Looking Back on the 2023

年末なので2023年を振り返ってみました。

コロナ後の世界

2020年の年末の記事を読み返すと、 なんだかんだで「コロナの時代」となったことを 書いています。

これに対応させるとしたら、今年は「脱コロナの年」かなと思います。

実際、当然のようにしていた外出時のマスクも最近は全くつけることもなく、 まだマスク着用が必要ない医療機関に行く際につい忘れてしまいそうになります。

規制が外れライブやフェスなどのイベントも行われるようになり、観光など国内の移動も 正常化した印象です。 これに伴いインバウンド需要も復活し、町でも海外からの観光客を普通に見かけるようになりました。 今年の4月から実質GDPがコロナ以前の2019年を初めて上回り、経済自体が復調してきています。

一方で、コロナ禍で変わってしまったこともあります。

働き方が会社の「Return to Office」 の呼び掛けにも関わらずオフィスに行く意味を見いだせずにテレワークが中心となっています。 通勤時間がなくなったため必然的に活動が朝型生活にシフトしましたし、会議もWEB会議なので インターバルなくスケジュールされるので就業時間自体も短くなり夜の残業がほぼなくなりました。

これからもこの方向で働き方が変わるのでしょうか。

生成系AI元年?

将来2023年を振り返ってみたとき、「生成系AI元年」と言われるのかもしれません。

OpenAIのChatGPTは芸人が話題にするほど一般的になりましたし、 他のベンダーも同等のものを次々と発表しました。企業をコールすると「生成系AIで何かやりたい」 「生成系AIの人材を育成したい」などの相談を頻繁に受けるようになりました。

ガートナーが10月に発表した「生成AIのハイプ・サイクル:2023年」を見ても、 直近の5年、10年で実現しそうな技術を見るだけで心躍ります。

個人的にも、ChatGPT、Mid Journeyは日常的に使用するようなりました。 音楽制作でもAI技術を適用したソフトウェアも増えてきました。

まだまだ、Hallucinationの問題など使う側の注意が必要ですが、この先が楽しみです。

私の2023年 fm

がん告知

個人的には、今年完治不能の前立腺がんとの告知を受けた衝撃が一番です。

告知を受ける前にPSAの数値からネットで入手できる情報から自分の状態をかなり 明確に把握できたので、最初は数ヶ月は自身の命がそれほど長くない時間で尽きるという絶望と、 死(というより伴う痛み)への恐怖で目の前が真っ暗になりました。

幸いにてホルモン療法は順調に推移しています。 ホルモンの影響でホットファラッシュにたまに悩まさる以外は特に日常生活に 支障は出ていません。もしかすると早期の前立腺がんであった場合のほうが、 手術や放射線治療となり短期的には生活の質は下がっていたかもしれません。

感謝です。

SUBARU への回帰

前立腺がん確定までの検査の際、生体検査という前立腺に針を通して組織を採取して 癌細胞の有無を確認する検査を行いましたが、1日入院で退院時も麻酔の影響で 運転不可と言われたため家族に送り迎えをお願いしました。が、ロードスターは 座席の上下の調整ができないので、結局タクシーで帰ることになりました。

今後病状が悪化して家族に送り迎えと頼むときに「これでは困るな」と思い、 家族が運転できる車への買い替えを行いました。

「安全な車がいい」というので、アイサイト搭載で個人的な趣味もあり WRX S4にしました。昨年10月に試乗した際も その足回りに感心していたためです。

一貫してMTに乗り続けていたので残念ではありますが、 運転も後何年もできないでしょうから家族優先ですね。

物欲

あと数年しか時間がないと思うと、意外に「今欲しいものは今買おう」と なってしまうものなのか、今年は自動車以外にもいろいろと購入してしまった気がします。

特にギター関連ではエフェクターや音楽に必要なソフトウェアをかなり制約なく 購入してしまいました。

怖いのは、「ギターも本物なら今買っても返って価値が上がるかも」とか思い出してる点です。

2024年は

今のところホルモン療法が順調ですが、ホルモン療法の平均的な効果持続期間は3年、 それ以降の抗がん剤などでの生存期間の中央値は15ヶ月程度です。 とすると、もう1年は使ってしまったので、残された時間は後4年程度です。

このまま仕事を続けるのか、どこかで自分の時間を優先するのか悩み中です。

告知後に仕事をしていたことで病気以外のことに強制的に目を向けざるを得ず 結果的に救われたのは確かです。今後も仕事をしているほうが精神上よい気もしますし、 経済的にもよいのかもしれません。

一方で、残された時間を仕事に費やしてもよいのかという気持ちもあります。 高校の同期に「小学校からずっと俺はどこかに朝行くのが嫌だったから、 早期退職する」というヤツがいます。確かに私自身も幼稚園入園時に 自由だったそれまでの生活を本当に惜しんでいたのを思い出します。

今年は「仕事をいつ辞めるか」で悩みそうです。

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