てぬぐい3種
普段ハンカチ代わりに手ぬぐいを使っていますが、夏の後半に向けて新しいてぬぐいをちどりやさんで3種新調しました。
夏は冷酒
夏は冷酒をキュッとやりたいなということで、お酒にちなんだてぬぐいを選びました。
手前にあるのが、「ぽんぽん酒好み」。
京都の京佑さんの手ぬぐいです。 升、おちょこ、お酒、とっくりなどが並び、右上に朱で「淡麗辛口」と入っています。渋くて気に入ってます。普段折りたたんで持っていると柄がわかりませんが、飲み会でバッと広げると「お酒」なので「オォ、飲みましょう!」となります。
蕎麦猪口
夏は冷たい蕎麦をキュッとすすりたいです。
ということで蕎麦猪口柄です。
蕎麦猪口は蕎麦つゆだけでなく、小鉢として使ったり、サラダ、スープ、デザート用に使ったりして使い勝手が良く、柄もバリエーションがあるのではまるとコレクターになってしまいそうです。
豆絞り
柄は定番の豆絞りですが、こちらは日本で唯一板締めで染めてている愛知県有松にある張松さんの豆絞りです。
現在の豆絞りのてぬぐいはほとんどが「捺染」で染められたものです。豆絞りはもともと板締めという手法で染められたものでした。
これは、蛇腹に折ったてぬぐいの生地を板で挟んで圧縮します。この板の側面には数十本の溝が彫られています。この状態で染料に入れて染めると、生地の蛇腹に折った部分のうち板の溝の部分が染まります。
「捺染」ですと、全部同じ水玉か意図的に描かれた水玉です。板締めでは、蛇腹に折った線に沿って水玉ができるので綺麗に一直線に並んでいますが、蛇腹の具合と、生地の挟み込んだ位置、溝の掘り方で水玉の染まり方が変わるので水玉自体は不規則に形が変わる面白みがあります。
また、張松さんの豆絞りに使われている生地はちょっと固めなのですが、これが使い込んでくるといい感じなんです。
暑い夏、汗だくなった時は、いい大人の男がタオル地のハンカチなんかで汗をぬぐっていては様になりません。やっぱり「てぬぐい」です。