情熱の香りとコク フロム・ザ・バレル

カテゴリー:  Dining タグ:  drink whiskey

久しぶりに飲んでみました、フロム・ザ・バレル 500mlです。

このウィスキーは製法が変わっています。マリッジウィスキーと呼ばれるもので、熟成したモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたあと(普通この段階で出荷するが)、さらに樽に入れてマリッジ(結婚)させ熟成さます。これによって、通常のブレンドウィスキーよりもひとつのウィスキーとしての香味の調和を図られ、シングルモルトよりブレンダーの意図した複雑な味と香りが実現しています。

さらにその樽からほぼ“樽出し”の状態でアルコール度数51%で出荷されるのが特徴です。通常は、割り水を使用(加水)してもっと度数をもっと下げます。この蔵出しの状態に近いというのが「フロム・ザ・バレル」という名前の由縁です。

発売が1985年ですから、もう30年です。

発売した当時一度大阪のバーで飲んだことがあります。 当時はまだ大学生でしたし、ウィスキーが高い時代であまり飲みませんでした。サントリーの牙城である大阪だったこともあります。

さて、ストレートでいただいてみました。 グラスに注いで軽く回し、香りを立ててみます。 まず鼻に来るのは甘くフレッシュな木苺のような香り。その後バニラっぽさと樽のウッディな香りです。アルコール度数の割にアルコールの刺激臭は抑えめです。ピート臭もあまりありません。

口に含んでみましょう。滑らかで情熱的。

口全体にジワーッとアルコールの風味がまずは広がります。やはり度数が高いゆえのものなのでしょうか。すぐに刺激が穏やかになり、今度は先程の甘い香りが喉、口、鼻と全体に広がってきます。飲み干した後も心地よい香りが鼻腔をくすぐります。軽くて鮮やかです。

アルコール度数の割には、どんどん飲めてしまう印象です。

やはり、ロックかストレートが合うでしょう。

30年前から変わらないボトルも様になっており、くつろぎたい週末にゆっくり楽しみたい大人なウィスキーでした。

これだけのウィスキーがこの値段とは! 残念なのは、朝ドラ「マッサン」の影響か価格が上がり気味だということです。

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