『ラブソング』

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福山雅治の3年ぶりの主演で鳴り物入りで始まった月9「ラブソング」は視聴率的にはかなり大ゴケらしいですが、最終回はどうだったんでしょう。

なぜ見てたか

個人的には『学校の階段』の挿入歌の頃から、藤原さくらさんには注目していました。

挿入歌 "Just One Girl"のソウルフルで圧倒的な歌唱力、完全に洋楽かと思い込んでいました。それが、デビューしたての日本人の若い女性、しかも自作曲だと知った時にはかなり衝撃的でした。

福山とのバーター、事務所のゴリ押しがあからさまとか批判されていましたが、それまであまりメディアに露出していなかったので、どんな人か見てみたいという興味はありました。

ところが実際見てみると、自身の投影に近い役だったことや吃音という設定だったことを差し引いても「佐野さくら」という役の演者としてはとても良かったと思います。夏帆、菅田将暉など周りを固める才能ある若手と比べても引けを取らなかったと思います。

ドラマの間に挿入されてる、福山雅治と藤原さくらさんギターの弾き語りもなかなか楽しめした。

最終回

さて最終回ですが、視聴率低迷の影響でしょうか。こんなに、ぐずぐずな最終回は見たことがないというレベルでした。

夏帆演じる真美の披露宴で、吃音という障害を乗り越えスピーチをし自身の曲を歌うというのは、ストーリーの上でもクライマックスであったはずです。が、なんと、スピーチはやったものの歌の途中で雨が降って中断。なんじゃ?これ。

そして、7話で突然出てきたさくらの喉の腫瘍、そして声を失う危機。強引ながらこれも重要なストーリーの伏線かと思いきや、手術まで散々ゴネたものの気がついたらあっさり手術完了。うーん。

そして、最後は突然の失踪と2年の経過。もうどうでもいいです。

空一と歩んでいるさくらを見て「幸せになりなよ」的なオーラを出しつつ去っていく福山が描かれます。完全に寅さん状態です。 これじゃおっさんの共感しか得られません。

さくらの側を見てみると、制作が女性の気持ちを見ていないのがよくわかります。直前まで語られていたさくらの忘れられない神代先生への思い、その思いのために空一から去った思い。それが、最後のシーンでは空一と人生を歩んでる風で、なおかつ、その前で思いを募らせていた神代先生の作曲の歌を高らかに歌い上げています。これってどんな心境なのでしょう? 普通なら人間性を疑います。

なぜこんなにグダグダなのか

このドラマがはじまる前から、大爆死の予想はありました。

その根拠は、福山 47歳に対して藤原さくら 20歳。そりゃ、27歳差の恋愛なんて、普通は気持ち悪いです。三船美佳と高橋ジョージ、篠原涼子と市村正親が24歳差です。あぁ、これがドラマで描かれると思うと、なかなか想像できません。

で、逃げましたね。 前評判に影響されたのかどうか知りませんが、「ラブソング」というタイトルにもかかわらず、二人の決定的な恋愛の描写からは逃げたストーリー展開でした。

福山のルックスと、藤原さくらの独特の雰囲気と吃音という障害と戦う少女という設定は、二人の恋愛をきっちり正面から描けば結構説得力があったと思うのですが。。。 そうしていれば、もっと視聴者の支持があったのではと思うのですが、いかがでしょう。

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