奈良の秘境、上北山村での癒しの滞在記

手つかずの自然が残る奈良県上北山村。世界遺産「大峯奥駈道」と日本百名山「大台ケ原」に抱かれたこの地で、フォレストかみきたに滞在してきました。2020年にオープンしたこの宿は、山歩きの拠点として、また自然との調和を大切にした施設として注目を集めています。

清流と山の恵み

宿の目の前を流れる小谷川は、大台ケ原からの伏流水が注ぐ清流です。上流には人家がないため、水はとても澄んでいて冷たく、水道水もそのまま飲めるほど。

この清らかな水で育つあまごの塩焼きは絶品で、山の幸と海の幸を巧みに組み合わせた料理とともに、奥吉野ならではの味わいを堪能できました。

サイクリストの聖地で過ごす静寂の時

フォレストかみきたは2020年に開業したホテルで、サイクリストへの配慮が行き届いたホテルとして有名なようです。 全16室の客室には自転車ラックが完備され、敷地内には自転車の洗い場まで設置されています。

この地域は大台ケ原へと続く標高差1,240メートルのヒルクライムコースとして知られ、 「サイクリストにやさしい村」として多くの自転車愛好家が訪れます。

私は自転車には乗りませんでしたが、山間部のドライブは非常に楽しめました。 露天風呂付きの温泉で心身をリラックスさせながら、山紫水明の景色に心を奪われました。 人口わずか500人の村で過ごす静謐な時間は、日常を忘れさせてくれる贅沢な体験となりました。