豚ポタラーメン劇場 in 千葉

カテゴリー:  Dining タグ:  noodle ramen

新しいラーメン屋さんを千葉で見かけたので入って見ました。

路地裏の新店舗

もうすぐ閉店の千葉PARCOにぶらりと寄った帰り道、千葉では割と人気のラーメン店「一風堂千葉店」の横を通りかかった際、すぐ横の路地に新しいラーメン屋さんができているのに気づきました。

ここは以前は「豚骨らーめん彩AYA」でその前は「つけ麺屋よつば」というお店でした。お店が定着しない場所です。そもそも人気店の近くですし路地裏でなかなかお店自体を認知されないので、場所的にはビジネスが厳しんじゃないかなと思います。

それでも気になったのはお店の名前です。

「豚ポタラーメン劇場」

豚ポタ? ラーメン劇場? なんだかわかりませんが、濃厚そうな感じです。

豚ポタラーメン

ネーミングにつられて興味が湧き、店の前まで行って覗き込んで見ました。お店にはオーナーのこだわりが書いてあります。

あんまりこういうのは、店主の独りよがりっぽくて好きではないので、何の感銘も受けません。しかし、読んでも「豚ポタって何?」って疑問が解けない。仕方なく中に入ってみました。

店内には券売機があり先に券を購入するシステムです。どうやら豚ポタというのは豚ポタージュのことでつけ麺らしいというのはわかりました。

今回はわさび豚ポタというのを選びました。

時間帯が夕方5時で夕飯には早いので、客は私だけです。しばらくすると、店主が簡易コンロに乗ったつけ汁を持って来ました。

つけ汁と言うのはあとで聞いてわかったのですが、一般のつけ麺よりつけ汁の量が多いです。そしてドロドロです。これが「ポタージュ」の所以ですね。量が多いのは、この粘度では麺にたくさんつけ汁が絡んでなくなるからでしょう。

中に麺のようなものとチャーシューみたいなものが入っています。「何じゃ、こりゃ」と思ってよく見ると麺に見えたのはシナシナになったシナチクでした。

しばらくすると、麺を持ってきてくれました。

スープ?にも魚粉が入っていましたが、麺にも目一杯カツオがかけられています。

どうやら、簡易コンロにかかったスープに麺をくぐらせて、取り鉢に入れて食べるようです。

つけ麺でスープが冷めていくのがあまり好きではないので、この簡易コンロはアイディアですね。ただ、どんどん熱くなっていくので、味を損なわないのかと心配になります。

まずは麺です。
麺はこだわりがあるようなので期待しましたが、それほどではありませんでした。太麺ですが、小麦粉感が残っていてあまり好きでな麺ではありませんでした。

さて、スープのお味の方ですが、見た目のドロドロ感ほど重くありません。さっぱりではありませんが、意外に味も濃くなく脂っぽさもそれほどではありません。「ポタージュ」っていうのもわかります。

しかし、「おいしい!」とはなりませんね。

豚や鶏の臭みを出さずにここまで濃厚なスープに仕上げるのは大変だと思います。そこに野菜や魚介の旨味をうまく調合するのも技術がいるんだろうと思います。そして、これでもかと魚粉まで入っていて、グルタミン酸たっぷりの旨味を凝縮したスープのはずなんです。

しかし、それほどおいしくない。
足して足して、何も生み出せてないというか。味はしっかりあるんだけど、なんか特徴が逆に消えてる印象です。わさびを頼んだはずなんですが、その印象すら薄まるくらいいろんな味が主張しすぎているのかな。コンプレッサーをかけすぎて抑揚がなくなってしまった音楽見たいです。

まずくはないけれど、別にまた行かなくてもいいかなというところですか。

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