『100日後に死ぬワニ』の失敗
『100日後に死ぬワニ』炎上
ネットで話題なっていた『100日後に死ぬワニ』ですが、折角100日かけて描いた物語が最終回を迎えて皆感動していたはずが、炎上していますね。
私自身は以前から話題になっていたのは知っていたのですが、ざっと見て興味が無かったので読むのを止めてしまいました。最後は暗示的な最終回でしたが、まぁワニが亡くなったんでしょうね。
その最終回が公開された直後から、「いきものがかり」とのコラボムービーやら、映画化、グッズ販売、 ポップアップストアなどが矢継ぎ早に発表されていました。
これに対して、ネットの反応は「最初からメディアミックスなどを前提に仕組まれていたのではないか」という批判でした。 特に電通の名前があったことから、ネットでの人気自体がステマ的に電通に作り出さたモノでないかという疑念を生んだようです。
発狂したネットの民の中には、作者のTwitterを漁って連載前に電通と打合せした証拠を探し出す人まで出てきました(電通の施設がある 駅に立ち寄った写真があるだけで、根拠は薄いと思いますが)
片道1時間40分も掛かった pic.twitter.com/RqJNqLsmu1
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 4, 2019
直後にYoutubeに批判に対する動画を上げ批判や疑惑に対して一つ一つ丁寧に作者が回答されていたので、 一旦収まったように見えましたが、作品に因んだカフェが発表されるなどでまた炎上しているようですね。
『100日後に死ぬワニ』、炎上するわな
100日後に死ぬワニカフェ の内容を見たのですが、「そりゃ炎上するわな」って納得できる感じに最悪ですね。
カフェなのに80分刻みの時間枠があり、事前予約制です。一体どこの世界にカフェに行くのに予約する人がいるでしょう?
メニューも、インスタントっぽいラーメンが1,490円、気色悪い色したカレーが1,590円、生クリームとコーンフレークの上に適当に缶ミカンを 適当にあしらったようにしか見えないパフェが1,180円、メロンソーダに至っては800円。
メイドカフェでもきっとこんなに高くないんじゃないでしょうか。こりゃ、ぼったくりです。
作品には関係ないけれど、こんな展開してたら炎上しますわね。
『100日後に死ぬワニ』はなぜ炎上したか
映画館に行くと、作品が始まる前に延々と近々に上映されるだろう映画のトレイラーが流れます。 私はアレも楽しみですが、ああいうのはうざったいと思う人も多いでしょう。
映画の作品終わりにはスタッフロールが流れます。エンディングの音楽を聴きながらアレを眺めるのも好きです。 そして、スタッフロールが終わると明かりがついて退場です。このタイミングで別の映画のトレイラーが流れることは決してありません。 少なくとも、作品の余韻に浸っている観客に向けて、別の映画の予告編を見せようという非常識な商習慣は幸いにして映画にはないようです。
Youtubeでの作者の動画から、作者自身はあまり関与しておらず代理店の問題のようですが、『100日後に死ぬワニ』の完結した直後から あれこれメディアミックスを展開し、コラボ商品が発表されるのを作品と同じネットという媒体を通じて今までの読者は見せられたのです。 映画の終わりに別の映画の予告編を見せられるようなものです。余韻もクソもありませんね。
作品のマネタイズをするというのは当然のことで、これだけ話題を集めた作品ですからアニメ化やキャラクターグッズが出来るのは 必然だと思います。ただ、100日かけて描いてきた作品の完結直後にこれをやるというのはバックについている代理店のセンスのなさですね。
読んでいなかったので読もうかとAmazonで予約しましたが、私もなんとなく嫌悪感を感じてキャンセルしてしまいました。