ヘッドマウント・ディスプレイ iWear で大画面作業
VUZIXのヘッドマウント・ディスプレイ iWear
1万円にちょっと足すくらいの価格がついていたので、VUZIXのヘッドマウント ・ディスプレイを購入しました。
最近よくスマホをディスプレイ代りに組み込んで使う安価なVRゴーグルを見かけます。 が、私が欲しかったのは、いわゆるHMD、ヘッドマウント・ディスプレイです。VRが やりたいわけではなく、またMacに接続できねば意味がありません。
このiWearはVRゴーグルとしても使えるようですが、評判はあまり良くないようです。 私はディスプレイとして使いたいだけなので、VRは試してもいません。専用アプリ も使わず、接続するとドライバーなど無しで普通にディスプレイとして認識されます。
そして普通に2Dのディスプレイとして使用可能です。
私が期待した使い方は、以下の2つです。
Huluなどの動画を大画面で鑑賞できれば良い
コーディングなどの作業没頭用の環境ができれば欲しい
動画観賞用としてのiWear
動画観賞用として見た場合、iWearは視覚的には約3m先に125インチ相当のスクリーン を見てるのと同じような画角らしいです。
確かに結構な迫力があり、Huluなどの動画を楽しむ分には全く問題ありません。
小さな映写機で見ているような大画面に見えるので大変迫力ある映像が楽しめます。
ヘッドフォンが安価なスマホVRゴーグルとは比べ物にならないくらいしっかりしているので、 迫力ある音声も満足できます。
バッテリー駆動も可能なので、持ち出してiWearとスマホがあればどこでも動画を 大画面で楽しめます。(場所を考えないと変人扱いされることは確実ですが)
ただし、問題点もあります。
普通に装着すると画面の上部が遮られて見えない状態になります。見ようとすると、 上目遣いを強いられることになります。ただ、これは、装着の際に角度をつけて 装着すればなんとか解決できます。
コントラスト以外の調整機能がないため、視力矯正が必要な方は注意が必要です。 普通に見えている方は問題ありませんが、私のように近眼かつ老眼がシビアになってきます。 眼鏡のままでも装着できそうですが、ヘッドフォンで耳の部分が押されて私は眼鏡では 短時間で痛みで我慢できなくなりました。
そのほか、少し画面周辺部の解像感が落ちている点と、カラーの再現性が今ひとつな点 は気になりますが、まぁ、これも価格から考えると十分だと思います。
作業没頭用環境としてのiWear
HMDを装着してPC操作とか、昔夢見た未来ではあります。実際、 今このブログはiWearで表示しながら執筆しています。
実際やってみると、
動画では十分だった解像感は、テキスト作業としてはちょっと甘すぎて 字のぼやけなどが気になります。
視界がHMDだけで閉められてしまうと、キーボードはともかくマウスが見えない ので作業上効率的とは言えません。iWearの場合、幸か不幸かiWearでは角度を つけて装着するので遮光パットを使用できず、下部の視界が確保できるので なんとか操作可能です。
大画面とは言え、1画面しか使えないので不便です(普段2画面使用しています)
当たり前ですが、頭を動かすと画面も動きます。頭の動きに伴って眼も動くので 相対的に画面が動かず追従する感じかと思いきや、やってみるとぐらぐらします。
ということで、作業没頭用の環境としてはいまひとつでした。 これは製品としての問題というより「HMDでPC作業」というのが無理のある幻想なのか もしれません。