TaskPaper 3 レビュー
見落としていましたが、昨年末にプレーンテキストでタスクを管理できるTaskPaperの新しいバージョンのPreviewが出ていました。
リリース前に購入すれば、$9.99で購入できます!
iOSアプリから撤退してどうなるんだろうなと思っていた Hog Bay Softwareですが、活動されていたのですね。
TaskPaperとは
TaskPaperとは、Hog Bay Software以前からリリースしていたタスク管理ソフトで、プレーンテキストでタスク管理を実現しているところが特徴です。以前は、iOS版もリリースされていましたが、現在はMac版のみの販売となっています。
以下のような簡単なテキストで構成されています。
Project: - TODO Item 1 This is a note for TODO. - TODO Item 2 @done - TODO Item 3 @today
マイナス記号(-)が行頭にあるものが TODOです。@記号はタグです。完了したものには@doneというタグが振られます。コロン(:)で終わる行はプロジェクトを表します。
ルールは以上! これだけです。
TaskPaperではこれに加えて、完了したタスクを Archivesというプロジェクトにまとめてくれる機能があったり、タスクを柔軟に検索できるQueryが扱えたります。
このようにシンプルなルールなので、同じコンセプトで同じテキスト形式を扱える後続アプリケーションが幾つかあります。Sublime Text上でもPlainTaskというパッケージがあります。
TaskPaper 3の新機能
そんなTaskPaperは長らく Version 2のまま止まっていましたが、昨年末にVersion 3の Previewが出ていたようです。
Version 3で用意されている新機能は以下のようなものです。
- 折りたたみ機能
インデントでグループ化されたリストを折りたためるようになりました。 - プロジェクトフォーカス
OmniFocusのように特定のプロジェクト配下のタスクのみ表示するようにフィルターをかけ、他のプロジェクトのタスク表示させないようにできます。 - アウトラインレベル・ガイド
スクリーンショットを見るとわかるように、アウトラインのレベルごとに青い線が行頭に引かれています。これで、アウトライン階層を容易に把握できるようになりました。 - 2ペイン
左側のペインに常に全体のアウトライン表示がされるようになりました。 - クエリの強化
クエリ自体やそこで扱う時間や日時のフォーマットが強化されています。 - テーマカスタマイズ
LESS/CSSを使ってテーマを作成できるようになったようです。
TaskPaperは元々が「プレーンテキストでタスク管理をシンプルに行う」という発想とその実装が素晴らしいところで、折りたたみ機能やフォーカス、アウトライン表示などの新機能は個人的には「美しいソフトウェアにゴテゴテしたものを持ち込んだな」という印象しかなくあまり嬉しくはありません。こう言う事は以前のバージョンでもクエリ機能を使えば同じようなことができたのです。
ただ、今回クエリ機能も強化されており、この部分については素晴らしいです。例えば、「コーヒー」プロジェクト以外のタスクで、昨日以前に完了しているタスクの一覧を出すには以下のように検索窓に入力します。
@project != コーヒー and @done <= [d] today - 1d
乗り換えるか
OmniFocusは確かにGTDに基づいた管理ができるのかもしれないが、運用するにはそれなりにエネルギーも必要。気軽にTODO管理するなら、これに限ります。