『ドライブ・マイ・カー』のイントロを理解する
先日Casinoを入手して喜んでthe Beatlesの"Drive My Car"をコピーしていた時、 イントロ部分が昔見ていた譜面と違うことに気付きました。
"Drive My Car"のイントロの変化
私が子供の頃に見ていた譜面では以下のようになっていました。
確かにthe Beatlesは曲の途中で拍子が変わることも複合拍子も多いのですが、 イントロ2小節目で8分の9拍子とか「いくらなんでもイカれてんな」とずっと思っていました。
これをこのまま鵜呑みにして弾こうとすると、イントロを合わせるのが結構難しくなります。
ところが今回あまり意識しないで弾いてしまえたので、あとで改めて譜面を見直したら以下のようになっていました。
こちらの方がどう考えても自然ですね。
"Drive My Car"のイントロ譜面が変わった訳
恐らく昔は譜面にするときに、イントロの1音目を最初の拍だと認識したのだと思います。 そうすると、途中で辻褄が合わなくなり変な拍子を持ち出さなければならなくなります。
アルバム"Rubber Soul"で収録されているバージョンではいきなりギターのイントロで始まって いますし、この曲はBeatles時代はあまりライブでも演奏していないと思うので上記のように 理解してしまうのは仕方なかったのでしょう。
ところが近年は、以下のような状況の変化がありました。
- Paulのコンサートやthe Beatlesの蔵出し音源などがどんどん出てきて、 イントロ前のカウントの掛け声なども確認できるようになった
- 音楽解析ソフトなどの発達で、曲の分析も進んだ
例えば、以下の動画は1993年のPaulの日本公演でのリハの様子です。 曲の頭のカウントを聞いているとよく分かりますね。
それでも合わせるの難しくギターの人は初回間違えてますが。
イントロはPaulなのかGeorgeなのか分かりませんが1、意図して弾いたのか弾いたらこうなったのかどちらでしょうね。
弾いてみた "Drive My Car"を貼り付けておきます。
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リードギターのプレイはPaul。 ↩