Threema.gateway - Third PartyアプリからThreemaメッセージ
メールに変わってコミュニケーションの主体となってきたメッセージアプリですが、FacebookによるWhatsApp買収以来、その安全性に注目が集まっています。
我が家ではThreemaを家族で使用していますが、なかなかマイナーですね。
そのThreemaが、Threema.gatewayなる新たなサービスを立ち上げたようです。
簡単に言うと、このゲートウェイを介することでThreemaとのメッセージのやり取りを相互に行えるということです。開発者向けガイドによると、暗号化したメッセージをやり取りするための基本的なAPIが提供されており、Java, PHP, PythonのSDKが提供されているようです。
最初は好きなクライアントを自分で作ってメッセージのやり取りができるのかと思ったのですが、違うようです。IDの登録に800 credit (1000 creditが50ユーロくらい)が必要らしく、その後もメッセージ量に応じてお金がかかる模様です。つまりは、想定されているのはエンドユーザーが使うクライアントでなく、サーバー系のアプリでエンドユーザーとの通信にThreemaを使おうというものです。(そりゃそうか、クライアントは自分たちで作ってるんだから)
これには2つ意味があります。
一つは、想定通りThreemaと連携してセキュアにユーザーへの通知を行えるサーバーアプリケーションの実現。これは企業などでニーズがありそうですね。
もう一つは、常に行われていた暗号化がオープンでないという批判への回答。
Electronic Frontier Foundationによるメッセージアプリの評価では、Threemaはその暗号化ライブラリが公開されていない点が指摘されていました。今回SDKが公開されたことでそういう批判もなくなるとよいですね。
個人的にはデスクトップ版のThreemaが欲しいです。