App.net is shutting down
App.netが2017年3月14日に閉鎖されます。
App.netとは
App.netとは2012年にKickStarterで始まったTwitterのようなMicrobloggingのサービスです。当時Twitter社が広告ビジネスに舵を切ったころで、公式アプリ以外の締め出しが懸念されていたころでした。
App.netはユーザーに利用料を求めることで、広告の収益に依存せず、コンテンツの雑音を無くし、サードパーティによるクライアントの開発の自由を確保しようと言うものでした。
当時そのコンセプトに共感し、KickStarterを通じて50ドルの投資をしたものでした。
App.netの限界
当初の立ち上がりは順調に見えましたが、有償ユーザーの増加が期待通りに伸びず、すぐに制限のある無償ユーザーも用意されました。
それでもApp.netの収益の軸となる有償ユーザーが増えず、2014年にはレギュラー社員を解雇して、新機能の開発を停止し、現状機能でサービスを続けるメンテナンスモードに入ることがアナウンスされました。
一時は、クライアントでなく、IFTTのようなサービスでもサポートされなどそこそこメジャーにはなったのですが、「ユーザーが増えない → サードパーティーの魅力的なアプリが増えない → ユーザーが増えない」 と言う「鶏と卵」の問題にハマったようです。
その後もユーザーは減り続けたようで、ついに先月サービスを2017年3月14日に閉鎖すると言うアナウンスがされました。
App.netは広告がない、当初から256文字の投稿が可能だった、Markdownライクなリンク書式が使える、有償ユーザーは10GBのスペースが利用できるなど、ユーザーとしては洗練されたサービスという印象でした。マイナーでしたが、騒がしいユーザーがいないので気持ちよく利用できました。ずっと愛用していたので、その閉鎖は残念な限りです。
代替サービスは?
似たようなMicrobloggingサービスはいくつかありますが、私はpnut.ioを利用しようと思います。
理由は、
- pnut.io自体が立ち上げ当初のApp.netと似た雰囲気であること
- 私がApp.netで利用しているクライアントChimpの作者が、pnut.io向けのクライアントChimPnutをすでに提供しており同じ使い勝手が得られることです。
pnut.ioの利用は無料ですが招待制なので、ChimPnutの作者様に早速招待してもらいました。
しばらく試してみようと思います。
pnut.ioに興味のある方はコメントをつけてもらえば招待いたします。