GANTZ:O

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昨年やっていた「GANTZ:O」をAmazonビデオでレンタルでみました。

以下、ネタバレです。

ストーリーは満点

設定自体は、原作でも描かれている大阪編・ぬらりひょんが使われています。

ただし、登場メンバーは加藤、鈴木、レイカ、西のみです。 これに大阪メンバーが加わります。

原作の主人公は冒頭で死亡し、回想シーンでしか登場しません。代わりにこの作品での主人公は加藤となっています。 そしてヒロインはレイカでなく大阪メンバーの山吹杏です。

原作を再現しようとすると、いろんなキャラがでてくるのでとっ散らかって収拾できなかったでしょう。90分という枠で描くのに、加藤に主人公を絞って、加藤のピュアな正義感、弟への思い、山吹との交流に絞ったのは正解でしょう。

GANTZの世界観を見事に踏襲しながら90分の作品としてストーリーも破綻がなく、結末も予想がつくものの感動的でした。

原作を知らないと「なんだ?この黒い服の奴らは?」ってなっちゃうかもしれませんが、それなりに楽しめるように出来ています。

CGについて

CGは大したものです。

人の顔がのっぺりと人形っぽい感じになっているのですが、 日本特有の好みでしょう。

エイリアンや街並み、GANTZチームのスーツや武器など本当にリアルです。特にスーツや武器の光具合など原作のイメージをよく再現していますね。 GANTZの武器などは原作でもCGを使って描いていたらしいので、こういった表現に向いているのかもしれません。この辺りは実写版よりも安心してみて入られます。

ヒロインの山吹とレイカのCGも必要以上に女性っぽい体型に描かれていて、ユサユサ揺れぐらいが日本っぽい。こういうのを買ってしまう人の気持ちがなんとなくわかります。

大阪編は、敵が妖怪っぽくグロいものが多いし、市民を襲うシーンも多数、おまけに強敵が多いので大阪チームの強者もとても酷いやられ方でバンバン殺されていきます。

こりゃ実写では絶対できないグロさですが、CGだとグロくても何故か見ていられますね。それなりの配慮はしているのでしょうが。

声優について

エンドロールを見ていたら、大阪チームのリーダー岡八郎はケンコバ、強者二人をレイザーラモンHGとRGが演じているとのことです。

全く気づかず見ていました。笑いはなく、真剣に演じていて役にはまっていました。

最後に

フルCGとしては、原作の世界観の再現、ストーリーとしての完成度、 効果的なCGの描き方など、日本の作品としては最高の一つだと思います。

これまでのものが「フルCG」を見せるものだとすると、やっと「作品」を見せてくれるフルCGという感じでしょうか。

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