより「HMDでPC作業」というのが無理のある幻想なのか もしれません。

iOS から Android への移行

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iOSからAndroidへの移行をほぼ完了したので、まとめておきます。

メール/カレンダー/連絡先

まず、標準のメール、カレンダー、連絡先です。

サービス

iOS

Android

補足

メール

Apple Mail

Gmail

一応iCloudメールもIMAPで接続

カレンダー

カレンダー

カレンダー

サービスをiCloudからGoogle Calendarに移行

連絡先

連絡先

連絡先

サービスをiCloudからGoogleに移行

この辺りはさすがに標準アプリで対応できます。サービスをiCloudからGoogleに 移行すればよいだけでした。メールとカレンダーはそれほど真剣に使っていなかった ので、メールや予定の移行はしませんでした。

連絡先の移行については、iCloudで同期していたMacの「連絡先」から、エクスポートして Googleにインポートをかけました。

メッセージング

種類

iOS

Android

通常

Message

Message, Line

家族間

Threema

Threema, Hangout

通常メッセージングについては、iCloudのMessageでした。これで、iPhoneユーザーと iCloudベースのメッセージとなりますし、そうでないユーザーとはSMSで会話できます。 Lineは好きではないので使用していませんでした。

Androidのメッセージは、SMSしかサポートしていません。これでは通信ごとに費用が かかってしまいます。かといって、Hangoutをインストールしているユーザー、特に iOSユーザーはほとんどいないんでしょう。仕方がないので、Lineをインストール しました。

家族間では暗号化できるメッセージアプリ Threemaを使っていました。Androidでも リリースされていたので、同じアプリをインストールしました。ただ、iOSの時には 感じなかった遅延が発生することがあったので、Hangoutも併用することにしました。

写真・音楽

種類

iOS

Android

音楽

Music,Spotify

Google Play, Spotify

写真

写真

フォト

音楽については、iTunesで管理しているものは、MacでGoogle Playにアップロードして 同期をかけました。Spotifyも使っていたので、Androidでもアプリをインストールしています。

写真については、それぞれ標準のアプリです。以前の写真は移行していません。 撮った写真はMac上の「写真」で管理しているので、Mac上でGoogle Photoから 定期的にダウンロードして「写真」にインポートしようと思います。

SMS

SMS

iOS

Android

Twitter

Tweetbot4

Owly

Pnut.io

Chimpnut

Beta

iOSではTwitterにはTweetbot4を使っていましたが、Androidで人気のある Twitterアプリを見てみると、国産アプリが人気のようですがどれも低脳そうな アプリ名です。機能的にも「はぁ!?」というようなものばかりした。

唯一センスが良さそうなのが、Owlyというアプリです。インターフェイス やGoogle Playの説明が日本語になっていないんで、そういう客層には 敬遠されているんですかね。

Pnut.ioはChimpnutを利用していましたが、適当なアプリがないので Chrome経由のBetaのショートカットを置いて使っています。

その他の必須アプリ

iOSでも使用していて、「これは必須だな」と思っていたアプリはほとんど 同じアプリがありました。

種類

アプリ

パスワード管理

1Password

TODO管理

Toodledo

乗換案内

乗換案内

名刺管理

Eight

ニュース

SmartNews

新聞

産経電子版

Essential Phoneのバッテリーの持ちについて

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何日かEssential Phoneを使い込んだので、そのバッテリーについてレビューしたいと思います。

すばらしいバッテリー容量

購入する前は、Essential Phoneのように高速なチップセット、大きなスクリーン、 128GBものストレージを積んだ割とハイスペックなスマートフォンは バッテリーへの負荷も大きい割に価格もそれなりなので、バッテリーの持ちが心配でした。

購入時にスペックを確認したところ、3,040mAhです。

私が直前まで使っていたiPhone7 Plusのバッテリー容量は2,900mAhですから、 Essential PhoneはiPhone7 Plusより 5%ほど大きなバッテリーを搭載していることに なります。

iPhone7 Plusでは、それほど不満はなく夜帰りが遅くなった時ちょっと心配になって 充電する程度でした。朝に満充電であれば、ギリギリ1日大丈夫という感じです。

Essential Phoneについては、本体サイズも小さくベゼルレスのスクリーンのためより 条件は厳しいと思うのですが、スペック上 サイズの一回り大きなiPhone7 Plusより 5%程度でも大きな容量のバッテリーを搭載で来ているのは素晴らしいことだと思います。

ただ、実際のバッテリーの持ちは、本体のハード的な消費量や パワーマネージメントの巧さでも変わってきますから、使い出して数日様子を見てみました。

1日充電なしでも大丈夫

結論から書くと、全く問題ありません。

感覚的にはiPhone7 Plusよりかなりバッテリーの余裕がある印象です。

平日の普段使いで様子を見てみました。

私の典型的な使い方は、朝に満充電で1.5時間ほどの通勤時間で音楽を聞きながらニュースや ブログの記事を読みます。そして、昼休み中もスマホを弄ってることが多いです。 帰りの通勤時間に朝同様音楽を聞き何か記事を読んだるか、音ゲーをやったいるかです。 勤務時間は、ときどきメールやSMSを確認する程度です。

こんな感じで寝る前10時くらいに確認すると、ちょうど30%程度の減りです。

Essential Phoneバッテリー消費量

Essential Phoneを一日使ったバッテリー状況

「設定」の「バッテリー」情報を見ると、あと7時間程度使える予測です。 現在「バッテリーの最適化」を使っていませんので、必要であればさらなる延命も加能 なようです。

朝に満充電しておけば、普通の日は全く充電の心配はなさそうです。

ゴージャスな充電器

電源周りでいうと、Essential Phoneにはかなりゴージャスな充電器と USB-Cケーブルが付属しています。

USB-Cケーブルは両端がUSB-Cのタイプで、どちらも差し込む際に方向を 気にする必要がありません。ケーブル自体はしっかり布巻きされているタイプで 断線を心配する必要がなさそうです。しっかりとしたコードホルダーがついて いるので携帯時もきれいに巻き取れます。

充電器は重量感があり、デザインも高級そうな趣です。 見た目だけではなく、プラグが出ている側面にケーブルの差し込み口があり、 ソケットに刺している時も引っかからない工夫があります。そして、充電器の出力は 5V/3A、9V/3Aの高出力です。

Essential Phone本体は Quick Charge3.0 よりさらに高い電圧で充電できる Power Delivery(PD)に対応しています。 付属充電器はもちろんPDに対応しており、 高出力なのはPD対応のためです。

ちなみにiPhone X/8の本体はPD対応しているようですが、なんと付属の充電器や ケーブルは対応していないようです。iPhoneでPDの急速充電を行うには、バカ高い オプションの純正充電器とケーブルを買う必要がありそうです。

Essential Phoneの充電をテストして見ました。

付属充電器でPD急速充電を行うと、30分で50%の充電が完了し90分で充電完了となり ます。PD対応でない充電器で充電すると、50%の充電に60分弱、充電完了に2時間以上 でした。

素晴らしい!

心配性な私はサードパーティの充電器を買う

ただ、素晴らしすぎて、純正充電器失くすとショックが大きそう。

という心配性が出てしまい、普段使いにAnkerのPD対応充電器とケーブル を買ってしまいました。

これがあれば、PDにも対応しており、USB TypeAでQuick Chargeにも対応しています からほとんどの機器がこれ一つで対応できます。

MacのACアダプタほどの大きさで、携帯性という観点からは今ひとつですが。

ANKERのPD対応充電器

ANKERのPD対応充電器

伊東屋のペンジャケットを購入

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実はボールぺんてるを愛している

実はボールぺんてるを愛しています。子供のころから、その書き心地が好きでずっと使っています。 以前『 ボールぺんてるのススメ 』という記事を書いているので、その愛はそちらを読んでいただけるとわかると思います。

そんなボールぺんてるのただ一つの問題はその本体の材質です。 明らかにプラスチックなボディから、以下のような問題があります。

  1. 書き心地はいいのだが、重心のバランスが悪い

  2. 明らかにプラスチッキーなボディがふさわしくない場所もある

そんな問題を一期に解決する一品がずっと伊東屋から発売されているのは知っていたのですが、今日やっと購入してきました。

100円ペンに高級PEN JACKET

伊東屋オリジナルで発売されたのは、ボールぺんてるにわさっと被せてしまおうという PEN JACKET です。

PEN JACKET

PEN JACKET

どうでしょうか?

真鍮でできたそのボディはほどよい太さを持ち、しっかりとした重量感があります。

装着すると持ちやすくなりますし、持ったときのバランスもよくなります。またその重量でペン先に重さがかかるためか、より滑らかに書けます。これはちょっとした高級な水性ボールペン 以上の書き味です。

PEN JACKET

PEN JACKET

店頭に置いてあったサンプルの塗装がハゲハゲになっていたのはちょっと気になりますが、 愛する100円のペンに5,000円のカバーをつけてしまうという発想とその効果はとても 気にっています。

ボールぺんてるファンは是非!