『ストレンジャー・シングス』

シーズン４は集大成的な傑作

各シーズンを通してみて、シーズン４がこれまでシーズンの集大成になっていて一番面白かったです。

• １話から少女が殺されるのですが、空中に浮かんだ少女の骨がバキバキ折られていく殺され方はこれまでのシーズンの中でも群を抜いてホラーです。

• 過去のシーズンも踏まえて、これまでのストーリーが実は裏で繋がっていくというシナリオの巧妙さは感心するしかありません。

• 圧倒的な映像美。特に異世界に立ってギター一本でヘビメタを弾いているシーンは圧巻でした。

• 今回は舞台がホーキンスに止まっておらず、並行したストーリーが重曹的に同時進行してくため中弛みなく楽しめます。

• ただ、シーズン３のように並行して進んでいた各キャストたちが最終的に合流して、全ての謎のピースが解けるというカタルシスがなかったのは残念

• 時代設定が1980年代なので当然なのですが、私たち世代には懐かしい80年台へのオマージュが盛りだくさん。

前シーズンまでで超人気コンテンツになり、製作費も群を抜いて高額だっただけのことはありますね。

主人公たちの成長

凝ったストーリーや映像もよかったのですが、シーズン通してみて一番感慨深かったのがメインとなる少年・少女たちの成長です。

シーズン１当初12歳という設定だったキャラクターたちですが、シーズン１配信が2016年なので実際に6年近くの時間が経過しています。シーズン４では高校生という設定ですが、実際にキャストの俳優たちも成長しているのです。

物語とリアルな時間の経過に伴って、シーズン４では少年時代の終わりと新たに大人としての新たな関係の再構築が見事に描かれています。

毎シーズン完全なハッピーエンドではないのですが、今回は初めて敵の目的を完全に防げず敵ボスも明確に逃してしまい、 最終回の終わり方は世の終わりのようでした。あぁ、早く続きがみたい。