Berkeley Mono のVersion 2 リリース
先日購入したばかりの Berkeley Monoフォントですが、Version2が新たにリリースされました。
Berkeley Mono Version 2の主な変更点
Berkeley Mono Version 2では次のような点が変更されています。
- フォント幅のバリエーションが Normal / Semi Condensed / Condesed / Extra Condensed / Ultra Condesed と5つに増えている。
- フォントのウェイトが12個に増えている
- スタントが2つに増えている
- Variable フォントはこれまでノーマルとイタリックで分れていましたが、幅、 ウェイト、スラントの3軸を持つ可変フォントになりました。
- ベータだったリガチャが正式サポートとなり150以上のリガチャが提供されるよう になりました。
- Font名が"Berkeley Mono"から"TX-02"に変更となった
- Glyphのカスタマイズ性の向上
- 更に細かく独自のカスタマイズが可能なSuper Typeコンパイラが追加
カスタマイズ性の向上やSuper Typeコンパイラの追加に伴い、これまでGlyphの選択 から用意されたフォントをダウンロードするという提供方法から、通常のライセンス でもカスタマイズ設定からStandardコンパイラでフォントをコンパイルして提供する 方法に変わったようです。
Berkeley Mono Version 2のライセンス形態の変更
ライセンス Tierが以前より細かく分れたほうです。 個人ユーザー向けのDeveloper Lisenseは $75で価格は据置ですが、 "MX-002 Berkeley Mono™ Standard Fonts"しか含まれなくなりました。これはつぎのものが含まれています。
- 文字幅: Normal
- 文字ウェイト: Regular, Bold
- 文字スラント: Regular, Oblique(-16)
以前含まれていたWebフォントやVariableフォントが含まれなくなり、ベータ版で使 用できていたリガチャが利用できなくなっているので実質値上げとなるようです。
私は以前 Berkeley Mono™ Developer を購入していましたが、今回Version 2にリ リースに伴い、次のライセンスに移行してくれたようです1。
SKU | Item | Price |
---|---|---|
MX-002 | Berkeley Mono™ Standard Fonts | inc |
MX-007 | Berkeley Mono™ Master Fonts | $50.0 |
MX-017 | Berkeley Mono™ Ligatures | $20.0 |
TS-024 | Berkeley Mono™ Standard Compiler | inc |
今回追加された文字幅や文字ウェイトなどのバリエーションとリガチャが使えるようです。 $70.0相当をおまけしてくれたようです(感謝)。 ただし、VariableフォントやWebフォントは次の追加ランセンスが必要となりました。
SKU | Function | Price |
---|---|---|
MX-012 | Berkeley Mono™ Web Fonts | $45.0 |
MX-030 | Berkeley Mono™ Variable Fonts | $24. |
Berkeley Mono Version の評価
Version2となり、Version1より柔軟で幅広い用途に対応できるようになりました。 特にカスタマイズ性が大幅に向上したことにより、プログラミングやデザインで使用する際に細かく対 応できるようになりました。
特にプログラミングで使用する際は、文字幅やウェイトを好みに合わせることができ るのはうれしい点です。特にVariable フォントを使えば、あれこれフォントを差し 替えることなくWeightの指定を変更するだけで好みの設定にできるので便利です。
一方で、WebフォントやVariableフォント、追加された文字幅やウェイトには追加ランセンスが必要となりました。 これまでのユーザーには不評で一部改悪とも思えますが、確かにこれらの機能を必要 とするユーザーは限られるので、価格を維持しつつ拡張した機能を必要な人に届ける にはベストな方法なのかなと思います。
私は、Super Typeコンパイラは購入しませんでしたが、WebフォントとVariableフォ ントについては追加ライセンスを購入しました。
私のWezTermでのフォント設定
以下はBerkeley Mono Version 2に合わせて変更した、WezTermのフォント周りの設定 です。
config.font = wezterm.font_with_fallback({ { family = "TX-02", weight = 400, -- Regular weight style = "Normal", }, { family = "ヒラギノ角ゴシック", weight = 400, }, }) -- Bold や Oblique のテキスト用の設定 config.bold_brightens_ansi_colors = true config.font_rules = { { intensity = "Bold", font = wezterm.font({ family = "TX-02", weight = 700, -- Bold weight }), }, { italic = true, font = wezterm.font({ family = "TX-02", style = "Oblique", }), }, -- Bold + Oblique の組み合わせ { italic = true, intensity = "Bold", font = wezterm.font({ family = "TX-02", weight = 700, style = "Oblique", }), }, }
-
購入が直近だったから移行してくれたのか、全ユーザーが移行対象なのか知り ません。 ↩