ダブルウィッシュボーン

カテゴリー:  Automotive タグ:  cx-60 mazda roadster
/images/2022/08/14/w-wishbone.webp

ロードスターRFの六ヶ月点検にマツダディーラーに行った際に、 またCX-60を奨められました。「直列6気筒、FR、前輪ダブルウィッシュボーン と来たら、昭和の男は買うしかないでしょ」と。

まぁ、そんな簡単に買えるほど金持ちではありませんが、 「ダブルウィッシュボーンか」と気になりました。

歴代愛車のサスペンション形式を確認

気になって、歴代の愛車がどんなサスペンション形式だったか確認してみました。

歴代愛車のサスペンション形式

車種

サスペンション(前)

サスペンション(後)

セリカ SS-II(ST202)

ストラット

ストラット

レガシィ B4 3.0R spec.B(CBA-BLE)

ストラット

マルチリンク

WRX STI(CBA-VAB)

ストラット

ダブルウィッシュボーン

ロードスターRF

ダブルウィッシュボーン

マルチリンク

セリカは乗り心地はスポーティな車にしては柔らく レガシィ B4は日常的な使い方とスポーティさのバランスが絶妙で、 WRX STIは思いっきりスポーティに振ってガチガチでした。 いずれも共通しているのは、道路の凹凸が大きいとそのまま衝撃を 受けてしまっていました。

こうしてみると、前輪のサスペンション形式がすべてストラットと 共通していたのですね。

比較してみると、ロードスターRFの脚回りの贅沢さはダントツです。

ロードスターはホイールベースが短いので結構道路のうねりの影響は 受けるのですが、大きな凹凸は意外と往なしてくれて気になりません。 前輪サスペンション形式の恩恵でしょうか。

前輪ダブルウィッシュボーンの恩恵

ストラットは簡単言うと、ボディに固定されたコイルスプリングにホイールがついておりロアアームで支えている形式です。つまり、ホイールの上下の動きが そのままボディに伝わります。5cmの石ころの乗り上げると、そのまま5cmの衝撃がボディに伝わります。

ダウブウィッシュボーンは、地面と平行にボディに取り付けられたA字型のロアアームとアッパーアームに挟まれる形でホイールが取り付けられます。これらの アームはボディを軸に上下に稼働します。この間にコイルスプリングが取り付けてありボディに固定されています。

例えばコイルスプリングがアームの中間に設置されていれば、 テコの原理でホイールが5cm突き上げられてもコイルスプリングは 2.5cmしか動かないのです。

強度面とか自由度とかいろいろありますが、 これがダブルウィッシュボーンの一番大きな恩恵かなと思います。

世の中の前輪ダブルウィッシュボーン

よく考えると、現在ほとんどのメーカーがFFベースです。

FFではエンジンがフロントに横置きされるため、コスト面を差し引いても スペース面や重量の面からサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用しずらいのだと思います。

FFしか持たないホンダには前輪ダブルウィッシュボーンの車種はありません。

スバルもFFベースのAWDで縦置きながら横幅を取る水平対向エンジンのためか 前輪にダブルウィッシュボーンを採用した車種はありません。

日産はFRの高級セダンを残しているので、スカイラインやフーガなどは前輪 ダブルウィッシュボーンです。

トヨタはクラウンがよくわからないクロスオーバー車になり前輪がストラットに なったので、前輪ダブルウィッシュボーンはセンチュリーとハイラックス、ランドクルーザーくらいでしょうか。レクサスは高級ブランドだけあり、セダンや SUVでも多数前輪ダブルウィッシュボーンを採用しています。

マツダは現状FRはロードスターしかないので、ロードスター以外はすべて 前輪はストラットです。

こうしてみると、前輪ダブルウィッシュボーンを採用するCX-60が想定している ライバルはハリアー辺りでなく、ランドクルーザーやレクサス辺りをライバルと 想定しているのかなとよくわかります。

コメント

Comments powered by Disqus