コーワキングスペースで初代Happy Hacking Keyboard
初代Happy Hacking Keyboardを買ったのは1997年のことだ。
東京大学の和田英一名誉教授の著した1995年度WIDEプロジェクト研究報告書で、猫の目のようにキー配列が変わり段々巨大化していく当時のキーボードを嘆いて理想的なキーボードとして描いたものを具現化したキーボードがHappy Hacking Keyboardです。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。 いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
引用元:『 東京大学 和田英一 名誉教授の談話 』
なんてキャッチコピーに参って買ってしまったのでした。
当時はまだPS/2かMacのADBインターフェイスでした。初代は7年ほど使いさすがにPS/2インターフェイスが問題なってきたので、その後Professional (無刻印モデル) > Professional 2 (墨) と移行し、現在はProfessional 2 Type-S を使用しています。
最近千葉でコワーキングスペースを使わせていただいているので、初代Happy Hacking Keyboardを使っています。Professional 1、2ともに東レの静電容量無接点方式のキーボードが使われています。東レのRealforceもそうですが、静かな環境で使うと打鍵音がかなり大きくうるさく感じます。TYPE-Sは同様に東レの静音タイプのものを使ってるそうですが、緩衝材が入ってかなりマイルドな打鍵感触になり打鍵音もほとんどありません。初代はメンブレンスイッチ方式でしたが、ゴムの反発力などかなり調整したようでこのTYPE-Sとかなり似た打鍵感触です。
さすがにPS/2のインターフェイスで繋がるようなマシンはもってないので(そもそもMacだし)、USBへの変換アダプタを介してMacBookに接続しています。この変換アダプタは数年前にマニアなキーボードの通販で有名なShopUで購入したDegital Stream社のDS068001A-DGという製品です。今ではもう売っていないです。
Macと繋ぐ際にはHHKPS2USBDriverというドライバーを使っています。アダプタごとの設定が必要ですが、当時作者の方に報告したこのアダプタの設定も掲載いただいています。
このアダプタが壊れてしまったり、メンブレン方式なのでキーボードにも近々寿命が来てしまいそうです、最後まで大事に使いたいと思います。