そろそろ鈴鹿8耐が始まる
そろそろ今年も鈴鹿8耐が始まります。
11時から中継開始なので、そろそろ開幕でしょう。
昨年はケビン・シュワンツが出場というので個人的には盛り上がりましたが、開幕早々に相方転倒でリタイアしてしまいがっかりでした。
今年はなんだかあまり盛り上がりません。 MotoGPから元チャンピオンのストーナーや現役ライダーが参戦したり、カワサキ復帰2年目だったりするのですが、あまり興味が持てないでいます。くまモンやキアヌ・リーブスがデモランやっていたりといった状況に至っては、一体何なんだ?
夏のこの時期に鈴鹿での8時間の耐久レースは過酷です。
それを市販ベースのバイクでワークスもプライベーターもしのぎを削って戦うというのが80年代から90年代にかけての魅力だったのだと思います。
ところが90年代からはメーカーは普段WGPを走っているレーサーを投入し、レースの走行スピードがどんどん上がって行きスプリントレース並みの速度になりました。これではプライベーターは勝負にならず圧倒的にワークスチームが有利です。もちろん当初は普段見れないWGPレーサーが身近にみれるということで大いに楽しめたのです。また WGPが当時は2ストで8耐では4ストの市販バイクベースということで、WGPレーサーに対しても勝機があるかもというところにロマンがありました。
最近は、WGPも500ccクラスが廃され4ストベースのMotoGPとなりました。WGPと同じ土俵です。バイクもMotoGPベースのバイクを市販化したものをベースに改良するというわけのわからない仕様になっています。この市販バイクは2,000万円以上の価格です。これでは、勝てるチームは限られてきます。
そういう状況なのにレース前には延々と各チームの紹介を炎天下でやってるとか、レーサーも麦わら帽被っておにぎり食べながら紹介されるとか、昔のアマチュア的なというより、プロらしくない運営がみられます。
多分バイクをスポーツとしてみれる世代は今の50代の人までくらいでしょう。 こういう人がお金に余裕ができてバイクを買ったり、ノスタルジーだけで8耐を見ています。しかし、レース自体は先鋭化してますます買えるバイクから乖離して勝てるチームは限定され、運営自体は昔のマニアに向けた素人っぽい運営ままでは、ますます見てくれる人は減っていくのではないでしょうか?
「FNS27時間テレビ」の裏では視聴率も取れないでしょう。