IBM Plex Sans JPベースのフォント PlemolJPを試す
先月 IBMが公開しているオープンソースのフォント Plex Sans JPをベースにしたプログラミング用 フォント PlemolJP がリリースされました。
プログラミングに適したフォントというのは数多くフリーで配布されていますが、 基本的にはすべて日本語部分は源丿角ゴシックかM+ Fontsをベースにしていました。
IBMが日本語も網羅した Plex Sans JPをオープンソースで公開したので期待はしていましたが、 この PlemolJP が初めて源丿角ゴシックかM+ Fonts以外のフォントをベースにしたプログラミング用フォントであるという点で画期的です。
PlemolJPの特徴
PlemolJP フォントは ASCII文字に関しては IBM Plex Monoから、日本語部分に関しては IBM Plex Sans JPから抜き出して合成しているようです。フォントの幅などは細かく調整したようです。
以下のような特徴があります。
豊富なウェイトのフォントが提供されている
ASCII文字と日本語との横幅比率を変えたバリエーションが提供されている。
NERD Fontにも対応したり、全角スペースを判別できるようにする工夫がされている。
PlemolJPの印象
しばらくiTerm2のフォントにPlemolJPを設定して使用してみました。 私自身はこれまでは Fantasque Sans Mono + CICA という組み合わせのフォントを使用してきました。
使用して感じた点は、まずPlemolJPは 癖がなくプレーン であるということです。 日本語フォント部分はあまり違いを感じませんが、ASCII文字部分は特にそう感じます。 愛用していたのがFantasque Sans Monoだからかもしれません。 愛着が沸きづらいかもしれませんが、逆に言うと万人受けするでしょう。 プログラミング用フォントなので、紛らわしい文字は判別しやすい工夫はしっかりされています。
また、 文字幅が広く取ってありゆったりした 印象です。 これはこれは読みやすい反面、表示できる文字数に影響するのでプログラミング用としては微妙なところです。
個人的はフォント幅はやはりもう少しコンパクトにしてほしいので、 Fantasque Sans Mono + PlemolJPという組み合わせでしばらく試して行こうと思います。