さらば、Jawbone

カテゴリー:  Gadget タグ:  jawbone

昨年くらいから怪しいという噂はありましたが、愛していたJawboneが倒産したみたいです、今更ですが。

Jawboneとは

Jawboneの名前を知ったのは2012年くらいだったと思います。

当時沖縄から帰任してきた直後でしたが、沖縄のメンバーとの電話での応対が 多く、ヘッドセットが欲しいなと思って探したときにえらくカッコいいヘッドセットが ICONというJawboneの製品でした。

結局しばらくして、Jawbone ERAを購入して今でも使用しています。 デザインとJawboneの社名の由来の骨伝導の仕組みを利用したNoise Assasinという機能も 素晴らしい性能でした。

その後、発表されたのはJAMBOXというBluetoothスピーカーでした。

当時はあまり他にはなかった音質に妥協がないスピーカーで、しかも十分なバッテリーを備えていて 持ち持ち運び可能というのも新しかった。マイクも内蔵しておりスピーカーフォンにもなりました。

今でこそBluetoothスピーカーは数多く出ていてこういった製品は当たり前ですが、 当時はBluetoothスピーカーと言えばとりあえず音が鳴るだけで、これだけの性能と優れたデザインを持った製品は他にはありませんでした。 しかも、スピーカーを持ち歩くという楽しみ方も、この製品で初めて市場にもたらせたようなものです。

その後、UP というリストバンドのような製品を発表します。
すでに当時リスト型の万歩計というものはあったかもしれません。 日本でもマーケティングだったのかもしれませんが、そこに「ライフログ」(USでは"Activity Tracker"と呼ばれていたと思います)という新しいコンセプトを持ち出して人の活動量や睡眠を記録して スマホを通じてクラウド上で管理するという考え方は本当に斬新でした。

ヘルスケアをウェアラブル機器とクラウドでやる、この革新的なアイディアは Jawboneがもたらした偉大な発明だったかもしれません。おそらくUPはJawboneの規模を変えるくらい 売れたと思います。

私もUP24から愛用しています。

Jawboneの何がダメだったのか

ERAにしても、JAMBOXにしても、UPにしても、当初は圧倒的な技術力でもって新市場を Jawbone自身が開拓しているイメージがありました。

その背景にあるのは Bluetoothを中心とした無線技術、バッテリー技術でした。

ところが、今の市場を見るともっといい製品があふれています。

ヘッドセットは、今やステレオで音楽も聴けてヘッドセットにもなるAppleのAirPodのような製品がもてはやされています。

Bluetoothスピーカーは今やJAMBOXを真似たようなアジア製の製品が2,000円程度で変えてしまいます。しかも、音質もそこそこ良い。

UPのようなウェアラブル市場は、多くの企業が参入して小さな牌を分け合ってる印象です。FitBitもビジネスは不調なようで株価も如実に落ちています。唯一 Apple Watchの一人勝ちの様相を呈しています。

勝手に勘ぐると、Jawboneは当初技術的な優位性で持ってユニークな製品で持って市場で存在感のある 企業でしたが、UPの成功で企業のレベルが上がると同時に少数精鋭でやっていた技術企業から 少し性格が変わってしまったのではないでしょうか。

絶えず行われていた社内での技術革新は止まってしまい、マーケティング中心の製品企画に引っ張られ、製品からイノベーションは消えました。

事実、初代UPの発売以降は機能を向上させたUPは発表されていますが、市場を驚かすような製品発表は ついぞありませんでした。

次はどうしよう

Jawboneの製品で愛用しているは、Jawbone ERAUP3です。

Jawbone ERAについては、使えるだけ使って次にApple AirPodとかでしょうか。

UP3の方は今年買ったばかりなので、こちらもしばらく使いたいと思います。Jawbone自体は会社再生のような形でヘルスケアは続けるようなので、クラウドサイトがこのまま継続されることを祈るばかりです。

本当に利用できなくなったら、Apple Watchかな。

関連リンク

コメント

Comments powered by Disqus