Androidの変わり種ランチャー Ratioに移行してみた

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愛用しているActionLauncherを離れて、Ratioという変ったホームアプリに移行してみました。 RatioはあのBlloc SmartphoneというAndroid端末を販売していた会社です。

Blloc Smartphone

Blloc Smartphoneとは Blloc 社が3年ほど前に発表したスマートフォンです。 私が始めて目にしたのは、発売前のかなり早い時期にコンセプトを打ち上げて これから開発するぞというニュースを目にしたのだと思います。

Blloc Smartphone

Blloc Smartphone

こんな紹介がされていたと思います。

Blloc smartphoneは、ユーザーが最も重要な事に集中する事を支援するためのデバイスです。 Blloc SmartphoneにはBlloc OSと呼ばれる ANdroid 8.1 OreoをカスタマイズしたOSを搭載。 Blloc OSには独自に開発された多くの機能が含まれます。

当時愛用していたEssential Phoneの次期モデルの開発が放棄されたため、 「Essential Phoneの次はこのBllocSmartphoneが渋くていいな」と思っていました。

残念ながら Blloc Smartphoneはその後開発が進むにつれEssential Phoneのようなスクエアな デザインは損なわれていき、普通のスマートフォンになってしまっていました。 そのため、私は途中でがっかりして興味を失ってしまいました。

ホームアプリ Ratio

その Blloc 社から Android向けにリリースされているホームアプリが Ratioです。 おそらく、Blloc OSと読んでいたBlloc Smartphone用に作成されたホームアプリを 一般にリリースしているのだと思います。

以前は一部機能が優良だったようですが、現在は全て無料で利用できます。

Ratioは Tile, Root, Tree という大きく3つの機能を持っています。

Tileとは

Tileがいわゆるランチャー機能をもった部分で、ホームアプリらしい機能です。

Tile画面

Tile画面

Tile画面ではアプリはタイル状に表示されます。クリックするとアプリを起動することできます。 タイルはアプリごとに4種類のバリエーションから選択して変更したり、少し引き伸ばしたりできます。

タイルは並び順を買える事はできますが、自動でアルファベット順に並べることも可能です。 ただし、空き枠を作ることはできず自動的に間は詰まります。

自由にグループを作成してタイルを分類する事もできますし、アプリ分類から自動でグループを 作成することも可能です。このグループは折り畳んだり、開いたりすることができます。

どこがいいの?って感じですよね。

私が気に入っているのはシンプルさです。

特に私のスクリーンショットはLINEというアイコンパックと併せて使っているものですが、 モノトーンでタイル状に整理して並べられる様は、整理下手の私としては「シンプルで センスいいな」と感じてしまいます。

また、グループが折り畳めるので、App Boxから抜き出して配置しているアプリの数が多いのに 不要なグループは折り畳んでおけばホーム画面もすっきりシンプルです。

また、画面下部にある検索バーでアプリを検索可能で、1文字入力するごとに表示されている 対象アプリを絞っていってくれるので非常に素早くアプリを見つける事ができます。

私は必須アプリ、メッセージ系、ニュース系、エンタメ系、お買い物系、よく使うアプリに分類していますが、極論すると、必須アプリだけ残して後のグループは消してしまっても、その他のアプリは この検索機能からアクセスすれば困らないのではないのかとさえ思っています。

Rootとは

Rootとは Ratioが持つ主要機能の一つで、Tile画面で左にスワイプすると表示されます。

Root画面

Root画面

この機能では、Ratioの内蔵するコマンドの結果を表示してくれる画面です。

説明するのはちょっと難しいのですが、スクリーンショットをベースに使用例を上げてみます。

  • "Weather" というコマンドに引数 "here" を与えて、現在位置の天気を調べることができます。スクリーンショットの一番上です(気温のグラフが見ています)。この表示を残しておけば、毎回コマンドをタイプしなくても、常に最新の天気予報を表示してくれます。

  • "Calendar"コマンドをタイプすると、簡易カレンダーと直近の予定を表示してくれます。スクリーンショットの2段目に表示されています。

  • "youtube 検索語" でYoutubeの動画を検索した結果を表示してくれます。スクリーンショット野3段目です。

その他にも以下のようなコマンドがあります。

  • Spotifyのプレイヤーを表示してくれる"Spotify"コマンド

  • ニュースフィードを表示する ”Newsコマンド

  • 計算機を表示する"Calclator"

  • 為替や単位の変換をしてくれる"Convert"

  • タイマー機能を呼び出してくれる "Timer"

  • メモを書き込める"Notes"

いずれもコマンドを覚えなくても、Root画面に下部にアイコンが表示されているので選択すれば 機能を呼び出せます。

呼び出した結果はコマンドをタイプするたびにスクロールして行きますが、逆スクロールして 戻せばまたその機能を呼び出す事ができます。たとえば、3分タイマーを一度呼び出しておけば 履歴として残るので、スクロールしてその結果を表示させてスタートボタンを押せば再度コマンド をタイプせずにタイマー機能を呼び出す事ができます。

また、呼び出し結果をピン留めすれば、スクロールで流れていかず常に表示させておく事も可能です。

ガジェットに近いですが、ガジェットよりはるかに柔軟で便利ですね。

Ratioまとめ

Ratioにはメッセージングをまとめて表示してくれる Treeという機能があります。

WhatsUpやMessagesには対応していますが、残念ながら日本でメジャーなLINEや 私が愛用しているThreemaに対応していないので、まだ評価できていません。

ホームアプリとして愛用していたActionLauncherが既定の「ホームアプリ」の延長線で 高機能化をはかっているのに対して、Ratioはホームアプリの概念自体から大きく違うという 印象です。

Ratioは、シンプルなインターフェイスでありながら、 高度なことが柔軟に実現できるというよくできたホームアプリです。まさにBlloc Smartphoneで 謳われていたことが実現できており大変気に入りました。しばらく使ってみようかと思います。

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