読了『バカと無知』
バカは自分がバカであることに気づいていない、なぜならばバカだから。
なんとなく感じていたこと、思っていたことを心理学や脳科学などの観点で すっきりと言語化してくれた本です。
感じてきたことを言語化してくれた本
バカは自分がバカであることに気づいていない、なぜならばバカだから。
そして心理学や脳科学の成果から存外にバカが多く、 その前提を外して論理的合理性を求め過ぎてはいけないということがよく分かります。
例えば、PIAAC (国際成人調査)の結果から、以下のようなことが述べられています。
- 日本人のおよそ3分の1は「日本語」が読めない。
- 日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。
- パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
橘玲. 『バカと無知』より
PIAACは16〜65歳を対象としており30歳前後をピークに問題解決能力は低下していくので 少しオーバーかもしれませんが、体感的は当たらずとも遠からずという印象です。
著者もあとがきで書いているように、一人でも多くの人がこの人間の本性に気付き、 自らの言動に注意を払うようになれば、少しは世界がよくなるのではないでしょうか?