Android12リリース

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Android12が10月20日にリリースされたので、この週末に手持ちのPexel4をAndroid12にバージョンアップしました。今回大きな変更点がいくつかありました。

新しいデザイン言語「Material You」

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これまでのMaterial Designに変わって新しいデザイン言語である「 Material You 」が採用されました。

「テクノロジーを人々にとってシンプルで美しく、かつ合理的なものにする」というビジョン であった Material Designに対して、Googleは2018年くらいから「Material Theming」ということを 言い始めました。

固定のガイドラインに縛られることなく、プロダクトやブランドイメージに沿った形でカスタムカラーやコンポーネントの形状がサポートされるのがMaterial Themingです。

今回のMaterial Youもこの流れに沿ったもので、「デザインをパーソナライズできる」という点が 一番大きな変更です。

ユーザーが設定した壁紙からアルゴリズムでカラーパターンを抽出し、ステータスラインや 通知画面、ウィジットなどの色味を統一してくれます。これに合わせて、ボタンやコントロールの デザインも柔らかいものに変わっており、アニメーション効果もふんだんに追加されました。

ずいぶんとモダンでおしゃれな印象で好感が持てますが、以下のような理由で個人的にはあまり現時点では関心がありません。

  • 今Androidで愛用しているランチャーに Ratio を使用しているので、そもそもデザインは統一されており、あまり恩恵を受けない。

  • 同様の機能は数年前から 以前愛用していた ActionLauncher がQuick Themeとして実装しているので、目新しさを感じない。

  • Googleがデザインした新しいガジェットは統一感がありかっこいいが、サードベンダーのガジェットは以前のままなので統一感が台無しとなる。

画面上部からずるずると引き出せるクイック設定画面や通知も、このデザインの変更を受けて大きく変わっています。全体的に華やかになり、見やすくなりました。いままでWiFiとモバイルデータに別れていた通信関係の設定も「インターネット」に統一して分かりやすくなりました。

Pixel Launcherの改善

インターフェイスの変更に合わせて、標準のPixel Launcherも変更されています。

ウィジットの設定画面がMaterial Youに合わせて非常に分かりやすくなりました。 また「会話」というガジェットを、Pixel Launcher独自でサポートしているようです (他のランチャーではウィジットと認識されていないため)。 複数のメッセージアプリを束ねて表示してくれるようです。

片手操作のサポート

インターフェイス関連で言うと、 iPhoneのように片手モードがサポートされました。

デフォルトではオフとなっています。 「設定」 > 「ユーザー補助」 > 「システム操作」 で「片手モード」をオンにすると使用できます。

最近のスマートフォンはどんどん大きくなって行り片手で操作しようとすると指が届かなかったり落としそうになることも多いので、この機能は大変助かっています。

バッテリー・パフォーマンスの改善

このようにインターフェイスにアニメーションなどつけるとバッテリー消費が心配ですが、 今回OSの内部アップデートで電力効率も向上しておりバッテリー持ちはよくなっているそうです。

また、Pixelにはアラーム設定が朝にセットされている状態で夜に充電を行うと、 充電速度を落としバッテリーを保護する機能がありました。Android12ではさらに強化し、 アラームでセットされた時間を目安にぎりぎりまで充電量がフルにならないように充電を スローダウンさせバッテリー負荷を軽減する機能が追加されています。

プライバシーへの配慮

プライバシーへの配慮も強化されています。

リモートワークなどでビデオ通話もかなり一般的になりました。 PCやMacではカメラがオンになっているとLEDなどが点灯し、 ユーザーにその稼働状況を示してくれるのが一般的です。

ところがスマートフォンではカメラがオンかどうか分かりにくいという問題がありました。 「カメラ」アプリだけでなくZoomなどではカメラで映しているものが画面に映っているとは限らないので、カメラがオンかどうか分かりづらかったのです。

Android12ではカメラやマイクをアプリが使用すると、「カメラ使用中」と右上に表示されて使用中はずっとグリーンのドットが表示されるようになりました。 この処理はOSレベルで行っているので、アプリ関係なく表示されます。誤ったあらぬ姿をさらすリスクもずいぶんと軽減されるでしょう。

プライバシーへの配慮といえば、位置情報を要求するアプリに対して許可するかどうかだけでなく、 位置情報の精度を「正確」か「おおよそ」かを選択できるようになりました。

たとえばナビアプリには正確な位置情報が必要ですが、 天気予報アプリには正確な位置情報は不要でせいぜい「XXX市」レベルの位置でよいはずです。 プライバシーが気になって詳細な位置情報を提供したくないアプリには、機能を犠牲にすることなく「おおよそ」の位置情報だけを提供できるようになりました。

就寝時の利用をサポート

就寝時にスマートフォンを使ってしまう方も多いと思います。

私も寝る前にSNSやニュースをチェックしたりしますが、その時に画面回転をオンにしていると 思わぬところで画面が回転してしまい使いづらいので画面の自動回転をオフにしていました。

今回は「顔検出を有効にする」という機能が追加されました。 この機能をオンにしておくと、寝そべっていても画面の向きを検出してスマートフォンが 画面回転すべきかを判断してくれるます。

これは、個人的には一番の「神」アプデです。

イースターエッグ

Pixel Launcher以外のランチャーでウィジットを見ていて気付いたのですが、 「Easter Egg」というウィジットがあったので確認してみるとありました。

「設定」画面から「デバイス情報」に入って、「Androidバージョン」で「Androidバージョン」を 3回タップすると、Easter Eggが表示されます。

お楽しみを。

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