キャップレス万年筆

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キャップレス万年筆とは

パイロットが販売しているキャップが不要の万年筆です。日本では「 キャップレス 」という商品名ですが、海外では「Vanishing Point」と いう商品名のようです。ペン先はノック式ボールペンのように本体内に収容されペン先の 部分はシャッターが降りて密閉され乾燥しない仕組みとなっており、正に「キャップレス」 というのが特徴でです。

1963年から販売されており、本体の形状やペン出し入れの方式によりかなりのバリエーショ ンがあります。方式にはノック式の他に回転式、自重式などがあります。

なぜ今頃になってキャップレスを購入しようと思ったかというと、今月プラチナ万年筆か ら同じようなキャップがない「キュリダス」という万年筆が発売が諸般の事情(コロナウィ ルスか?)で延期というニュースを目にしたからです。

比較してみると、プラチナのキュリダスのペン先がステンレスであるのに対してキャップ レスは18Kです。となるとやっぱり書き味はキャップレスの方が期待できます。それに、 ペン先の収容機構ですキュリダスはエストラマーで密閉するのに対し、キャップレスは シャッター機構です。キュリダスは放置して6ヶ月間はペン先の乾燥を防いでくれますが、 キャップレスは1年間大丈夫です。

結果、キャップレスを選びました。(いや、万年筆を買おうと思っていた訳ではないので、 選ぶ必要もないのですが・・・)

書き味について

今回購入したのは本体がマットブラックしよう不と軸のものなので、持ちやすく滑りにく いので書いているときも安定します。ちょうどクリップ部分を上に持つとペン先が下向き になるのでよく考えられています。

本体から出てくるペン先は非常に小さく露出する長さもないので、とても固い書き味を想 像していました。実際書いてみると、思ったより「しなり」もあり柔らかな書き味です。 今回ペン先はfを選んだのですが、これくらいの太さであればちょうど良い柔らかさです。

とはいえ、「想定よりは書きやすい」ということで、一般の18Kの万年筆と比較すると固 い書き味でし、ペン自体の重量バランスもおそらくペン先収容の機構のため一般的なペン と少し違い違和感があります。

画期的な商品も関わらず万年筆が一般的だった時代にも人気爆発とならなかったのも、に も関わらず45年以上の歴史ある商品として継続しているのもこの辺の微妙さに所以があり そうです。

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