YAMAHA SG-I を購入
つい見つけて我慢できなくなりYAMAHA SG-Iを購入してしまいました。
うっかり YAMAHA SG-Iを購入
最近またZO-3でなくちゃんとしたギターを弾きたいと思い、 ギターショップのWEBサイトを眺めていました。 最後のギターだと思うので、「いいギター」がいいなと妄想しながら。
最初はRickenbacker 620を検討していました。女子が持ってかき鳴らしている イメージがありますが、ソリッドボディなのでそこそこ弾けるのではないかと思います。
また、新しいヤマハでYAMAHAのRevStarのProfessional モデルなど検討したのですが、 「ならばいっそ YAMAHA SGか!?」と調べてみると40万近い価格なっています。 しかもコンターが省略されたりして、なんだか昔よりも安っぽいモデルになっています。
ではYAMAHA SGの中古はどんな感じかなと調べていました。 そんな時にふとギターショップのサイトで、昔からずっと欲しかった YAMAHA SG-Iが中古で出ているのを見かけて我慢できずに購入してしまいました。
いや、YAMAHA SGの最新モデルでもおつりが来るくらいの出費となってしまいました。
YAMAHA SG-Iとは
YAMAHA SG-Iはカシオペアの野呂一生氏のシグネチャーモデルの一つです。販売されてい たのは1988-1992年位でおそらくそれほど多くの本数は売られていなかったのではないか と思います。中古でもほとんど流通していないようです。
おそらくベースは YAMAHA SG-3000ではないかと思います。Tクロスメイプルのスルー ネックにマホガニーとメイプルのボディ、エボニー指板、バイサウンドというコイル タップができるスピネックス・ピックアップなどSG-3000から引き継がれていますが、以 下のようなカスタマイズがなされています。
一見して丸みを帯びたシェープに変更されていますが、ボディ内部もくりぬかれてお りセミホロウボディとなっています。
シングルのセンターピックアップが追加されています。
当時のヤマハ製の「ロッキンマジック」というロック式トレモロアームが追加されています。
ヘッド落ち防止のためか、軽いヘッドに変更されています。
ネックがSG-3000より若干太くされています。
セミホロウボディである点は、野呂氏が使っているその後のカスタムモデル も同様の構造が多いようなので気に入っているのでしょう。 ボディ内部のくり貫きはボディの鳴りのためというより軽量化が目的 だったようですが、このボディ構造によりSG-3000より甘い音色になっている気がします。
シェイプはSGに似通っていますがボディ端部のホーンが丸みを帯びた ダブルカッタウェイで、SGより楽器感があり個人的には気に入っています。 塗装もパープルサンバーストと言われる色で渋いです。
SG-3000との最大の違いはセンターピックアップです。 このセンターピックアップはシングルコイルです。独立した ボリュームポットが設置されており、セレクターに関係なく オン・オフと音量を独立して設定できます。 フロント・リアのピックアップはコイルタップできるので、以下のような 組み合わせが可能です(Hはハンバッカー、Sはコイルタップしたシングル、Xはオフです)。
フロント |
センター |
リア |
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H |
X |
X |
H |
X |
H |
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S |
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S |
しかも、それぞれのピックアップの音量は独立して設定できるので、バリエーションは 無限にあり音の幅はすさまじいです。
お気に入りはコイルタップさせたフロントとセンターのミックスで、ストラトのハーフ トーンのような音も出せます。
標準のSG-3000にはない流行っていたロック式トレモロもついており、 当時は欲しいものが全部入りな完璧モデルで欲しくてたまらなかったものです。
確か26万円位したと思います。
購入したSG-Iについて
購入したSG-Iはシリアルから後期のモデルではないかと思います (ピックアップを外して製造日を確認すればよいのですが・・・)。
状態判定はB+でした。
ネック反りは調整されておりトラスロッドも余裕がある状態で、 フレッドも十分残っており演奏には支障なさそうです。
ピックガードが交換されてるようでしたが純正と同じような形状で 見た目ほとんど違いは分かりません。トーンとセンターボリュームの ポットがプッシュプッシュスイッチからプッシュプルスイッチに交換 されていました。
ネックやボディの一部に傷や打痕、金属パーツのくすみがありますが、 許容範囲です。YAMAHAのギター特有の白濁もそれほど出ていないように思います。
また、ボディバインディングのインレイの浮きや エスカッションカバーの一部にヒビが見受けられます。これも30年近く前の ヴィンテージギターだと思えば、仕方ありませんね。
以前のオーナーがヘビースモーカーだったようでタバコに香りが 染みついており、この点だけがイライラします。
早速 SG-Iを弾いて見た
カシオペアは弾けないので、あの人の曲を弾いて見ました。
クリアトーンはコイルタップしたフロントとセンターのミックスです。 ストラトのハーフトーンみたいな音が出せます。
後半のディストーションがかかった部分は、コイルタップしない フロント+リアのミックスです。明らかにSG-3000などより甘い音ですね。
大事に使って行きます。