天国のキッス
作曲者の細野晴臣のシンセ演奏をバックに謡う松田聖子さんです。
1983年くらいの映像だと思いますが、当時の最先端から現場に普及し出したシーケンサー やリンドラムががっつり使われているのがわかります。
改めて聞くと「天国のキッス」の曲の異様さです。
イントロは、C Am7 on C / F on C G7 on Cという感じで無難に始まりますが、 最後は、F G7 / G# Bb7となり、いきなりサビからボーカルが始まり、Eb に転調しています。
以降、転調先でもトニックに戻らず、Cに戻ってきたり、Cに戻ってきたと思ったら転調したり。
一般的な音楽理論でいくと、トニックで始まり一つのまとまったメロディーのパッセージは トニックで終わるのが基本だけど、この曲はトニックで終止しない、転調先でもトニックで 終わらず返ってくる。メロディラインはトニックのベース音で終わっているに、 コードは全然別のコードが使われていてそこから転調していく。ともかく、終わったと思ったら 中途半端な感じで終わり、気がつくと転調している。
などなど、とにかく仕掛けが多く、トニックで終わらないことでふわふわして地に足が 着かない感じで落ち着かない。それがこの曲にとても合っている。
普通の歌手が歌うと、コード感をもってメロディをキープするのが大変だし、 正確に歌おうとするとキテレツな印象を与えてします。
このあたりをさらっと、アイドルっぽく歌う松田聖子は希有な才能だったんでしょうね。
それにしても、今のアイドルと比較しても当時はかわいい。