レッドブル・エアレース千葉2017観戦
レッドブル・エアレース千葉2017に行ってきました。
レッドブル・エアレース千葉とは
三年前から千葉の幕張で開催されるようになった飛行機のレースです。
自宅から近く、昨年も買い物の途中に車で通りかかって「飛行機のレースって?」って思ったので、今年は行ってみました。
エアレースとは、レシプロ機を使って海上に(他の競技場では陸上もあるのかもしれませんが)、巨大なパイロンを立てその間を縫うように決まったコースを飛行機で飛んでタイムを競う国際航空連盟(FAI)の公認競技です。
パイロンの間を縫うように低空を一定のコースで時速370Kmで飛ばしつつ、少しでも定められたコース領域から外れたり、飛行中に10G以上の加速度が加わったりすると失格。パイロンに触れても原点とかなり制約があるため、一瞬で把握し飛行機の状態を把握し限られた3次元空間を正確かつスムーズに操縦する精密な技術が求められます。
初めてみましたが、とても面白いです。 自動車レースでも同じですが、あるコーナーのタイム縮めようとスピードをあげると次のコーナーでロスが大きくなるようなことがあります。これが3次元であるため、さらに取り得るアプローチは選択肢は多く、その結果の全体への影響は複雑になります。そう言う操縦士が多くのPros Consを考えながら操縦してるのがわかるように気になってきます。
エアレース初体験
今回は予選日のみの観戦です。
開場が10時、開演13時だったので、10時には幕張の海岸に着くように行きました。到着時はまだ開場しておらず、ものすごい列でどうなることかと思いましたが意外にすんなり入場できました。
10時からプラクティスが始まり、各操縦士が5分間を2回練習するとのことです。14名の選手がいるので、結構な時間です。ただ、本番と同じコースを飛ぶのですが、練習なのでパイロンにぶつかってしぼむことしばしです。それだけギリギリを攻めているのですね。ある意味本番より迫力があったかもしれません。
本来このプラクティスは前日に行われているはずだったのですが、前日が強風だったため飛行できず予選日にスケジュールが変更されたとのことです。特をしたような気分ですが、これがなかったら時間を持て余していたような気もします。
間に、自衛隊のアパッチや消防署のヘリコプターのデモ、かつて日本国内でも製造され「零式輸送機」と呼ばれたダグラス社のDC-3のデモ飛行などが挟まれました。
その後、16時くらいから予選です。
予選はカナダ人のピート・マクロードが1位で、期待の室屋選手は4位で通過しました。
最後に零戦の勇姿
最後に旧日本軍の零戦のデモ飛行がありました。
しかも、レプリカでなく世界に4機しか現存しないオリジナルの零戦です。
夕日で逆光だったのでシルエットしかはっきり見えなかったのですが、なんだか感慨深いですね。
(2017-06-04 追記)
6/4の本戦では室屋選手が母国二度目に優勝を果たしました。
おめでとうございます。