読了『亜人』最終巻
『亜人』の最終巻を読み終わりました。
連載が2012年開始らしく、今年の3月の最終話まで約9年です。私は単行本を読んでいましたが、 結局全17巻の大作ですね。
改めて1巻からもう一度読み直してました。おじさんなので数ヶ月前に読んだ前巻のストーリーを 思い出せないのと、最終巻だと思って読み始めると「あれは伏線だったのか?」などと いろいろ考えている内に全巻読み直してしまいました。
ちょっと驚いた点がいくつかりました。(ネタバレ)
これたった2ヶ月の出来事だったの?
ゲンって亜人じゃなかったのか? 読み返してみると、伏線一杯張ってあるじゃん!
全員がなんとなくハッピーエンドで良かった。濁点に拘るあの人を除いて。
割と有名な話ですが、作者が改めて原作者が1巻で降りたので物語の方向性を変えたと明記しています。読むとわかりますが、物語の方向性とともに主人公のキャラも変っています。個人的には 作画を担当していた桜井画門氏がすべてを担当するようになった2巻以降の方が楽しめました。
読むといつも『ダイ・ハード』を思い出していました。
多分作者も80年代のこういったハリウッド映画をオマージュしていたんじゃないでしょうか?
常識をはるかに超えて大掛かりで狡猾な犯罪を行う『ダイ・ハード』の敵たちは 「佐藤」を思わせますし、ほぼ1人でサポートもなく戦うジョン・マクレーンと主人公の「永井」たちを重ね合わせてしまいます。
そう考えると、死なない亜人と「ダイ・ハード(なかなか死なないしぶとい奴)」ってよくできてますな。