Pixel4 レビュー
愛用していたEssential Phoneが死亡してしまったので、Pixel4をAmazonで購入しました。
開封の儀
「開封の儀」は、まぁいいですかね。
パッケージもシンプルで、その他のスマホと大差ないパッケージで儀式感なくパカッと開けてしまいました。
唯一凝ってるなと思ったのは、化粧箱の底面の写真です。 底面なんて意味ありげだなと思ったらイースターエッグでした。この絵をGoogle Lensなどで読み込むとアニメーションを見ることができます。ちょっとAR感があって未来的ですね。
外観
Pixel4の外観はEssential Phoneと比較すると、「普通のスマホ」という印象です。
本体の裏面は磨きガラスが使われているようですが、仕様を調べて「ガラス」と確認するまではプラスチックだと思っていました。残念ながらEssential Phoneで感じたような凄みはなく、それほど高級感はありません。
「カメラは単眼でいい」とされていたPixel3から打って変ってデュアルカメラになりました。心配していたiPhoneのようなタピオカ感はなく、ユニット全体を黒く塗ったことでシンプルなスクエアとなり違和感はありません。
フレームはメタル素材にハイブリッドコーティングを施し黒塗りしたものです。 新しいマット仕上げになっていますが、一見プラスチックに見えてしまいます。チタンを使った Essential Phoneと比較すると随分と残念な部分です。
いずれにしろEssential Phoneほど堅牢にも思えないので、ケースを使うことにしたので直接目にすることはなくなります。ケースはシンプルなSpigenにしました。
重量はEssential Phone が 185gで、Pixel4は162gで、最初Pixel4を手にした時は「軽いな」と思ったのですが、ケースを付けたらEssentail Phoneと余り変らない重量感です。
Pixel3やEssentail Phoneの頃はベゼルがほとんどないデザインが流行っていましたが、Pixel4は しっかりとベゼルがあります。特に上側のベゼルは分厚く、フロントカメラやスピーカー、 3D顔認証を実現する赤外線カメラもその他センサー、モーションセンス用のレーダーチップなど モリモリと搭載されています。
ベゼルが上部だけ厚めで野暮ったく下側のベゼルとあまりにも厚さが違うため不格好です。 最初は液晶パネルの取り付け位置を間違ったのか疑ったほどです。まぁ、一日もすれば慣れて気にならなくなりましたが。
ハードウェア
最新のSnapdragon 855を搭載しており、メモリは6GBとなっています。CPUは最新ですが、メモリに関しては大丈夫かなと印象です。今時のハイエンド機種ではもっとメモリを積んでますから。
SDカードは使えず、内蔵のストレージのみです。64GBと128GBのモデルがありますが、私は128GBのモデルを買いました。
日本版のPixel 4はNFCほかFelicaも搭載しています。
NFCおよびFelica、ワイヤレス充電のアイコンやマークは本体には一切入っていないようです。 購入したAmazonのショップでは「国内版」と掲載されていたので大丈夫だとは思いますが、不安になります。
顔認証
Pixel4では指紋認証などは削除され、生体認証は「顔認証」のみとなりました。
Googleが「最速の顔認証」と謳うだけあり、本当に速いです。これだけでも、Pixel4買ってよかったと思わせてくれます。
モーションセンスと連動してスマホを動かした瞬間から、動きを検知して顔認証を開始しているようで、認識されるとホーム画面が表示されます。他のスマホで必要な顔認証を起動する手順や、認証後にホーム画面を表示させる手間が不要なので大変便利です。iPhoneの顔認証よりも手間は少ないと思います。
問題は、「顔」が識別できない暗闇などではほぼ使えないということです。また眼鏡は問題ありませんでしたが、マスク着用だと認識してくれませんでした。特に昨今ではコロナ感染症の影響で通勤時はマスク着用なので、結局パスフレーズで解除することが多くなっています。
スムースディスプレイ
通常は1秒間で60回画面を更新するところ、スムーズディスプレイをオンにすると画面の更新回数が1.5倍にアップして動きの激しいゲームアプリやスマホの基本操作であるスクロール時に映像がなめらかになります。
スマートディスプレイを複雑な条件で必要な時にオン/オフするのが新機能「アンビエントEQ」です。周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度を調整して色味も変えてくれます。iPhoneにも同等の機能として「TrueTone」がありますが、個人的にはアンビエントEQの方がナチュラルで良いと感じました。
Pixel 4」には画面の黒い部分が発光しない有機ELディスプレイが引き続き採用されています。Android 10で追加された新機能「ダークテーマ」を使用することで暗いテーマに変化し、発光しない黒い部分が広がることで電池持ちが向上するメリットがあります。
Essential Phoneは、IPS液晶だったので有機ELディスプレイでの「黒」はより「黒」らしく感じます。
モーションセンス
レーダー技術「Soli」の技術を利用することで、端末に向かってユーザーの手が近づくのを検知して色んな制御を可能にする技術です。Soliレーダーは上部のベゼルに仕込んであります。当初日本では機能が有効になっていなかったようですが、2020年2月より解禁されたようです。
「顔認証」の所でも書きましたが、顔認証時にモーションセンスで手の動きを感知し顔に向ける前に顔認証を起動することで認証速度と精度に利用されています。
その他に手をかざすだけで、再生している音楽のスキップやミュートが可能になる機能が2020年3月に追加されています。
また設定から「ロック画面で非アクティブ」で「近くにいるときにON」を選択するとPixelがロック画面状態のときに手を近づけると時刻や通知アイコンなどの情報が表示されます。
顔認証での利用以外は正直あまり利用しない気がします。
電池持ち
結果から言えば「Pixel 4」の電池持ちは日常生活では普通です。 Essential Phone同様に、普通の使用でギリ一日持つか持たないかです。ちょっとヘビーに使用すると、夜にはかなり残量がなくなって充電が必要かなという感じです。
ただ、Essentail Phoneではサポートされなかったワイヤレス充電に対応しているのは大きな違いです。職場に持ち込んだAnkerの充電スタンドに立てておけば1日バッテリーの心配をする必要がなく安心です。
まとめ
Essential Phoneを使ってきた私の個人的なPixel4のレビューをまとめると、
GOODなポイントは、
高速な顔認証
美しい有機ELディスプレイとスムーズディスプレイ
最新のCPU
BADなポイントは、
値段の割りにチープな質感
電池持ちがEssential Phoneと変らない
まだ評価できていないポイントとして、以下の項目があります。カメラは近々レビューしたいと思います。
最も期待できそうなカメラ機能
(まだ日本語対応は提供されていませんが)連続的な命令をこなすという次世代 Google アシスタント
(まだ日本語対応は提供されていませんが)音声の文字起しをしてくれるという「レコーダー」と「インスタント字幕」