チタニウムの万年筆 Namisu
先週 Kickstater でポチってた Namisuの万年筆が届きました。
コンセプトは書くことにのみフォーカスして余計な機能は省いてシンプルに必要な機能だけに突き詰めたペンを創るというものでした。Namisuのサイトを見てみてください。フォルムもシンプルで美しいですね。
さらに、わたしが選んだのはボディがチタン製で、さらにニブまでチタン製というものです。インクは普通のカートリッジが使えますが、わたしはコンバーターも注文しました。
本体はチタン製のためかずっしりと重みを感じます。真ん中のちょうど指がかかる部分には溝があり、持った時ちょうど指がかかるように計算されているようです。本体は本当にシンプルでその他の装飾は全くなく、メーカー名さえ入っていません。
この less is more ってコンセプトに惹かれたのですが、これは同時に問題でもありました。
まず、キャップがネジ式なのですが、うっかり軸の後ろ側を持っているとキャップでなく本体が軸が外れてしまうことがあります。字を書く時も外すのに時間がかかります。普通のキャップの方が良かった。
また、キャップを外した後よく軸の後ろに挿しますが、この万年筆はそういうことは考えていないようでハマりません。よって、無くさないように机の上に置いておく必要があります。落としてしまうと、転がっていきます。
そして、たとえキャップが軸のお尻にハマったとしても、突起が全くないためすぐに転がってしまいます。これはちょっと神経を使いそうです。
ネガティブな部分を並べてみましたが、とにかくラミーのブルーを入れてみました。
おお! 書いてみて驚きました。書き味はさすがにペン先を調整してもらってる愛ペン アガサ・クリスティの滑らかさには遠く及びませんが、インクの流量が多く非常に滑らかです。なおかつ、ちょっとした力加減で線に良い感じで強弱をつけることができます。非常に描きやすいです。
本体に重みも、字を書く時少し軸の後ろ側を持つようにして重みで紙に接するようにすると疲れにくく楽に字が書けるようになります。万年筆を使う時は自然にそうなるんですが、普通の万年筆だとそれほど重みがないので紙への圧を意識する必要があるように思います。
海外の万年筆は重みをペン軸後ろ側に持ってきて(キャップで)振り回すように書くスタイルが多いのですが、これはしっかり重みで字が書ける日本語にあってそうな気がします。
インク漏れもないようなのでしばらく仕事で使ってみます。