サクラエディタがトレンド入りした?

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「サクラエディタ」がトレンド入りしたようです。

ITメディアのツイートによると2年前が参照されている模様です。 2年前の記事ですがエディタに関する記事なので読んでみると、「ITエンジニアがもっと使いたいエディタは?」という質問でランキングが 1位「サクラエディタ」、2位「秀丸エディタ」、3位「Visual Studio Code」でした。

2年前、皆コロナで頭がおかしくなっていたのでしょうか? 「使いたいエディタ」だよね?

なぜ「サクラエディタ」?

まぁ、なんとなく背景は分かります。

ITメディアなので対象にしたエンジニアの方はいわゆるSIerのエンジニアさんが多いのでしょう。

私もそういう現場に居た事もありますが、割と多くのエンジニアは「エンジニア?」って感じです。 大半の時間を端末のエミュレータ、PowerPoint、Wordの前で過ごしています。それでも時々エディタが必要になるので、メモ帳ライクでそこそこ機能があり安定しているフリーのエディタは重宝します。

きっと、どこかで誰かがサクラエディタを奨めたのが広まったのでしょう。いくつかの現場でサクラエディタをプロジェクトオフィスがデフォルトでインストールしていることがありました。

秀丸エディタも同様です。昔からあるエディタでメモ帳のように使えて、メニューを開いて行くと便利な機能も使えるという。もっとも秀丸エディタは有償のシェアウェアです.時々ライセンスコードがシェアされているひどい場面を見ましたが。

2年前のその他のラインキング

その後のランキングを見ていると以下のようにグルーピングできるような気がしてきました。

  • お手軽エディタ
    • サクラエディタ

    • 秀丸ディタ

    • TeraPad

    • EmEditor

    • NotePad++

    • CotEditor

  • 流行のエディタ
    • Visual Studio Code

    • Atom

    • Brackets

    • Sublime Text

  • 伝統のエディタ
    • Vim

    • Emacs

こう見て行くと、以下のような傾向が見えてきます。

ランキングに上がってくるような お手軽エディタ はメンテナンスも維持されていて安定して使えています。ただし、問題は「お手軽」であることです。機能が低いとは言いませんが、独自の機能実装になっていて、GitHub Copilotや言語パーサーとは無縁だったりします。

流行のエディタ はトレンドの技術が採り入れられています。ところが、この2年前のランキングの中で、AtomとBracketsは開発終了しています。Sublime Textも日本では一時期人気でしたが、今ではユーザーになかなか出会う事がありません。そう、こういったエディタは一時期人気を博するものの消滅する危険があります。

伝統のエディタ は不滅です。特にVimは進化も早く、プラグインの開発も盛んなので新しい技術のトレンドもどんどん入っています。また、Visual Studio CodeやSublime Textなど流行のエディタも大抵はVimのキーバインドをサポートしています。

学習コストや環境を整備する手間はかかりますが、結局Vim辺りが投資対効果が一番高いような気がします。

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