Rockwellの髭剃り
Kickstarterで以前 Rewardしていた Rockwell Razorが届きました。
なんだか大きく期待はずれの予感です。
そもそも酔っ払ってて、「高い髭剃りのカートリッジ式の替刃を使ってるなら、シンプルな替刃にしたら経済的だぞ」って売り文句に納得してしまったのでした。
確かに、最近の5枚刃とか髭剃りは驚くほどきれいにヒゲが剃れて、しかも肌への負担も少なくて、最初は感動さえ覚えました。しかし、微細な刃を精緻に並べているため、一枚一枚の刃が小さく耐久性がありません。なおかつ、替刃がかなり高価なんです。
で、昔ながらのシンプルな両刃を使えば経済的じゃんという話です。
ただ、問題はすでにわたしは、メルクール 両刃ホルダー 334Cを使っていたことです。やっちまったぜ!
Rockwellの特徴としては、刃をセットするプレートが3種類ついておりこれが刃を設置した際、プレートとのギャップが変化するようにできています。3種類のプレートの両側で6種類のギャップから選ぶことができるということです。これで髭の伸び具合やくせ毛加減によって、一番最適なものをカスタマイズできるというのが主張です。
まぁ、確かに人よって伸び方やクセは違うので合うものを選べるというのは美点です。が、一度選んでしまえば髭なんて毎日剃るものですから、残りの2枚のプレートは無用の長物と化します。そして、置き場所に困るのです。
刃を替える場合はプレートごと外す作りになっています。ヘッド部分を持ってハンドル部分を回すとヘッド部分がプレートごと抜けます。この時、ヘッドとプレートで刃がサンドイッチ状態になっており、分離して刃を替える作業は結構危ない感じです。 メルクールは老舗だけあって、よく考えられています。ハンドルの下部を回すと上部のヘッドだけ抜けます。プレートはハンドルに固定されているので、刃はヘッドと一緒についてくる感じです。ヘッドはネジ部分が固定されているので、この部分を持つと安全に刃を分離できます。100年の歴史は伊達ではありません。
一番がっかりしたのが、加工の精度です。
メルクールのクロムメッキの美しさはともかく、ヘッドから出ている刃の幅に注目してください。刃は最小限に出ていて、しかもビッシっとまっすぐです。一方、Rockwellのほうは、「なんでこんなに刃が出てる?」って驚きました。全然「安全かみそり」じゃない感じです。そして一番がっかりしたのが、ヘッド部分が斜めになっていることです。エッジを出すために加工して削っているようですが、それが斜めに削れてしまっています。その結果、右側のほうが刃が長く出ているという残念な状態です。
あぁ、これに$70くらい払った気がするので、素直にメルクールをもう一本買っていればよかったです。