話題のSonicake Pocket Masterレビュー

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Pocket Master

ギタリストの間では話題のSonicake Pocket Masterを購入しました。

Sonicake Pocket Masterとは

Sonicake は日本ではHOTONE JAPANが代理店になっている中国系の エフェクターブランドです。

Pocket Masterは8,800円と低価格なマルチエフェクターです。 カラー展開も豊富で初代ファミコンを思わせるものやエヴァンゲリオン的なカラーも あります。私はグレーのトランスペアレントなものを購入しました。

一時はどこでも入荷待ちとなるくらい人気でしたが、現在はAmazonでも普通に購入で きます。

モバイルWiFiをちょっと厚くした程度で本当にポケットに入れて持ち歩ける大きさで す。

Sonicake Pocket Masterでできること

簡単にいうとマルチエフェクターです。しかもシミュレーターとIR キャビネットま で搭載した本格的なものです。

エフェクト数は100以上、アンプモデルは20種類、IRキャビネットは15種類も搭載さ れており、これらのエフェクターやアンプモデルを組み合わせたプリセットを100個 保存できます。

ファクトリー・プリセットが50個セットされていますが、これを確認するだけでも大 変です。

この他にNAM(Neural Amp Modeler)のデータを5つまでローディングして扱えます 。世界中のユーザーがNAMのデータをアップロードしているTONE3000のサイトからデ ータを取得するれば、あの伝説アンプやあのアーチストが使ったセッティングをその ままクローンした音が使用できるかもしれません。

その他にチューナードラムマシンも内蔵されています。

USBでPCと接続すればオーディオインターフェイスとして機能し、ギターの音をその ままDAWで使うことが可能です。

バッテリーも内蔵しているため、これらを簡単に持ち出し自宅の外でも使うことが可 能です。

Sonicake Pocket Masterの評価

この価格でNAMが使えるのは本当に驚きです。 エフェクターも多数入っているので、多分これだけあればちょっとした演奏には困ら ないと思います。

気軽な練習にも最適です。アンプシミュレーターとIRキャビネットが入っているので 、私はYAMAHAのパワードモニタースピーカーに繋いで自宅で使用しています。

スタジオでの練習やギタースクールにちょっと持っていく分は、最高です。

しかしステージで使うことを考えると、IRを切ってリターン挿しすることになります 。他の方の検証を見ていると音的には格好使えるようです。 ただ、本体だけでは足下で操作できないので、そういう用途で必要な方はHotoneの Pulze Control を購入する必要があります。ただ、Pocket Masterとの接続は有線でなくBluetoothな ので本気のステージでは若干不安ですね。

音自体も一昔前の以下にもデジタルという音ではなく結構使える音だろうと思います 。NAMを使うとIRがオフになるので、キャビネットも含めたものを使う必要はありま すが、NAMで確実にいい音で鳴らすことが出来ます。

気になる点は、ステレオ端子からアナログで出力する音とUSBからオーディオインタ ーフェイスで取った音が結構違う点です。おそらくアナログ部分はそれほどコストが 係っていないのだと思います。ちょっとハイ落ちしている印象です。

また、ほとんど気になりませんが、若干レイテンシーを感じることがあります。 私は普段Simplifier MK-IIでほぼアナログで音と作っているので少し気になりました 。

まとめ

軽量で手軽にどこでも使うことが出来てこれだけ完結できるので、自宅や スタジオでの練習には最高の機材です。音もこの値段にしては良質です。

ただし、エフェクターのパラメーターが簡略化されていたり、パッチの順番は固定さ れていたりするので、音作りには制約があります。

なので、これだけですべて対応しようとか、初心者で「これがあればすべて入ってる 」みないな期待で購入しないほうがよいと思います。

初号機でなく、二号機としては最高です。

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