Ghost - 新しいブログ・プラットフォーム
比較的新しいブログ・プラットフォーム Ghostをちょっと試してみました。
WordPressのUIチームに関わっていたJohn O’Nolanが立ち上げたプロジェクトで、2013年のKickstartでは3,000万以上の資金を集めて話題になりました。
WordPressやMovable Typeがブログのプラットフォームから徐々に総合CMS的な発展をして、個人のブロガーにはちょっと大げさなシステムになってきたことを踏まえてシンプルな個人のブログを想定してデザインされているようです。
ちょっと試用した印象だと、とにかくブログ記事を書くことに特化した印象です。
積極的にMarkdown記法を取り入れています。Markdownのチートシートもすぐにアクセスできます。リアルタイムプレビューがデフォルトで表示されいるので、Markdownで執筆しながら公開後のイメージも大体つかむことができます。
一番感動したのが、画像ファイルの扱いです。 最初は「アップロードはどこだっけ?」と悩んだのですが、Markdownで画像のための空タグを記述するとプレビュー側に画像の枠ができます。そこに画像ファイルをドラッグするとアップロードされて適切な記述が補完されます。クールです!
Marketplaceでいろいろなテーマが公開されています。有料と無料のものがありますが、気が向けばダウンロードしてZIP形式でアーカイブされたテーマファイルをそのまま管理画面にドラッグするとテーマが適用されます。この辺りは随分洗練されています。
技術的に見ると、今時のテクノロジーを使っていて、Server Side JavaScript, Node.jsなどと使っています。Markdown記法の積極的なサポートを見ても技術志向のユーザーを狙っているでしょうか?
さて、実際にGhostを使っていくには、2つの方法があります。一つは自分でサーバーを借りて導入する方法。もう一つはGhostのサービスに加入して提供されるサーバーサービスを利用すること。
前者はNode.jsあたりを使うことを見ても結構面倒くさそうでしょう。またまだ若いプラットフォームなので、今後リリースアップが頻繁に起こることを考えると維持にも手がかかりそうです。日本ではさくらVPSを使った導入レポートをよく見かけますが、導入できるサーバーは限られそうです。
もう一つの方法はGhostのサーバーサービスを買うことです。 が、料金が月$10からというのはちょっと敷居が高いですね。
いろいろ考えると、この時代に新しいブログ・プラットフォームが求められているというのはわかりますが、まだ機能的には十分でないしインストールの敷居の高さや、高いサービス価格の設定を見ると、多分Ghostが一般的になることはないでしょう。