ソースコードをカラー印刷する

カテゴリー:  Tech  タグ:  homebrew pdf print source code

仕事で大量にソースコードを印刷して配布する機会があったので、その ノウハウをまとめておきます。

Vimから印刷する

Vimから :hardcopy で印刷するというのが一番簡単そうです。以前のVimだと 画面上でシンタックスで色分けされていれば、それがそのまま印刷にも反映 されていました。

もし、あなたがVim使いであれば、ぜひ試してみてください。色分けして印字 されるのであれば、これ以上あれこれ試す必要はありません。

しかし、どうもNeoVimでは印刷は正しく出力されるのですが、色分けなどが 反映されていないようです。

Enscriptを導入する

GNU Enscript を試してみました。 GNU Enscript はテキストファイルを Postscriptなどに変換するコンバーターです。プログラミング言語を解析して 予約語の強調や行番号表示などにも対応しています。吐き出すのは、Postscript なのでPDFなどに変換する手間はかかりますが、MacであればPreviewで開くだけ です。

ただし、残念ながらASCII文字にしか対応しておらず日本語などは文字化けして しまいます。まぁ、プログラムソースなので、日本語はコメントかリテラルしか ないと思いますので許容範囲でしょう。

Macの場合は Homebrewでインストールできます。

希望する言語がサポートされているとは限りませんが、調べると誰かが作って いたりします。 xxxxxxx.st という名前で言語設定ファイルが配布されて いることが多いです。見つけたら、言語設定ファイルを、 /usr/local/share/enscript/hl というディレクトリに格納すると使えるよう になります。

Enscriptを試す

導入さえできてしまえば、以下のような感じで使えます。

$ enscript --highlight=ruby --color --line-numbers --fancy-header --landscape --columns=2 *.rb -o sample.ps

この指定では、

  • 言語は Ruby

  • カラー表示する

  • 行番号を表示する

  • ヘッダーをつける

  • 横向き印刷にする

  • ソースコードを2カラムで印刷する

  • 出力先は sample.ps

こんな感じでPreviewで見えます。

Enscript出力結果

Enscript出力結果

Pelican導入後のカスタマイズ

カテゴリー:  Tech  タグ:  blogging bulma css pelican

ブログをPelicanに移行してから、少しずつですが不具合を修正してきました。

Bulma 6.1への対応

適用したテーマが Bulma をベースにしていましたが、古いバージョンをベース にしていたので最新のバージョンに対応させました。

Menuやナビゲーション周りが大きく変わっており、CSSのクラス名も変わってしまって いたので、機械的な作業ですがかなり手間が掛かりました。

HTML埋込への対応

Hugoを使っていた時には、記事はMarkdown記法で書いていたので HTMLを埋込 みたい時はそのままHTMLを記述していました。移行した記事はMarkdownのまま なのでこれでよいのですが、新たな記事を書く際に困りました。

折角のなので、というよりPelicanに移行した目的が reStructuredTextで書く ことなので、記事をreStructuredTextで書いているのですが、当然HTMLをそのまま 書くことはできません。

pelican-pluginsから html_rst_directive というプラグインを拾ってきました。

.. html::

    <a href="https://hohoge.co.jp/index.html">ホゲホゲ株式会社</a>

以上のように htmlディレクティブが扱えるようになるので、 .. html:: 後に インデントしてHTMLを記述すれば、きちんと認識してくれます。

また、Youtubeの張り込みについては、専用の pelican_youtube というプラグイン がありました。以下のように記述すると簡単に貼り込んでくれます。 VIDEO_ID の部分は動画の共有の際に割り振られているIDです。詳しくはプラグイン の説明を確認してください。

.. youtube:: VIDEO_ID

サイトマップ対応

気がついたらサイトマップが作られていませんでした。

こちらも Pelican Pluginsに sitemap プラグインがありました。

プラグインを取り込んで pelicanconf.py に以下のように記述するだけです。

SITEMAP = {
    'format': 'xml',
    'exclude': ['tag/','category/','author/'],
    'priorities': {
        'articles': 0.5,
        'indexes': 0.5,
        'pages': 0.5
    },
    'changefreqs': {
        'articles': 'daily',
        'indexes': 'daily',
        'pages': 'monthly'
    }
}

関連記事の自動埋込

関連記事を自動で埋め込んでくれるプラグインもあったので取り込んでみました。

related_posts というプラグインですが、こちらはテンプレートの変更も必要です。

{% if article.related_posts %}
<hr />
<div class="section" id="idx">
    <h2>関連記事</h2>
    <ul>
        {% for related_post in article.related_posts %}
        <li><a href="/{{ related_post.url }}">{{ related_post.title }}</a></li>
        {% endfor %}
    </ul>
</div>
{% endif %}

ただし、前提がTagで同種の記事が引っ張れる前提のようです。

このブログでは Categoryを使っておらず Tagをカテゴリー的に使っているので 結果として同じカテゴリーの直近の記事が並ぶだけになってしまいます。

メタ情報に :related_posts: で関連する記事のslugを手動で並べると、優先して リンクを作ってくれるようですので、できるだけ手動で参照できる記事をメタ情報に 書き込むことにしました。

今後

まだテーマ自体が古いPelicanの機能に依存した部分があったり、CSSフレームワーク にも最新のものに対応できてない部分があるので、時間を見つけて改良していきたい と思います。

あけましておめでとうございます

カテゴリー:  Trivialities  タグ:  new year

あけましておめでとうございます。

福祝

福祝

やっぱり新年は福祝で!

VENTA LW45S を購入

カテゴリー:  Gadget  タグ:  air cleaner humidifier venta

15年間ありがとう、VENTA LW24

ずっと愛用してきた空気清浄機のVENTA(ベンタ)が壊れてしまいました。 多分、VENTAの LW24を買ったのは2003年前後だと思います。

2000年前後にダイキンの空気清浄機を購入したのですが、「3年分のフィルターが 付いている」というのをアピールした製品でした。確かに3年は使えたのですが、 新しいフィルターを買おうと思うとどこにも売っていませんでした。 この状況に頭にきて、「じゃ、フィルターとか使わない清浄機を買おう」とVENTAを 選びました。

途中一度モーターを支える部品がダメになりましたが、交換したら問題なく使い 続けることができました。 流石にこの冬からファンを回すと異音がしていたのですが、ついにモーターが ダメになったようです。

やっぱり次もVENTA

色々検討しましたが、やっぱりVENTAです。

VENTA LW45S

VENTA LW45S

今回は一回り大きな一番大きなシリーズにしました。色は以前と同じブラックが よかったのですが、ホワイトしかなかったので妥協しました。

以前のモデルと比べると、以下の点が異なっています。

  • 物理的にエイっと押し込むタイプのスイッチが、電子的なスイッチに変わっています。

  • スイッチの変更に伴って風の強度を表すのも物理的なスイッチの位置でなくLED になりました。寝室などに使っている場合は、気になる方もいるかもしれません。

  • ファンが静かになりました。回転が弱くなったのか、ファンに工夫があるのか わかりませんが、明らかに静かになりました。

また10年以上大事に使っていこうと思います。

何故、日本の空気清浄機はダメなのか?

日本の空気清浄機を選ばない理由を書いておきます。

  • 技術に走り過ぎていて、集塵フィルター、加湿フィルター、場合によっては、 イオン発生カートリッジまで、ライフサイクルで掛かる部品が多すぎて、毎回費用 が発生します。

  • これらの部品は多くの場合製品のライフサイクルにより販売されなくなりますから、 本体の寿命はそこまでです。初期投資は安くても全体で見るとコストパフォーマンス が悪すぎです。

  • かなりの頻度で手入れが必要です。 これを怠ると清浄能力は極端に落ち、逆にカビを部屋に撒き散らす機械と なります。

  • 人体に有害な物質(オゾンやプラズマ)を発生させる。

考えてみてください。空気を吸って集塵フィルターで吐き出すというのは掃除機を 同じ仕組みです。しかも、海外ではオゾンを発生させるというのでかなり敬遠され ているようです。

日本の空気清浄機は、毎年モデルチェンジして「高性能化」していきます。新機種は さらに高価な交換部品が必要な機能がどんどんてんこ盛りになっていき、古い機種の 交換部品は廃番となっていきます。それでも、日本では花粉症のせいか、こういった 機種を喜んで買うお客様がいるので、よい市場ですね。

Simple is best

VENTAは、はっきりいうと水の入ったバケツに水車みたいなザルをぶち込んで回し ながら、上でファンを回しているような単純な機械です。

必要なのは、 水と専用液だけ です。

これだけで、必要な部屋の空気清浄が出来て、自然な加湿もやってくれます。 しかも衛生的で、手入れも水を変えるだけですしコストも安いです。稼働音も至って 静かです。そして、安全です。

日本ではVENTAは少し割高です。欧州での価格を見ると、国産の空気清浄機よりはるかに 安価に入手できます。

日本の空気清浄機が優っているところは1点もありません。


Raspberry Pi3 + DAC付デジタルパワーアンプ + フルレンジスピーカー

カテゴリー:  Gadget  タグ:  audio raspberry-pi volumio

DAC付デジタルパワーアンプ

Raspberry Pi3 + Volumio で快適ミュージックライフ 」でも書いたように、 RaspberryにVolumio2を導入して使い始めたわけですが、流石にイヤフォンジャック で聞いているのも物足りないので、DACを導入しました。

どうせならスピーカーで聞きたいので、 DF13NM というDAC付デジタルパワーアンプを 購入しました。

DAC付きデジタルパワーアンプ

おそらくボードだけだと3,000円もしないと思いますが、削り出しのアルミケースが 付いています。ケースは組み立てられていないので、ボードを挟み込むように付属の ネジで止めます。

Rasberry Piとは、USB接続です。

特にドライバーなど必要なく、前面のUSB端子に接続するだけでそのまま音が出ます。 ただし、ケーブルが付属していないので、USB Type B <-> Type Aのケーブルは別途 購入する必要があります。

背面にはバネ式のスピーカーターミナルがあるので、ケーブルとスピーカーがあれば 音を出すことができます。

スピーカーを自作

さてスピーカーも今回購入しました。

安く仕上げるために、スピーカーは自作します。 と言ってもスピーカーユニットとスピーカーボックスを別々に購入して繋げる だけです。

スピーカーユニットは、 FOSTEX の8cm フルレンジ スピーカーユニット P800K を購入しました。一番安かったからです。なんと、1,254円です。

P800K

スピーカーボックスは、同じ会社の FOSTEX スピーカーボックス P800-E です。 こちらも、1,554円です。

P800E

それぞれ1台で売られているので、それぞれ2台購入する必要があります。念のため。

ここから工作の時間です。

まず、スピーカーボックスを箱から取り出します。この時スピーカーボックスの ダンボールを捨てずに、2つのダンボールを机の上に並べます。

そして、スピーカーボックスの穴が空いている方を上にしてダンボールの上に置きます。 背面の接続端子部分をダンボールの隙間に位置するようにしてください。ダンボール はこの接続端子の出っ張り部分を邪魔にならないように置くための台にするのです。

次にスピーカーユニットを取り出して、スピーカーボックスにセットして位置決めを します。位置が決まったら、ネジを4本とも使って仮止めします。 ネジはスピーカーユニットにもボックスにも付いています。 どちらを使っても良いです。仮止めなので3/4程度ねじ込めば大丈夫です。

一度ネジを抜きます。するとボックスのネジを開けた穴の周りが出っ張っているはず です。これをナイフやカッターでこそげ落としていきます。

穴の周りを綺麗にしたら、スピーカーユニットをねじ止めしていきます。この時 スピーカーユニットに付属のパッキンを忘れずにユニットとボックスの間に挟み 込むように設置することが重要です。隙間が空いてしまうとスカスカの音になります。

あとは、ネジ山を潰さないようにしっかりとねじ止めしていくだけです。

P800K + P800E

完成です!

しっかりと設置できたら、ケーブルでパワーアンプと繋いでいきます。

いい音じゃないか

まず、DAC付きパワーアンプは、クリアに音が出ているようです。 ほとんど間に回路が入ってないからでしょうか? 音もそこそこよい音で、値段を 考えると十分に納得できるレベルです。ただ、パワーアンプのボリュームのつまみが なぜか効かないので Volumio側で調整します。

特によかったはスピーカーです。総額1本当たり3,000円程度なので「鳴ればいいか」 と思っていたのですが、思ったより全然いい音が出てきたので驚きました。

スピーカーユニット自体が変に高域や低域を強調することなく、効率より周波数特性 を優先させたフラットな音のようです。フルレンジのスピーカーユニットとして至極 まっとうな音です。

ボックスも箱なりしていて自然な音になっています。

音量を上げていくとうるさく感じる音になりますが、自分の部屋で聞くくらいなら これで十分贅沢な音です。

恐ろしいコストパフォーマンスです。

関連リンク

Anker Giga Bit Ether Adapter

カテゴリー:  Gadget  タグ:  anker mac usb

LANアダプタを買おう

自宅のMacbook ProはずっとWiFiで使っていましたが、殆どの設置場所から動かすこと がないので、LANアダプタを購入しようと思いました。

まずは純正Appleのアダプタです。

が、高い……

仕事用で使っている USB Ethernetアダプタ は、USB 2.0で10/100BASE-T に対応するアダプタで、3,200円です。Thunderbolt ギガビット Ethernetアダプタ も同じ値段です。高いなぁ。

純正は諦めて、Amazonで選んだのが Anker ギガビット Ethernetアダプタ です。

ANKER ギガビット Ethernet アダプタ

バッテリやUSB関連製品で印象の良いAnkerの製品です。

ANKER GIGA BIT ETHERNET ADAPTER

RealtekチップのRTL8153を積んでいるようです。Intelのチップでないのが残園ですが、 まぁ価格的に仕方ないでしょう。

ボディがアルミニウムで丈夫そうですし、放熱も良さそうです。

LEDが3つあり、電源、接続、通信の状態がわかるようになっています。自宅ではLEDは 必要ありませんが、職場で使うには確認のために便利そうです(死んでるケーブルが 結構ある)。

これで、安定しているならば、オフィスで使っているAppleのアダプタと入れ替えようか と思います。

DynalistからToodledoへの連携

カテゴリー:  Tech  タグ:  gtd outliner

TODO管理が分裂

以前の記事 [ref:01] でも書いたように Dynalist で「複雑なTODOを管理 できるな」と思い、Dynalist PROを申し込みました。

実際回してみると、想定通りにとても便利です。

  • 議事録を書いている最中やアウトラインで考えをまとめている時などに思い ついたTODOを書き出せる。

  • 思いついたTODOをアウトラインでタスクにバラしたり、順番を変えたりして よく練ることができる。

  • TODOを整理できてたら、日付を設定していくと自動的にGoogle Calendarに 連携してくれる。

ところが1点問題がありました。

私はGTD的なツールとして現在はToodledoを使っているのでした。そうすると、 TODOがDynalistおよびGoogle Calendarと、Toodledoに分かれてしまうのです。

転記するのも面倒です。

IFTTTでの連携

こんなときは、IFTTTです。

残念ながら Dynalist はIFTTTと連携できるサービスになっていません。

ただし、Google CalendarとToodledoは連携しています。

以下のように連携しています。

DynalistとToodledoの連携

Google Calendarと Dynalist は PRO ユーザーであれば同期できます。最終的に Toodledoに連携するのでGoogle Calendar上で同期されたTODOをみる必要はないの で、新規にカレンダを立てて同期専用としました。

Google CalendarとToodledoはIFTTTがサービスとして連携できるので、Google Calendarにイベントが追加されたらToodledoのInboxにタスクを追加するように しました。

あとは、Toodledoで確認して優先度やプロジェクトなど適切に設定していきます。

TODOが完了した場合、 Toodledo上でステータスは更新していますが、 Dynalist 上は割り切って普段は放置して週末などにまとめて Check off するようにしてい ます。

Dynalist はTODOの洗い出しにも使える手段の1つという位置づけです。

しばらく、この運用で試してみようと思います。

関連リンク

最強のクラウドアウトライナー Dynalist

カテゴリー:  Tech  タグ:  outliner

アウトライナーとして OmniOutliner を使っています [ref:01] 。が、ちょっと他のアウトラインも試したくなったので、 いくつかの候補からクラウドベースの Dynalist を使い 始めました。

アウトライナーに何を求めるか

最初にアウトライナーに何を求めるかです。

私の場合、大きく3つの目的があります。

  1. 情報を整理したい

  2. 情報を保持したい

  3. 複雑な TODO を管理したい

情報の整理をしたい 」というのはアウトライナーとしては 王道的な目的でしょう。論文などの長い文書の場合は、アウトラインをよく練って から書き始めると全体の構成がしっかりした文書にすることができます。短い議事録 のようなものでも、とりあえずメモった文書をアウトラインで構成を考えながら記述 を進めるとよく整理された議事録にすることができます。

トップダウンでもボトムアップでも、アウトラインのレベルを行き来しながら文章の 構成をあれこれ気軽に検討できるのはアウトライナーのもっとも得意と するところです。

情報を保持したい 」とは、「整理」と似ていますが、こちらの情報を活用する ための保持です。アウトラインでは体系的に情報が整理しやすいので、後日情報が 必要になった際に、情報に行き着くのがとても楽になりました。例えば、メンバー とのインタビュー記録、よく使う Git コマンドのリファレンス、車の整備履歴などを 私は OmniOutliner で管理しています。

OmniOutlinerでの車整備管理

複雑なTODOを管理したい 」は、GTD 的な使い方です。

OmniFocus や Toodledo でタスク管理をしていますが、こういったツールでは 「タスクを識別できること」が前提となっています。実際には、ある段階では内容が 漠然としてたり、タスクが複数の小タスクから構成されていたりします。 GTD ツール もこういったタスクの扱いを色々考えられていますが、自由にレベルを入れ替えたり 順序を変えたりできるアウトラインの柔軟性には及びません。

また、会議などで議事メモを取っているときに、「あ、これはやらなきゃな」とか 「これはアイツにフォローさせなきゃ」というのがよくあります。そうすると、それを あとで GTD ツールに転記する必要が出てきます。アウトラインなら議事録をアウトライン で書きながら TODO を埋め込んでおくことができます。

OmnitOutliner の不満点

OmniOutliner はアウトラインプロセッサーとしては最強だと思うのですが、2点ほど 不満点があります。

1つは リッチテキスト です。

カラムなど作れて EXCEL のようなことまでできるのですが、リッチテキストで見栄えが 自由になることから、ついそちらに気持ちがそれてしまうのです。

次に、 ファイルという概念 です。

スタンドアローンの Mac ソフトウェアから始まったアプリなので、「ファイル」という 概念を持っています。これは何かのアウトラインで管理する情報が「ファイル」という 物理的な単位で分割されることを意味しています。そうするとある情報がどこで使われて いつかをいつも意識することになります。

こういった不満は、「情報を整理したい」、「情報を保持したい」とアウトライン本来 の目的に対して、「複雑な TODO を管理したい」という GTD 的な使い方の比率が高まって きたことが要因のようです。

アウトライナーの検討

動作としては TaskPaper がプレーンテキスト ベースにも関わらず、複雑なクエリーでタスクを管理できてとても好みにあって います。

残念ながら Mac アプリのため、「ファイル」という概念にしばれていますし、 Mac という環境でしか使えないという問題があります。 [ref:02]

次に検討したのは、クラウドベースの Workflowy です。

熱烈なファンも多いようで、日本でもよく記事を見かけます。アウトラインは 1つしか作れません。逆にいうと全ての情報は1つのアウトラインに集約されて おり「アウトラインとして整理できれば十分でしょ」という意図でしょう。。

これは求めていたものではあるのですが、流石に1つしか作れないとなると 不安です。求める3つの目的の比率はタスクによって異なっているので、少なくとも それごとにアウトラインを最初は分けたい気持ちがあります。

また、1つのアウトラインしかないということは長大なリストを管理することになり ます。お試しで使ってみた印象では、ラインの数が少ない間はよいがアウトラインが 育っていったときは特定行に達するための手段が少し貧弱な気がします。これは かなり致命的かもしれません。

最終的に残ったのが、Workflowy と同じくクラウドベースの Dynalist です。

Dynalist

Dynalist では 複数のアウトライン を持つことが出来ます。 1つのアウトラインで運用することも可能ですが、いつでもアウトラインを増やせる という安心があるのは大きいです。

また、 ブックマークやタグ( @ と # が使える)リスト などの機能が Workflowy と 比べるとかなり強化されています。 長大なリストを管理する場合はすぐに自分の思う場所にジャンプできたり、 行を絞ることが可能になっています。後続だけによく考えられていますね。

「複雑な TODO を管理したい」という要求にもうまく答えてくれそうです。

カレンダー機能 があり、アウトラインの中で "!" をタイプすると Date Picker が表示され日付を選択するとテキストで挿入されます。実際に日付として認識されて おり、表示時にはその日までの残り日数を表示してくれます。これで TODO 管理として 利用できます。PRO ユーザーになると Google Calendar と連携してくれます。

GTD ツールによくある INBOX 機能 [1] がサポートされています。Mac だと、 以下のキーをタイプすると、"Capture into my inbox" というダイアログが立ち上がり、 文書をタイプすると INBOX に指定したアウトラインに格納されます。

CtrlShifti - INBOXに投げ込みを起動するキー

このように Dynalist は、Workflowy をかなり研究し弱点をカバーする機能強化を施しつつ、 シンプルなインターフェイスを保っています。良いツールです。

また、Workflowy のように無料プランに制限がほとんどないので、無料で使い込むことが できます。

PRO ユーザーになるといくつか機能強化がなされます。しかし月額が Workflowy の倍の 値段なのでちょっとためらいますね。私は年末のディスカウントをやっていたので [ref:03] 、 Subscribe して しまいましたが。


関連リンク

Raspberry Pi3 + Volumio で快適ミュージックライフ

カテゴリー:  Gadget  タグ:  audio raspberry-pi volumio

Raspberry を購入

出来心で、Raspberry Pi3を購入しました。

Raspberry Pi3

ケース付きで手間いらずです。

今回はACアダプタの付属している製品だったので、電源周りもバッチリです。 自宅外で使用する際はモバイルバッテリーを使用することになります。Rasberry Pi3 は2.5A以上が奨励されています。

Philipsのモバイルバッテリー で試したところ、仕様上は2Aしか供給しないのでダメそうですがとりあえず稼働できる ようなのでよしとします。

教育用とはいえ、5,000円ちょっとでLinuxが稼働するちゃんとしたコンピュータ が手に入るなんて。いい時代になりました。

今回はケース付きなので、基盤がすでにケースにセットされているのでDIY的な作業は 必要ありません。OSを書き込んだSDカードさえ挿せばそのまま機能するはずです。

Volumio2

Raspberry PiではOSにRASPBIANを入れるのが一般的ですが、今回は音楽の試聴 環境を作ろうかというので、Volumioというディストリビューションを導入します。

Volumioというのは、Linuxに音楽サーバ機能として必要なソフトウェアを入れた ディストリビューションです。Raspberry Piを音楽専用サーバにしてしまいます。

/images/2017/12/volumio2.png

Volumio2の導入方法はググるとたくさん出てくると思いますので、詳細は割愛 しますが、概要は以下の通りです。

  1. Volumio からVolumio2のイメージをダウンロード

  2. Etcher などを使用してVolumio2 イメージの SDカードへの書き込み

  3. Raspberry Pi3を電源に繋いでブートする。 Volumio2が起動しWiFiでホストモードで待機する。

  4. スマホでもパソコンでも良いので、Raspberry Pi3をホストとするWiFiに入る。 SSIDはVolumio。接続が完了すると、自動的にブラウザが起動されVolumio2の 環境設定画面が立ち上がるので設定を行う。ネットワーク以外はデフォルトで 大丈夫です。

  5. Raspberry Pi3を起動し直す。設定したWiFiネットワークににVolumio2が接続 されている。

  6. 同じルーターに繋がっているパソコンやスマホのブラウザで'volumio2.local' にアクセスする。

  7. ブラウザ上でVolumioの音楽プレーヤーが立ち上がるので、音楽を楽しむ。

Volumio2 のSSH接続

色々忘れそうなので書いておきます。

多くの設定はブラウザ経由でできるので、Volumio2の場合は必要性は低いと 思いますが SSHでの接続方法 を書いておきます。

Volumio2ではSSHの接続はデフォルトでは禁止されています。'volumio.local/DEV' というURLに接続することでSSH接続を可能にできます。

以下のように接続します。

$ ssh volumio@volumio.local

パスワードは、'volumio'です。以下のようにVolumio2にログインできます。

Volumio2にSSHでログインしたところ

Volumio2の設定

Volumio2での設定ですが、最低限音源を取り込ませる必要があります。

一番手っ取り早いのは、Volumio2を書き込んだSDカードに音源を書き込むことです。 同じネットワーク上でVolumio2をインストールしたRaspberry Pi3を起動している と、ネットワークドライブとしてRaspberry Pi3が見えます。

/images/2017/12/volumio2-disk.png

’Internal Storage'というフォルダが見えるので、そこに音源ファイルを書き出して やれば、Volumio2で再生できます。

次に手軽なのは、USBメモリーなどに書き込んでRaspberry Pi3のUSBに挿すことです。

ずっと使うのであれば、同じネットワーク上にNASを用意して音源を置いて置くのが 良さそうです。これについては今後検討していきたいと思います。

また、Volumio2は Spotifyのプラグイン が提供されているので、インストールして 設定でSpotifyの認証情報を登録するとSpotifyを音源として楽しむことができます。

通常のSpotify クライアントを使うより良い点は、楽曲の選択できる範囲が広がって いるようです。ちょっと理由はわかりませんが。

例えば、Olivia Newton Johnの"Making A Good Thing Better"は純正のクライアント で検索するとベストアルバムに収録された曲しかないように見えます。Volumio2 にセットアップしたSpotifyプラグインで検索すると、"Making A Good Thing Better" というアルバムが表示されます。

これだけでも環境構築する価値はありそうです。

今後

なかなか使い勝手も良さそうなので、以下のような拡張を検討していきたいと思います。

  1. NASを導入して、音楽ファイルはNAS上で管理する

  2. DACを購入してRaspberry Pi3に接続してもっと良い音質で音楽を楽しむ環境を作る。

  3. DACによってスピーカーも買い足すかも

  4. 複数だいのRaspberryを購入して、各部屋にVolumio2を!

野望は広がります。

関連リンク

スマートフォンのスマートマウントQLYXをレビュー

カテゴリー:  Automotive  タグ:  car mobile

QLYXとは何?

クラウドファンディングでポチっていたQLYX(クリックス)が週末に届きました。

QLYX とは、スマートフォンを車にマウントする為の 機器です。強力な磁石のプレートをスマートフォンに貼り付けて、その磁力で クリップなどで車に据え付けたQLYX本体にマウントするものです。

日本では、 machi-ya で クラウドファンディングのプロジェクトが立ち上げられていました。

ただのマウントでなく「スマートマウント」と呼ばれており、以下のことが できます。

  1. 指定したアプリを自動起動

  2. ドライブ統計情報を収集

  3. 駐車した場所をマップ上に自動でピン留め

  4. 交通情報、お天気情報の表示

アプリの自動起動はなんでも起動できるわけでなく、登録されているアプリのみ 起動することができます。デフォルトで WAZEというナビゲーション・アプリが 起動されるようになっています。Google MapsやSpotifyなどに変更することも できるようです。

その他の機能は「ウィジット」と呼ばれるQLYX上で表示できるアプリで実現され ています。QLYX上で同時に表示させることができるウィジットは3つまでです。 現在登録されているウィジットは4つだけです。

これらの機能は、QLYX本体に仕込まれたBLE(Bluethooth Low Energy)とQLYX アプリで実現されています。

レビュー(1) スマートフォンのマウントとして

QLYXを使ってスマートフォンと車に設置しようとすると、一番簡単なのは エアベンドに装着するクリップで止めることです。または平らな場所に 粘着パットで取り付けることもできます。

これはうちの車の問題ですが、しっくりと装着できませんでした。

うちの車はエアベンドはセンターとハンドルの右側にあります。センターは ナビ画面の上にある為、そこにクリップで装着するとナビ画面が結構隠れて しまいます(ナビがあるならこんなものは不要という話はありますが)。 ハンドルの右側に装着すると、スマートフォンの画面がサイドウィンドウに 写り込んでドアミラーが見えにくくなります。

かといって、運転席近くに粘着パッドで装着できるような垂直なスペースが ありません。

車のインテリアと使用するスマートフォンの大きさに依存するので気をつけて ください。

それからスマートフォン側にQ字形のマグネットを貼り付ける必要があります。

私はスマホケースの上にべたっと貼りましたが、これは明らかに不恰好です。 説明書にはスマホケースの内側に貼ることも提案されていましたが、それじゃ 本体が傷だらけになるだろうが!

レビュー(2) アプリの自動起動について

QLYXにスマートフォンを装着すると、自動的にアプリが起動するということ だったのですが、実際には操作が必要でした。iPhoneの場合は通知が表示され るので、その通知をタップすることでアプリが起動します。

それって、アプリをタップすればいいんじゃね? 的な疑問が頭をかすめます ね、当然。

そして、装着しても認識されないケースが多く、なんだかなーという感じです。

レビュー(3) ウィジットについて

もっと微妙なのがウィジットです。iPhone 7 plusだとかなり画面スペースが 余っているのですが、ウィジットは3つしか登録できません。

提供されているウィジットは 2018年12月現在以下の3つです。

  • 交通情報

  • 統計情報

  • パーキング

  • 天気

交通情報はGoogle Mapが小さく表示され、自宅と職場のボタンがついています。 地図は運転しながら読める大きさではありません。自宅・職場ボタンを押すと 設定したナビゲーションアプリが起動します。

統計情報は平均スピード、距離、運転時間を表示してくれます。

駐車場情報は、駐車した場所にピンをおいた地図を表示してくれます。これは 唯一このQLYXならではアプリですね。QLYXから脱着したか接続が切れたのを 検知して駐車したのを認識しているようです。まぁ、しかし、日本で自走式 の立体大型駐車場ならともかく「あれ?どこ駐車したっけ?」はないですね。

天気はそのまま天気予報です。

どれも微妙です。 そもそもこのQLYXアプリはマウントされたことを認識すると、設定したアプリ を自動起動するので、このアプリ自体を目にすることはないはずなんです。

なんで、こんなウィジットを作ったの?

ナビアプリ WAZEについて

QLYX自体はどうもクソガジェットの香りがプンプンしますが、唯一QLYXで デフォルトアプリに指定されていたWAZEというアプリはなかなか良さそう です。

WAZEというアプリは今まで知らなかったのですが、なかなかよくできた ナビアプリです。

WAZEはイスラエルの企業が開発したアプリで2013年にGoogleに買収された ようですが、その後も独立して運営されているようです。

ナビで表示される地図はあまり見やすいものではありませんが、案内も的確 ですし、自車の位置も正確です。ルートを外れても一昔前のスマートフォン のナビとは比較にならないくらい素早くリルートしてくれます。

また、アプリから渋滞、事故、危険などの情報をシェアすることができます。 日本にどれくらいユーザーがいるかわかりませんが、ユーザーが増えてくると うまく渋滞回避ができるかもしれません。

ガソリンスタンドの価格も共有することができるようです。

これだけできれば車載のナビなんて要らないなと思えるほどよく 出来ていました。しばらく使ってみようと思います。

Spotifyと連動できる機能は謎ですが。