インド 小麦輸出停止
ロシアのウクライナ侵攻によって、小麦輸出国であるロシアとウクライナの小麦が流通しないため世界的に小麦が供給不足の中、生産量では世界2位のインドが輸出禁止処置を検討しているとの ニュース がありました。
ロシアのウクライナ侵攻が関連しているのかと思いましたが、インドで3月以降熱波が到来しており小麦生産に影響していることから国内需要の保護のためのようです。
インドは1960年代の「緑の革命 ^[1960年代の国内の食料不足の問題に対して、灌漑網が整備されていたパンジャブ州とハリヤナ州に政府資金を入れて大量の肥料を与えて米・小麦の増産を目指した。]」の結果、どんどん生産量を伸ばしてきました。たしか10年ほど前まではインドの小麦生産量は9,500万トン前後だったと思いますが、今では1億トンを超えています。
今回1億1,100万トンの生産量の見込みが1億500万トンにインド政府は下方修正したとのことです。インドの小麦の輸出量は700万トン前後らしいですが、国内消費も1億トン近くあるので仕方ない対応なのかもしれません。
これで現在も高騰している小麦がさらに世界的に供給不足になるので、今後が心配です。