フジテレビ10時間超記者会見

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記者会見イメージ

中居正広氏の問題で先日クローズドな形で記者会見を行ったフジテレビが、その形式 を大批判されて昨日オープンな形で記者会見を再度行いました。なんと10時間超え だったようです。

記者会見の焦点

記者会見でフジテレビが説明すべき問題は、 フジテレビに関する問題であって、頭のおかしなメディア以外は中居正弘氏の 具体的な性加害そのものには焦点を当てていなかったはずです。

突き詰めると次の3点だったと思います。

  • 中居正広氏のフジテレビ社員への性加害に関して、フジテレビの組織、または社員 の関与があったのか
  • 性加害をフジテレビとして認知したのち1年以上に渡って、中居正広氏の出演を許 容した意思決定はどのように行われたか
  • 社外や株主から指摘されているように、背景にフジテレビのガバナンス、風土に問 題があったのではないか。

記者会見の評価

勝手に昨日の記者会見を、上記の観点から評価してみました。

中居正広氏のフジテレビ社員への性加害に関して

0点。

現時点で調査が進んでいないことはすでに周知されているので、 現時点の評価、それが「不明」であったとしても率直に開示すればよかったと思います。

しかし、述べられたのは、「社員の関与なし」との断定。そして、その根拠は客観的 に見て非常に脆弱でまともな判断とは思えなかった。

社員や組織を守ろうとしたのかわからないが、これが更にフジテレビ、少なくと経営 陣に対する信頼性を破壊したと思います。

中居正広氏の出演がなぜ長期間容認されたか

0点。

誰がどのように意思決定をしたか、あるいはしなかったかがほぼ説明されていない。 被害者とされる「当該社員の意思を尊重した」という説明が繰り返されたが、 加害者とされる中居正弘氏の出演存続がなぜ当該社員のケアにつながるのか全く意味 が通らない。

納得できるとすれば「中井氏の出演がスポンサーの獲得に繋がるため経済的なメリッ トを優先してしまった」しかない。

フジテレビのガバナンス、風土の問題

20点。

説明自体はまったく意義がなかった。

コンプライアンスを統率していたフジテレビ 遠藤副会長の説明のみが辛うじて意味 が通ったという状況から、他の経営陣がコンプライアンスについて意識も知識もなく 企業としてのガバナンスが効いていなかったことが計り知れたことのみが意義があっ た。

株主や社外から・・・いや社内からですら唯一の期待は、 40年以上に渡って取締役と勤める日枝久をトップとする体制を刷新して新しい経営陣で この危機に対処するであったはずだが、予測された社長、会長のくび切りしか発表さ れずたのは、ここからはまったく意味がない。

記者会見の焦点

メディアの会社なのだがら、上記のような外部から期待されるであろう点に フジテレビとしての問題にフォーカスして説明や質問を有る程度記者会見の 中で運営することは十分可能であったはずだと思います。

どこかの新聞社の望月何某のような奇声やヤジで会見のルールさえ守れない輩 が入り込むことは予見できたはずなので、前半で上記のような点は説明しきれる 運営をすべきでした。

ところが馬鹿正直にオープンに質問を受け付けたため、いろんな焦点の質問が行きつ戻りつ繰り返され 全く散漫で何を説明してるかもわからない混乱を招いてしまいました。

しかも間抜けなことに肝心の社長と会長が、 この会見でフジテレビとして何を説明すべきかを明らかに踏まえておらず しどろもどろで意思のない説明を繰り返すばかり。

まさに地獄絵図のような10時間でした。

唯一の救いは、狂った左翼系の「人権」を振りかざして喚いた 逆に女性の二次加害の可能性があることを指摘し、会見のルールを守れと冷静に指摘 していた通販新聞社の佐藤真之氏のような記者がいたことか。

もっとも、彼の行動が話題となり、翌日通販新聞社のサーバーがアクセス集中でダウ ンしたようだが。

次のフジテレビの会見はいつかな。

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