読了『進撃の巨人 最終巻』
『進撃の巨人』最終巻を読み終わりました。
最終巻は盛大に伏線回収していたので、結局遡って読み返したりして時間がかかってしまいました。 まだ完全に読み解けていないので、時間がある時に1巻からきちんと読み直してみたいと思います。
伏線てんこ盛り
元々伏線が多い漫画でしたが、一気に複雑さを増したのは90話のヒストリア・レイスの戴冠式で エレンの記憶が呼び起こされてエレンの行動原理が明らかに変化して以降さらに複雑さを増しました。
のちに明らかにされますが、進撃の巨人の能力が大きく影響しています。
元々判明していた知性巨人の関するルールに 「 知性巨人継承者は過去の継承者の記憶を引き継ぐ 」というのがありました。 そして明らかになったのは「 進撃の巨人は未来の継承者の記憶を見ることができる 」と言うルールです。 さらに複雑にしているのは、始祖の巨人の 「 エルディア人の記憶に干渉したり改竄できる 」、「 無垢の巨人を操作できる 」と言う能力が加わります。
つまり、エレンについて以下のことが成り立ちます。
エレンは過去の進撃の巨人の継承者であった父グリシャの記憶を引き継いでいる
グリシャは進撃の巨人の能力で未来のエレンの記憶を見ていた
エレンはグリシャの見ていたエレンの記憶を通して自身の未来を知った
始祖の巨人の力か、進撃の巨人の力かわかりませんが、グリシャの記憶を改竄したか、 未来のエレンの記憶を恣意的に選択してグリシャに見せることで、エレンはグリシャの行動に干渉していた。 (例えば、グリシャはエレンの記憶があるならば当然知っているはずの最初のライナーたちの襲撃を明らかに予見できていません)
少なくとも過去に遡って、無垢の巨人の行動を操作できる。(ベルトルトを殺させないため、無垢の巨人になったダイナに自分の母親を襲わせたとエレンが告白していますが、この時点でエレンは巨人を継承していませんから)
エレンは始祖の巨人の能力で「道」を通してエルディア人の仲間と対話したり選択的に記憶を改竄できる。
自分自身の記憶すら改竄できる
もうこうなって来ると、1巻からの出来事が全てエレンの意図に基づいて行われた可能性すらある チート的な設定ですね。どの出来事も伏線の様な気がしてぐちゃぐちゃです。1巻から読み直したくなる理由です。
思い起こせば
思い起こせば、進撃の巨人連載開始当時は漫画を読むことが少なくなっていたので、 この作品が話題なっていることも全く知りませんでした。
当時、沖縄に単身赴任してました。大した仕事もなく平日ですら時間を持て余していたので 休日などやることもなく、仕方なく漫画喫茶的なところで時間を潰していました。 その時に進撃の巨人の単行本を手に取ったのでした。
最初巨人の絵の稚拙さに、ギャグ漫画だと思っていました。読み進めるうちに、 その世界観に圧倒されて1日かけて4巻くらい一気に読み進めました。
あの頃は無垢の巨人のようなものだったなぁと。
最終巻を読み終わって、あれから11年経ったのだなと思うと感無量です(意味不明)