Keychron Q60 を購入
HHKB Studioがイマイチだったので、つい Keychron Q60を購入しました。
HHKB丸パクリのQ60
Keychron Q60はほぼほぼPFUのHappy Hacking Keyboard(HHKB)のキーレイアウトを踏襲した 有線のキーボードです。 HHKBのキーレイアウトでメカニカルスイッチを楽しむにはこれ以上ない 選択肢でしょう。
MacとWindowsの切り替えもDIPスイッチでなく、スライドスイッチで簡単に切り替えが可能になっています。
ただし、次の2点でHHKBと異なっています。
- HHKBではMacモードにするとDELETEキーがBackspaceに切り変わるが、Q60はMacモードにしてもDELETEのままである。
- Fnキーとの組合せのカーソルキーやHomeキーは設定されていない。
私はVIAでDELETEキーとカーソルキーだけHHKBと同様に使えるよう設定しました。
これで一番ストレスなく使えるキーボードになったかもしれません。
DELETEキーの位置について
HHKBはDELETEキーの位置が一般的な60%キーボードと異なります。 他のキーボードでは右上の一番上の段にありますが、HHKBではRETURNキーのすぐ上の2段目です。
HHKBのDELETEキーの位置は慣れもありますが、使い易く感じます。ただ、特殊なキーレイアウト なので「一般的なキーボードに合わせたほうがいいんじゃないか」とずっと思っていました。
しかし、60%キーボードをつ使ってみると、やはりベストではないかと改めて思い直しました。
理由はバッククォートキーです。このキーはそのままタイプするとバッククォート、 シフトとともにタイプするとチルダが入力できます。
フルサイズのキーボードでは一般にバッククォートはEscapeキーの下に配置されています。 ところが60%キーボードでは省スペースのためこの位置にキーを配置できず、Fnキーの との組み合わせとなっています。
一般の方は恐らく大した問題ではないのでしょう。
ところが、プログラムをやっているとバッククォートとチルダは非常によく使う 文字なのです。たとえばバッククォートはMarodown記法でコードブロックを記述するのに 使います。チルダはいわずと知れた、ホームディレクトリーを表わす文字なのでターミナルでは よく使う文字なのです。
すると、これらの文字の入力にFnキーとのコンビネーションが必要である60%キーボードは 非常にストレスを感じます。
HHKBではどうなっているか?
馬鹿でかいBACKSPACEにパイプ(|)キーとバッククォートを配置し、BACKSPACEの代わりに 下の段に少し小さくしたDELETEキーを配置しています。必要なキーを削ることなく限られた スペースに巧みに配置しているのがわかります。天才です。
因みにHHKB開発当初に参考にされたSun MicrosystemsのKeyboard Type-4では DELETEとBackspaceが両方ありました。 開発者の和田先生の当時の記事を読むと、Control-Hで代用できるBACKSPACEを削って ControlとのコンビネーションではタイプできないDELETEを残したのだそうです。 HHKBとの互換性のため、私はDELETEキーをBACKSPACEとして使いますが。