ロードスターRFにBlitzのスロットルコントローラーを導入

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ロードスターRFに Blitzのスロットルコントローラーである スマスロ を導入しました。

スロットル・コントローラーとは

スロットル・コントローラー(「スロコン」とも言われますが)とは、バイワイヤー [1] のアクセルのレスポンスを制御するパーツです。

最近の車は昔の機械的なワイヤー式のスロットルから、物理的には繋がっておらず電子制御を行うバイワイヤーのスロットルが中心になっています。物理的な部品を少なくすることにより品質やコストの観点でのメリットもあります。 それだけでなくドライバーのアクセル操作を電子信号となるため、コンピューターでこの信号を処理し状況に応じて最適化をソフトウェアで行うことも可能となりました。

現在はどちらかというとメーカーも燃費優先に振りがちなので、ドライバーからすると「意図したレスポンスがでない、もっさりしている」などの印象になってしまうことが多いようです。

スロットル・コントローラーはこのようなもっさり感を解消するため、スロットルからの電子信号に介在して アクセル開度に対する実際のスロットル開度を独自に調整するデバイスです。

例えば、SUBARUのSI-DRIVEなどはメーカー純正のスロットル・コントローラーとも言えます。

Blitzのスマスロ(Sma Thro)を購入

私の場合は、先先代のレガシィ B4 3.0R spec.Bも、先代のWRX STIもバイワイヤーでしたし、今のロードスターRFも バイワイヤーだからという理由でもっさり感を感じたことはありません。

スロットル・コントローラーは5年ほど前に流行った印象があるのです。 当時は「アクセル開度が足りないと思うなら踏み込めばいいんじゃないの?」と思っていたので、個人的には不必要なものじゃないのと思っていました。

実際、WRX STIにはSI DRIVEがついていましたが、モードの変更したりしたのは最初だけでした。

では、今回なぜ購入したか?

不要だとは思うのですが、ロードスターRFにはSI-DRIVE的は余計なものはついていないので 「ちょっとだけ試すか」ってくらいの興味から購入してみました。

このスマスロにしたのは、WRX SITでのSI-DRIVEの経験からモード切り替えなんて最初の設定以降絶対に使わないので、 不要なインターフェイスがなくコスト的にも車載のスッキリさの観点からも最小限のデバイスで良いと思ったからです。

ロードスターRFへのスマスロの装着

スマスロは通販で購入したので、ロードスターRFへの装着は自分でやりました。

  1. ロードスターのアクセスは左側の2か所で固定されているので、内装はがしなどで2か所のメクラカバーを外します。

  2. メクラカバーの下にボルトで固定されていますから、10mmのソケットレンチで外します。

  3. アクセル裏側のアクセルコネクターを外します。

  4. 外したアクセルコネクターを専用ハーネスに接続して、反対側をコネクターを外したアクセルに繋いで割り込ませます。

  5. ハーネスにスロコンのユニット本体を接続します。

  6. コントローラーも本体ユニットに接続します。

  7. スマスロ本体ユニットをどこかに固定します。私は両面テープでアクセルペダルの上部の出っ張りに固定しました。

  8. 余ったハーネスやコントローラーのケーブルを取りまとめて、アクセルペダルの下部などに押し込んだりテープでどこかに固定したりして整理します。

  9. アクセルペダルをボルトで固定してメクラカバーを元に戻します。

  10. 説明書の手順に従って、スマスロ自体をリセットします。

以上で、1から6までは15分くらいの作業です。

本体ユニットの固定位置を決めたり、ワイヤーの取りまとめと整理する位置決めで40分くらい掛かりました。

手慣れた方だと、もうちょっと簡単にできる作業だと思います。

スマスロ装着後のレビュー

スマスロにはスロットル開度の調整具合により、エコモードが2つ、マイルドモードが3つ、スポーツモードが3つ、オートモードが2つの合計10個のモードがあります。

私は、あれこれ試したわけではありませんが、オートモード1を選択して違和感がなかったのでそのまま使用しています。

オートモード1

オートモード1

このモードはアクセル開度が一定の場合、時間経過に従いスロットル開度をマイルド〜スポーツモードで動的に切り替えてくれているようです。アクセル開度が一定でも時間経過に伴いスロットル開度が高くなります。

ノーマルと比較すると、踏み始めの状態でもノーマルな状態よりは高めですがマイルドな設定なので ストップ&ゴーが多い街乗りでもギクシャクした挙動にもならず、かつノーマルよりスロットル開度が高いので 発進時はしっかりと加速します。

アクセルをそのまま開いている場合でもスロットル開度が上がっていくので、 速度に乗るのが早く走れている状態です。 スマスロが勝手にスロットル開度の度合いを上げていってくれるので想定している速度到達までがスムーズに速度に乗れる感じです。

使用前は、アクセル開度を見ながら運転しているのでなく車速と加速具合でアクセルを踏んでスロットルを調整しているのだからスロコンがあろうが無かろうが自分の感覚でスロットル操作できているはずと思っていました。 が、実際スマスロのオートモード1を使用して運転していると、アクセル操作が想定以上に気分良く自分の操作によく反応しているように思えます。

ロードスターにはi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)という運転の評価をしてくれるアプリが 標準搭載してありますが、オートモード1を使用して走行すると満点に近い点数がでます。i-DMは加速・減速や、 旋回時に時間当たりの加速度の変化量を評価しているようで、「しなやかな運転」を目指しているものです。 少なくとも、私にはオートモード1の方がノーマルよりあっているようです。

設定の原理を見るといずれにしろスロットル開度が高くなる設定なので、燃費は悪化するだろうと思っていました。 しかし、スマスロ導入後の方がむしろ燃費は向上しました。 これまで平均燃費 13.5Kmほどでしたが、装着後200Kmほど走ったところ車のメーター読みで平均燃費は15.5Kmでした。

なぜか燃費が向上しています。

もしかすると、スロットル開度が開くので、想定速度に達する時間が短縮されて、結果としてスロットルを開けている時間が短くなっているためかもしれません。

安価なデバイスですが、予想以上に快適で満足しています。

脚注

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