読了『舟を編む』

カテゴリー:  Entertainment  タグ:  books

本屋大賞ということで買ってみました。

舟を編む

三浦しをんという作家は初めてでしたが、辞書編纂なんて職業を題材に据えるセンスはすごいなと思いました。 作者はこの題材を手にした時点でもう物語は完成という自信を持てたでしょう……という勝手な想像をしてしまうくらい、この題材選びがこの小説にとって肝だろうと思います。

物語のほうは、成長の物語であり、コメディ要素もあり、ボーイ・ミーツ・ガール的なエッセンスもあり、よく出来ているとは思いますが、所謂「ライトノベル」という印象。そのまんまの枠組みで別の職業でも似たような小説は書けそうです。ただ、映画などにすると映えそうなストーリーだと思います。本屋大賞ということで、きっと来年にはそういう作品が出来ているでしょう。

OmniFocus

カテゴリー:  Tech  タグ:  gtd omnifocus software

App Storeになって以前よりお求めやすくなっていたので年初にOmniFocusを購入してみました。

GTDをサポートしてくれるツールです。GTDってなんだか宗教じみた人もいてあまり好きではないのですが、簡単にまとめると、

  1. ともかく思いついたらやること書き留める

  2. 落ち着いてから、いつやるか決める

  3. 決めたことはやる

詳しくはGTDの解説本でも読んだ方がよいと思いますが、わたしは真剣に読んだことはありません。でも、OmniFocusは惚けてきた頭をサポートしてくれそうな気がしたので導入してみました。

日本では悪名高きACT2でも販売しているようですが、わたしが購入したのはApp Storeなので英語版でした。その上フォルダやプロジェクトの名前を変えてしまったのでもしかしたらデフォルトの状態からほど遠くなっているかもしれません。

思いついたことはInboxに書く

OmniFocusの中ではやらなければならないタスクをアクションと呼んでいます。

このアクションはコンテキストやプロジェクトなどいろいろと分類できます。しかし、ここではともかく思いついたことをどんどんInboxに書き込んでいきます。その際、いつやるとか期限とかもほとんど忘れてタイトルだけをひたすら書くようにしています。なぜなら、そんな事を考えているうちに他にもあるやるべき事をどんどん忘れていくからです。

なので、この作業は思い立ったときに時すぐに入力するのが理想ですが、そうも行かないときは夜寝る際にその日一日取り残したことをともかくInboxにダンプしておきます。

アクションを整理する

プロジェクト、作業タイプで整理する

書き出して落ち着いてからアクションを整理します。わたしは大体通勤時間にコレをやっています。

アクションは種類や一連の関連する作業ごとに整理できます。

まず、アクション間の依存関係ないが同じような種類のアクションについては「単独のアクション」、 アクションの実施順番や全体として完了して初めて意味があるようなものは「プロジェクト」として管理できます。このほかにこれらを束ねることができる「フォルダ」があります。

今やらなくてよいアクションは、”Someday/Maybe"に放り込みます。単発の雑多な作業はMiscellaneousに。趣味は"Personal"というフォルダを作って単発のブログ記事、音楽関連のプロジェクトなどに分類し、仕事関連は”Office"というフォルダでプロジェクト単位に分類しています。

コンテキストで整理する

コンテキストとは、その仕事を発動できる条件、仕事を開始出来る状況と思えば良いでしょうか。たとえば、わたしの場合音楽関連のプロジェクトはMacがないとできません。また、誰か特定の人と決め事をするようなアクションだとその人がいないとアクションを始められません。

そういう観点でアクションを色分けするものを「コンテキスト」と呼んでいます。これは、先ほどの「プロジェクト」とは別に管理できるため、OmniFocusでは「プロジェクト」と「コンテキスト」のメッシュでアクションを管理できます。

どこでもできるような単発の作業は「Errand」をアサインすることが多いです。後は自宅やオフィスなど場所に依存するもの、MacやiPhoneなどディバイスに依存のもの、特定の人が必要なものというように分類できるように定義しています。

Due Dateを設定

アクションの分類をしたら、とにかく目安となる期限をともかく各アクションに設定していきます。可能な場合は開始日も設定しておきます。こうやって一応の期限を設定することで、期限までに完了してくれない場合はOmniFocusが期日超過を教えてくれますし、期限を延ばすことはいつでもできます。

この段階で、期日が思い浮かばないとか、ずっと先の話で期日を決められないようなアクションは、不要か後日検討すればよいものなので"Someday/Maybe"のフォルダに放り込みます。これらは時々内容をレビューして本当に不要と思われるものは削除し、やるべきと感じるものについては分類と記述の設定を再度やり直します。でも、レビューの際も決心が付かないときはあまり深く考えずそのまま放置しておきます。見直す機会はいくらでもありますから。

さて、こういったアクションの書き出しや整理は、寝る前や朝の通勤時間とか一応決め事として自分に課していますが、実は思い立ったときにその場でやることのほうが多いです。OmniFocusはMac版、iPad版、iPhone版が用意されていて、それぞれの環境のデータをクラウドを通じて同期できます。だから、自宅のMacだろうが、電車の中でiPhoneで編集しようがどこでも作業が出来て常に同期できます。

問題点と言えば、Mac版が9,000円と高価なこと(でもこれまでのソフトに比べて飛び抜けて高価というわけでもない)と、iPhone版, iPad版がユニバーサルアプリでなくそれぞれ別れており購入しなければならないとです。まぁ、でも、合わせて15,000円以内のことなので、恩恵を考えると安いものでしょう。

あとは使用されるクラウドがOmniFocus独自で今後のサービスがどうなるか不透明なことでしょう。できればiCloudでの対応をしてほしいものです。

ここまでOmniFocusを使用して、思いついたアクションを書き出して整理するところまです。この後、実施状況をどうトラッキングしていくかなどをいつか記事にしたいと思います。

読了『アップルの未来』

カテゴリー:  Entertainment  タグ:  apple books

本当は『 僕がアップルで学んだこと 』って本が読みたくてAmazonで購入したのですが、一緒にお勧めで出てきて買ってしまったこの本のほうが先に届いてしまいました。著者は原宿のAssistOnの取締役でアップルエバンジェリスト有名な大谷氏です。

副題が「ポスト・ジョブス時代に確信的な製品は現れるか!?」とついていていますが、内容的にはジョブスがどうこうって話題は最初の方にちょこっと出てくるだけなので、そちら系の話を期待している向きには期待外れでしょう。

企業としてのアップル社の現在の強みとこれからの展望を、サプライチェーン、プロダクト、経営陣、M&Aなどの観点からまとめられており、これらから今後数年後のアップル社の姿と社会への影響が書かれています。あまり目新しい情報はないように思いますが、いろんな角度からアップルを俯瞰してよくまとまっていると思います。

個人的にはキーパーソンの章に圧倒されました。CEOを継いだティム・クックやデザインを統括するジョナサン・アイブなどはメディアへの露出も多く一般にも知られているでしょうが、主だった経営陣をここまで網羅して、その経歴やアップルで役割、貢献をまとめた本はこれまでなかったでしょう。

また、M&Aの章ではP.A.セミ、Siri、アノビットの買収について解説されています。ポストPCなんて先の話も気になりますが、真っ先に頭に浮かんだのは「ふむ、これだとAxチップのマルチコアで、音声認識も可能なMacbook Airってのが次のMacかな」……

アップル社に馴染みがない方がこの会社の歴史俯瞰して理解するには最適の良書です。わたしのようにApple IIの頃からなんとなくこの会社を眺めていて、製品の盛衰や主だったキーマンの出入りが頭に入ってるオカシな人も、朝の通勤電車で少年ジャンプよりも楽しい時間を過ごすことができます。

SUBARU BRZ vs TOYOTA 86

カテゴリー:  Automotive  タグ:  86 brz subaru toyota

SUBARU BRZとTOYOTA 86 をはしごで試乗してきました。

SUBARU BRZ

SUBARU BRZ

ディーラーに行くと、どちらも試乗車はマニュアル車なのにも関わらずひっきりなしに試乗が入っていました。こんなにマニュアル車の運転OKな人がいるなんてちょっとびっくりです。NETZ店のほうはインベントコンパニオンっぽいお姉さんも入れて、レースクイーンよろしく試乗の時傘を差しだしてくれる熱の入りようです(残念ながらわたしの試乗が始まるタイミングでお姉さんは休憩に消えました)

乗った印象は、見たまんまの超低重心。 そもそも重心の低い水平対向エンジンを、今回はFRということで前輪周りの駆動系の構造物がないためインプレッサなどと比べても極限まで低い位置にセットできているそうです。ボンネットやルーフの低さにかなり驚かされます。愛車のレガシィと比べても乗ってすぐにわかるくらい、路面に吸い付くように走ってくれコーナーでもほとんどロールなしです。 その上、フロアに直付けされたレールに設置されているシートは、ドアを開けると地面に手が付くほど座面が低く、かつ後輪側にポジションされているので、FRで後輪が地面を蹴っている感覚がお尻でよくわかります。

乗り込みもしんどい低さですが、乗ってみるとあんまり違和感なく、他の車とならんでも不思議と圧迫感を感じるようなことはありません。ボンネットも低くフロントガラスがかなり大きいので視界が広いことが大きいでしょう。また、フェンダー部分が盛り上がっているので、フロントの見切りもよいです。

両車の違いがネットでも取りざたされているようですが、乗る前は「まぁ市街地の試乗じゃわからんだろうな」と思っていました。営業さんが「86は跳ねるそうですよ」って話もちょっと眉唾だなと思っていましたが、乗ってびっくり! 本当に体感できるくらい違います。 BRZは安定指向でサスが固めと言われますが、確かに安定指向ですが前のサスを固めて相対的に後ろサスは柔らかめで、コーナーではロールを押さえて踏ん張って路面に凹凸は柔軟にいなしてくれている感じ。それに比べると86は逆のセッティングなのかな、サスは確かに柔らかい印象ですが、路面の凹凸をもろに拾ってその上でサスが飛び跳ねている感じ。確かに「跳ねる」。これは運転疲れそうだなと思いました。公道での印象なのでインプレッション記事で出ているようなサーキットだとまた違うかもしれません。一度だけ左折時にアクセルを踏み込んでみましたが、たしかに「もうちょっとでズルッと行きそう」って感触で曲がれたので、そういうのが好きな人が86のほうを選ぶのはわかります。

ハンドル径が小さいので、かなり気分を盛り上げてくれそうです。サウンドクリエーターという装置を入れて車内にエンジン音を意図的に響かせているらしいですが、普通に流しているレベルであれば思った以上に静かです。5000回転くらいまで回してやると、確かに気持ちよい音が響いてきます。ただ、ちょっと作り物っぽいかな。大人っぽい雰囲気のBRZには不要だったかもしれません。

あの赤と黒のツートンのインテリアで「86はないな」と思ってみましたが、乗ってみるとやっぱりBRZですね。 残念ながら、今オーダーしても納車は来年の1月だそうです(トヨタの話ではMTは3割くらいって読んで生産計画をしてたらしく、それで納車が遅れているそうな。バカですね)。 うーん、半年以上車なしで待てるかな? って、すっかり買う気になってしまっている……

LINE

カテゴリー:  Tech  タグ:  line messaging

最近、知り合いとのやりとりでは NAVER Japan Corporationの LINE 使うことが一番多くなってきた。似たようなアプリでは、WhatsApp MessengerやViber、fring - fringland Ltd.もあるが、LINEを使うことが多くなっている。

機能的には、これらは大して違いはないように思うが、皆が使うLINEを理由は

  • 日本のベンダーである。これらのアプリは電話帳をサーバーに送ったりするので、やっぱり日本企業だとちょっと安心。テレビでベッキーを起用してCM打ってるのも大きいだろう。ほんとは韓国の資本なんだけどね。

  • セットアップが簡単。Viberなどはセットアップがいろんなブログで記事になるほど面倒くさい。

  • 無料。WhatsAppはAndroid版は無料だが、iPhone版は有料だったりする。

  • かわいい。デフォルトでキモ可愛いスタンプが使えたりするのはやっぱり女の子に受けがいいんだろうな

通話も出来るのだけれど、音質的は今ひとつ。

他のアプリを通話で真剣に使ったことはないが、電話の代わりには明らかにならないくらいの音質。よって、チャットはLINEを使い、通話はSkypeというのがパターン。なら、「最初からSkypeで」とも思うが、Skypeには可愛さはないし、オンラインかどうかとか面倒なのは確か。

個人的には周りにiPhoneユーザーが多いのでiMessageで十分なのだが、残念ながら現時点でAuのiPhoneはサポートしていない。かつAndroidユーザーも増えたので無視できない。それに、わたしの周り、特に若い子で使っている人が多いからその子らとのコミュニケーションでは、メールより気軽だしほぼリアルタイムでお互いにレスポンスを返し合え「会話」が出来るので確かに便利です。

最近気づいたのだが、Mac版やWindows版もあるのだね。これはしばらく必須のアプリになりそうだ。

秘蔵純米酒 25年 岩の井

カテゴリー:  Dining  タグ:  sake

千葉のお酒でも飲んでみようと、岩の井という酒蔵の25年ものという酒を試してみました。

秘蔵純米酒 岩の井

秘蔵純米酒 岩の井

まぁ、見たとおり、色も琥珀色で日本酒とは思えない。味や香りも、華やかな日本酒のイメージとはほど遠く、味もパンチの効いてない紹興酒に近い。塩味の強く癖のあるチーズとはよく合います。

北一硝子の酒器

カテゴリー:  Dining  タグ:  glass

沖縄からの帰任の際メンバーから料理器具をいただきましたが、それとは別に個別に北一硝子の酒器をいただきました。

酒器

酒器

「沖縄でなんで小樽の?!」なんて気はしますが、直前に北海道旅行に行ったとき、狙って買いに行ってわざわざ下げてきてくれたそうです。わざわざ最終日空港まで下げてきてくれました。

感謝、感謝。大事に飲みます。

読了『ジェノサイド』

カテゴリー:  Entertainment  タグ:  books
ジェノサイド

by 高野 和明

ISBN-13: 978-4041011263
ISBN-10: 4041011264

イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。一気読み必至の超弩級エンタメ!

出張の帰りの機内用に買った本。

ウィルス、遺伝子、製薬、コンピュータ、進化などなど理系オタクにはたまらないテーマや、武器や兵器の描写など軍事オタクにも垂涎もののネタで、ストーリーも壮大でハリウッド映画にするとスケールの大きな大作となりそう。

読み進める内に、前半でチンパンジーに銃を乱射する日本人のシーンとタイトルが重層的に伏線と言うか全体の構成にヒントにもなっていて「なるほど」と思わせる作者の力量はすごい。

読後感も気持ちよいので売れている理由がよくわかる。

飲み過ぎ

カテゴリー:  Trivialities  タグ:  daily trivialities okinawa

金曜、真嘉比のベルギービールに一部メンバーと隣の課のメンバーと、土曜は出張者で旭橋のイタリアンに。

特に土曜日は、オーナーがちょっと遅れの誕生日のプレゼントにとセカンドラベルながらかなり良いワインと、残りわずかな日本酒の原酒とかすみ酒を振舞っていただき大変美味しゅうございました。

米だけであの香りでるのは奇跡! そして、出張中でホテルが近いのをいいことにまたオーナーと今晩(`_´)ゞ

Osfoora for Mac

カテゴリー:  Tech  タグ:  mac software

待ちに待ったMac用 Twitter クライアント OsfooraOsfoora for Twitterが App Storeでリリースされてました。

OsfooraOsfooraはもともとiPhone向けアプリでしたが、デザインの秀逸さと動作が軽いことから 一世を風靡した……は言い過ぎかもしれないけれどかなり人気のあったクライアントです。 わたしはiPhoneのほうはTweetbotsに乗り換えてしまいましたが、iPad版Osfooraはまだ使用しています。

Mac版のOsfooraも基本的なデザインはiOS版の使用を踏襲しているようです。

機能的にも公式アプリとほぼ同等。画像のインライン表示にも対応し、多くの画像サービスをサポートしています。Conversation表示も可能だし、リストにも対応している。 BookmarkサービスもInstapaperとRead It Laterに対応している。独自の機能として、特定のユーザーをミュートしたり、目立たせたりすることができる。

強いて言えば、UserStreamに対応していないため一定時間でのタイムラインの更新しかできない。また、画像のD&Dでの添付に対応しておらずD&Dするとローカルな画像ファイルのパスが記入されるという間抜けな結果に終わる。この2点くらい。

本当に出来がよく、これと言った問題はない。ベータ版は2010年末に登場したので1年以上開発に時間をかけているからアプリの安定度は抜群なのはそのたまものだろう。逆に言うと、Osfooraだからこそという使い勝手や機能はまだ実装されていない。iOSでのようにデザインやUIだけでなかなか差別化できないMacというプラットフォームで次はどういった独自の機能や使い勝手を開発していくかが楽しみなアプリではある。