写真管理アプリ Lyn
Lyn とは macOSで稼働する写真管理アプリです。
2010年くらいからリリースされてる今では少し古株のアプリです。 「写真管理アプリ」の中でもどちらかというと「画像ビューアー」に近いアプリです。
何故 Lynか?
Lynのよいところは、独自の画像ライブラリで写真を管理するのではなく、 macOSのファイルシステム上にある写真をサクサクと見せてくれるところです。
「独自の画像ライブラリ」を避けたい理由は、以下の3点です。
独自ライブラリを採用した Apple の プロ向け写真管理アプリ AppertureをAppleが数年前に あっさり放棄したので大変困った経験がある。
独自に管理されていると1ファイルとしてバックアップも考える必要があるが 私の場合でも数十GBになるので扱いづらい。
重複画像を除去してくれる Gemini2のようなアプリは独自ライブラリに対応しておらず、 恩恵をうけることができない。
その点、Lynはファイルシステム上の画像をそのまま閲覧してくれるだけので安心です。
ただ、逆に言うと写真は自分で管理する必要があるという事です。私の場合、 取りあえずMacに持ってきて、 Hazel を使用して撮影日ごとにサブフォルダに自動整理するようにしました。
Lyn の使い方
ごらんのように、Lynのインターフェイスは左のメインにフォルダ階層が表示され、 右のペインに画像ファイルがサムネイル表示されています。サムネイル表示する 画像は、「直下のフォルダまで」とか「2階層下の画像まで」とかカスタマイズできます。
サムネイル表示は初期登録で大量の写真を登録すると初回時間がかかりますが、 キャッシュが作成されてしまえば非常に高速に閲覧でき快適です。
サムネイル表示だけならばFinderでも可能ですが、Lynでは ジオタグを使用した地図 上でのピン表示なども可能です。
また、メタデータも表示することができ、キーワードとタグをメタデータとして追加し 後日画像検索で活用する事も可能です。
画像の回転など最低限の画像調整は可能です。
まとめ
10年と歴史があるアプリで一時期開発が停滞していたようですが、最近は アップデートも頻繁に行われいるようで Apple Silicon にも対応しているので安心です。
いろいろ写真管理アプリを調べましたが、どれも独自ライブラリ方式で 既存のファイルシステム上の写真を上手く閲覧・管理できるアプリとしては ほとんど唯一の選択肢でないでしょうか?
EagleやPixave など新しい画像管理アプリが出ていますが、 独自ライブラリを使用しないため裏切られることはなく、価格も非常に リーズナブルなので「Macの『写真』アプリはまた裏切られるのかな」と 不安な方には代替としてお勧めいたします。