千葉市電動サイクルを試す

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Bike

千葉市が実証実験を行っている電動サイクルを試してみました。

千葉市の電動サイクル

千葉市は電動アシスト自転車のシェアリングとしてOpenStreet株式会社のHELLO CYCLINGというサービスを千葉市が導入しています。 今回は自転車でなく、漕がなくても電動で走れる「電動サイクル」です。

今回の電動サイクルは、2024年1月から2025年3月までの実証実験だそうです。 入札案件だったはずですが既存業者が強いのか、今回もOpenStreet社が受注しているようです。

システムはHELLO CYCLINGのシステムをそのまま流用しており、既存のユーザーはネット上の簡易なテストと 年齢確認のため免許証やマイナンバーカードなどをアップロードすることですぐに利用開始できます。 特定小型原動機付自転車なので、免許は不要ですが16歳以上である必要があります。

確認が終わればHELLO CYCLINGのスマホアプリから予約を行うことができます。

千葉市電動サイクルのレビュー

千葉市は一時期SUMRiDEという電動キックボードの実証実験をやっていましたが、 2023年7月1日の改正道路交通法改正で、仕様が消えた最高速度15km/hの小型特殊自動車で 行い大外ししていましたが、今回は大丈夫でしょうか。

電動サイクルは小さめのミニベロサイズです。 かなり小さいの女性でも足つきはよいと思いますが、センターに恐らくバッテリーが格納された フレームがあるのでスカートの女性はちょっと跨ぐのが難しいかもしれません。カゴなどはないので 積載性はゼロです。

HELLO CYCLINGの電動アシスト自転車を借りるときは、スマホアプリで示された4桁の暗証番号を 見えにくい自転車取り付けの機器にインプットする必要が有り面倒でしたが、 今回は借りる自転車に近接していればアプリから解錠することが可能となりました。

電源を入れると、歩道可モードと車道専用モードの切り替えが可能となります。 要は20Km/h以下の特定小型原動機付自転車と最大6Km/hの特定小型原動機付自転車の切り替えが 可能ということでしょう。ちょっと切り替えの反応が悪く苛々しました。

「歩道可モード」ですが、6Km/hという速度は自転車だとかなり不安定になるので逆に危険だと 感じました。大体軽車両である自転車をここまで制限つけて歩道に残す必要があるんでしょうか? 戦後の特例だったはずなのに。

「車道専用モード」は20Km/hなので、車道を走るには 少し遅く危険に感じました。25Km/h程度出た方が後ろから追い抜いていく車との車速の差が 小さくなり余裕も出来るため対応も柔軟に行えます。 ママチャリの限界速度に合わせたのかもしれませんが、あれば自転車ではありません。自転車であればマウンテンバイクであれミニベロであれ25Km/hは出ます。

右グリップがアクセルで回すことで動き出しますが、致命的な問題があります。

  • アクセルが大ざっぱなのか速度調節は事実上不可能で、オンかオフかしかできません。そんな自転車ありますか?
  • グリップの内親指側だけがアクセスになっています。普通のバイクはグリップ全体がアクセルスロットルになっていますが、このバイクは親指と人さし指でしかグリップできません。

いずれにしろ、とんでもなく危険な乗り物です。 更にバックミラーが何もついていません。車道走らせるであれば、右側だけでもバックミラー付けてくれ。自転車についていないからいいだろうって感じがあふれています。

今日は8Km程度の距離を走って、30分程度かかりました。朝方で涼しかったので、かなり快適でした。

危険な乗り物なので決して進めませんし、実証実験なので来年以降継続するのか不明ですが、秋にはまた乗ってみようかなと思います。

グリーンスローモビリティ

おまけです。

千葉市は時速20km未満で公道を走ることが可能な4人乗り以上の電動車両である 「グリーンスローモビリティ」を利用した実証実験を行っています。千葉市美浜区幕張ベイタウン・ベイパーク地区は9月から11月で実施されています。

目的は、「公共交通へのアクセスが困難な地域、地域の回遊性向上を要する地域をについて 既存の公共交通と連携しラストワンマイルを補完する生活交通、および地域コミュニティ活性化」なのだそうです。

Green Slow Mobility

今日たまたまベイタウンを歩いていたら、声を掛けていただいて乗せていただきました。

ベイタウンは人気の街ですが、JR京葉線の海浜幕張駅から海側にかなり広がっています。 駅までかなり距離があり、ベイタウン内にもショップがあるようですが、何せ広いので、 自転車並の速度が出て気軽に利用できるこういった乗り物は適しているように思います。

地方でもコミュニティバスなどが運用されていますが、結局経済性がなく自治体が運用 することになるので、バスよりこういった電動の簡易な乗物の方が維持や運用にかかる 費用もかなり少なくできるので地方の自治体でも取り組みが増えるように思います。

オープンで走っていて気持ちよかったのですが、これ雨の日はどうすんだろうと思いました。

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