映画『Winny』を見た
1人で映画『Winny』を見てきました。
映画『Winny』とは
Winnyとは、2002年頃に2ちゃんねるから当時「47氏」と呼ばれていた 金子勇氏が開発したPeer 2 Peerのファイル交換ソフトです。
このWinnyが著作権侵害に当たるようなファイル交換に利用されていたため その作者である金子氏の逮捕となってしまいますが、この映画では逮捕から 第一審判決(著作権法違反の幇助により罰金150万円の有罪)までを中心に描かれています。
ただただ懐かしい映画『Winny』
映画『Winny』のような映画では「社会的な意義」や逆に「エンタメとして 面白さ」など前面に押し出すような作り方もあったでしょうが、割と淡々と 描かれている印象でした。描かれている範囲も無罪を勝ち取る最高裁まで 描けば盛り上がるような気がしますが、有罪となった第一審までで最後は 時間が飛んで金子氏の葬儀の場面で幕を閉じます。
個人的にはこの淡々として描かれ方がよかったです。
金子氏は少し世代が下ですが、2000年代前半のあの頃のフリーソフトや ネットのあり方などリアルに感じました。
一昨年前に 『Winny 天才プログラマー金子勇との7年半』 を読んでいたせいもあるかもしれませんが、 2ちゃんねるでの金子氏への 支援金の送金や当時の第一審への憤慨などリアルタイムで体験してたことを 懐かしく思い出しました。
製作者の変な意図が入っていないのがよかったです。
エンドロール前に、最高裁での無罪確定の後2ヶ月ほどの時間をおいて 金子氏が出演されたニコニコ生放送の映像だと思います。その中で金子氏が 「こういうことが起きた時、誰かのせいにして終わらせることが果たして正しいのか」と語り前向きにありたいと言う趣旨のことを話しているインタビューが 流れます。
このインタビューを見るために2時間の映画が作られたのだなと思いました。 思わず映画館内にも関わらず拍手していました。