AEDのマンションへの設置について
マンションの理事会からAED導入についてのアンケートが来ました。
昨年まで理事をやっていたのでなんとなくわかりますが、消防局の方と防火訓練やると必ず進められるんですね。
ところが実際に運用しようとすると結構大変です。 今回、初期導入費に9万円近く、またレンタルなので6,000円/月程度の費用がかかります。別に管理組合の運用費がすごく逼迫しているわけではありませんが、この原資をどうするかとその影響が理事会は今回示せていませんでした。
AED導入は買って終わりではなく、運用が必要です。 今回の提案はレンタル費用です。費用的にはバッテリーや電極パットの定期交換は費用に含まれるようですが、それにしてもそういったチェックを定期的に誰かがやらねばなりません。これも決まっていない。
全国のAEDの使用率は3.7%であるとか、設置されて講習を受けても「使用できる」と回答する人は30%以下であるなどの統計もあります。わたし自身も講習は受けました。使うべきかどうかはAEDが判断してくれることも知っています。が、死戦期呼吸(あえぎ呼吸)の問題もあり、「今使うべき!」って判断を適切にできる自信はありません。こういったことを改善し効果的に運用するためには、継続的な啓蒙活動が伴わないと成果につながらないことがわかっており今後の管理組合の活動となります。あまり活発でない管理組合の活動が増えるわけです。
また、AED自体は緊急時のため「パブリック・アクセス」が必要とされます(管理員室保管などはダメでロビーなどへの設置が必要ということ)。特に危険を伴う子供たちなどのいたずら防止をどうするか合わせて策を持っておく必要が有ります。
「AED設置」というと命に関わる問題で反対は少ないかと思いますが、こういったことを考慮すると安易に設置して利用されないということは避けたいですね。