『THE FIRST SLAM DUNK』を見た

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SLAM DUNK

また最近気に入っているレイトショーで『THE FIRST SLAM DUNK』を見てきました。

原作連載の思い出

『SLAM DUNK』が連載されていたのは、1990年10月〜1996年6月で全276話だそうです。

この頃は少年マガジン以外のほとんどの漫画雑誌を読んでた時期で、この作品も初期の頃は結構楽しみにして読んでました。一度途中で挫折したのは、ちょっと気を抜くと「これ誰だっけ?」となってしまい面倒くさくなったのが理由でした。作者の井上雄彦氏の絵が、私には合わないようで人の区別がつかないのです。

それでも山王戦は読んでました。途中読み飛ばしていても、もっとも連載上盛り上がったのでないでしょうか。山王戦で力を使い果たしたのか、湘北高校はその後の試合はぼろ負けしてインターハイ途中というところで連載は終わってしまいます。作者も山王戦で力尽きたのでしょう。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想

この映画の山王戦が描かれていたのは第222話〜第276話です。50週にも渡った濃厚な試合描写がどうなっているか興味がありました。

監督は原作者の井上氏で、静止画である漫画だから出た緊迫感を3Dのアニメーションでよくぞここまで再現したなと感心しました。アニメーション自体はモーションキャプチャーらしいですが、どういう画角でどう撮るかを原作者が練りに練った動画だからこそ出来たクオリティでしょう。試合の描写は結果を知っていても、一瞬も目が離せないほど集中してしまいました。

また、原作ではある種の超人の主人公が素人からバスケでインターハイまで出場するという「スポ根成長物語」でしたが、映画では同じストーリーを描きつつ作者が公式インタビューで答えているように「みんな痛みと共に生きている」物語に再構成されている点で予想以上によい作品でした。

本来主人公であるはずの桜木花道でなく、宮城リョータを中心とした他のメンバーの視点で描かれています。それぞれのメンバーの痛みという観客しか知らない背景を通して見ると、山王戦を戦う姿にさらに心動かされます。

見てよかった。

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